WOC登山部SYHも高松市からいよいよ終盤の中讃に突入。
中讃地区での縦走路で代表的な善通寺五岳を歩いて来た。
善通寺総本山の裏手から続く香色山・筆ノ山・我拝師山・中山・火上山の五座が並んでいるが、
まるで屏風のように山々が連なっていることから、讃岐国屏風浦と呼ばれている。
善通寺市内からそれらを見ると特に我拝師山の山容が独特の形をしていて、
空海のゆかりの地らしい雰囲気を醸し出している。
過去に一度だけあるいたこのコース。その時はまだ空海ウォークではなく五岳山縦走と
銘打って、当時一緒に山登りをしていたメンバーがボランティアで参加するというので、
総勢350人もの参加者に交じって歩いた。
今日の参加者は12名。久しぶりに三木市在住なのに、なぜか神戸支部長と言い張る山じいも参加。
まずはゴールとなる鳥坂峠の東の路肩の広い場所に3台をデポ。
その後集合場所の総本山善通寺の駐車場へと向かう。
すぐ目の前には緩やかに裾野を広げた香色山。全員が揃ったところでスタートする。
香色山山頂までは軽くウォーミングアップで遊歩道を歩いて行く。
九十九折れの道を登って行くと折り返しの場所で少しづつ景色が広がってくる。
北に100mにも満たない甲山が、ちょこんと頭を出している。
すると後ろから息を切らせながら若者が走って追い抜いて行く。どうやら自衛隊の人たちの
鍛錬のようだ。街中では学生が部活動で走っている姿をよく目にするが、大抵一番最後を
遅れて走っているのが少し太めの子。この自衛隊でも御多分にもれず最後は太めの若者が
一番しんどそうにして追い抜いていった。(笑)
香色山山頂は東屋もあり北から東側は中讃の街並みを見下ろせる広場になっていた。
今日はみやさんがわざわざ事前に用意してくれたスタンプ帳に、
五座の山頂でスタンプを押して最後に登山証明書をもらう予定。
キヨちゃんも一つ目のスタンプ、ゲット!
西側にはこれから向かう筆ノ山と拝師山が連なり見えている。
一息入れた後、筆ノ山との鞍部に一旦下って行く。夜更けまで降った雨で道がぬかるんでいるのが
気になっていたが、日当たりのいい道は意外に乾いていて歩きやすい。
筆ノ山には朝比奈・西山・平谷・大坂峠の四つの登山口があるが、
鞍部から西山登山口に向かってスズタケの道を歩いて行く。
西山登山口の脇には桜の大木が花を咲かせ迎えてくれた。
ここからは筆ノ山山頂までは約250mの標高差。また九十九折れの道を右に左にと
登って行くが、樹林帯の中の道はやはりまだ濡れていて滑りやすい。
危うい足元に事故が無いように、道の脇では弘法大師が見守ってくれている。
久しぶりの参加のコアラさんと飯野山での土木作業?の話を聞きながら登って行くと
山頂が近づくにつれ樹林帯の中の道は次第に木々の間から青空は広がりはじめ、
そのうちすっかり葉を落とした明るい山頂に着いた。
筆ノ山は標高296m、山頂が細くとがっていて、遠くから眺めると筆の穂先に
似ているところから名づけられたという。また徳川末期に丸亀藩の砲術隊が
筆ノ山のふもとを標的にして実弾射撃の訓練をしたことから、「どんどやま」とも呼ばれている。
山頂には井戸のような石積みが残っていて、四等三角点筆之山には珍しく
三角点の測量の際に用いられる測標の櫓も残されていた。
その測標の下で息を切らせて登って来たばかりの長さんの造り笑顔!
ここからの眺望も最高だ。東には中讃から続くさぬきの里山。目の前には我拝師山。
北には山頂近くまで採石によって山肌が露になった天霧山が見える。
ここでもザックを降ろしてスタンプを押して一息入れる。
この五岳は花崗岩を基盤に香色山は流紋岩、残りの四座は安山岩が山頂近くを覆っているが、
この筆ノ山の山頂には安山岩の板状節理の露頭が見られる。
山頂から大麻山を眺めながら下って行く。
先ほどの香色山もそうだったが、下りの道では陽が当たって乾いていて助かる。
筆ノ山登山口のひとつの大坂峠からはいよいよ我拝師山への登りが始まる。
今日の最高地点の我拝師山山頂までは約350mの登り。今日の正念場だ。
先週の六ツ目山の直登もそうだが、県内の里山もけっこうハードな登りがある。
普段あまり歩けていない長さんが随分とバテてきた。付かず離れずで後ろから付いて行くが
数歩歩いては立ち止まり息を切らせている。
次第に先ほど下って来た筆ノ山の標高に近づいて来た。
山頂に近づいてくるほど木の枝を掴んで登らないといけないほど道は険しくなってくる。
やっと筆ノ山が下に見える様になると、いよいよ山頂だ。
雨が降った後の空気は澄んでいて、今日は瀬戸大橋もくっきりと見えている。
露岩が現れると山頂が近づいた印。上の方から『お~い!』とルリちゃんの呼ぶ声がするが、
『返事する余裕もないわ!』と長さん。あと少しと励ます。
山頂には三等三角点禅定山と空海ウォークに因んでか、
比較的真新しい大日如来の石仏があった。
山頂からは今度は中山の肩越しに、三豊方面の眺望が広がっていた。
今日初めての集合写真を撮ってみると、メンバーの表情でここまでの疲労度が見て取れる。
さぁ~ここからは今日の下りのメインディッシュの岩場。
空海が7歳の時に7日間修行をしたが、なお仏に出会えず身を岩下に投げた時、
お釈迦様が現れて彼を救ったという伝承が残っている捨身ケ岳だ。
疎らな灌木と岩場の道からは眺望もよく、直ぐ真下の出釈迦寺奥の院・禅定寺が近づいてくる。
その景色をカメラに収めようと、久しぶりに見たコアラさんのウルトラマンのポーズ!
登りではめっぽ強いコアラさんだが、膝が痛いと言って下りはコアラでなく亀さんになる。
その都度立ち止まってしまうので思わず後ろから・・・・・・(笑)
捨身ケ岳の中間部に建つ稚児大師像の前で仲良く並んでの健さんとまりちゃん
ここからは鎖場が続いていくが、人に寄って随分と得手不得手がでてくる。
トントンと先に降りて行ったセニョさんを上から見下ろしながら下って行く。
恐らくこんな場所は初めてだろうまりちゃんが鎖で難儀をしている。『慎重にね!』
今日は雪山スキー部に参加したあっちゃんがいたなら、さぞやニコニコ顔だっただろう。
核心部になるとけっこう高度感もあるが鎖に掴まりながらゆっくりと降りて行く。
他の山にあるほとんどの鎖場の鎖は古く錆びているが、ここの鎖は新しく光っている。
すると恐々降りてくるまりちゃんが『この鎖切れんやろか』と。 (*'▽')
禅定寺の境内は石板が敷き詰められていて、普通の寺院とは少し違った雰囲気がする。
境内には様々な石碑や石仏が並んでいて、中山を背に光り輝く黄金の釈迦如来があったりする。
その足元のちょっと不細工な狛犬も笑いを誘う。
とは言えここからの眺望も抜群だ。北に南と景色が広がり、南には阿讃山脈の奥に
雪を抱いた山肌も見える。筆ノ山からは近くに見えた大麻山が、もう遠くに見える。
日当たりもいいので境内でベンチに腰掛けたり石畳の上に座り込んだりしてお昼ご飯。
ゆっくりお昼ご飯でお腹を満たした後は残り二座。
先ずは目の前の中山へと取り付くが、ここも距離は短いが
手に持つストックが邪魔になるほどのけっこうな急登。
振り返ると捨身ケ岳を背にした独特な雰囲気の禅定寺が見える。
直ぐに中山山頂には着いた。ここでも今日四つ目のスタンプゲット。
山頂から火上山まではまた一旦下り坂になるが、今日初めてのぬかるんだ下り坂に
時々足を滑らせたメンバーの声が聞こえてくる。鞍部から登りが始まると鉄塔広場に出た。
鉄塔広場からは防火帯のような幅の広い道が続いていく。
だらだらと続く登坂は、ご飯を食べた後にはけっこう堪える。
昔から軍事上の重要な位置にあり、ここにのろし台を置いたことから、山の名前がついた火上山。
(県内にある火ノ山や火山も同じような由来の名前になっている)
山頂はそれほど広くなく、木々に囲まれ四等三角点火上山とスタンプゲット!
山頂から、西に最初は緩やかな道を下って行くと次第に急な下り坂になってくる。
一ヵ所だけ見晴らしの良い場所にはベンチが置かれ、三条山や
今やその面影もない讃岐七富士のひとつの爺神山が見える。
地形図では途中の分岐から鳥坂峠に向かって登山道の破線が続いているが、
空海ウォークの案内札は少し南西に振って続いている。
急な坂を下ると今度は北に向かってかなりの距離でトラバースの道が続いていく。
結局、地形図の登山道とは途中で合流したが、トラバースが終わるとロープのある
更に急な下り坂となる。案の定後ろのコアラさんと長さんがどんどん遅れてくる。
すでにグループは一番先を行くメンバーと二つに分かれているが、
さらに後ろの二人が全く見えなくなってしまった。少し迷いそうな場所で
メンバーを先に行かせて独りで待つが、しばらくしても姿が見えない。
『お~い!』と呼んでも返事が返ってこない。仕方がないので最後に見かけた場所まで
戻って行くと電話が鳴った。コアラさんからだった。
『今、どこ?』と聞くので、『今、どこ?』と返すと、鳥坂峠から西にある鉄工所だと言う。
そのまま国道を鳥坂峠まで歩いてきてくださいと伝えて、独りまた引き返していく。
前回峰山で山さん達が遭難?したが、今回はコアラさんが遭難した。(笑)
初めて見る池用地と彫られた石柱を横目に見ながら下って行くと
ミカン畑の横でずいぶん待っただろうメンバーが出迎えてくれた。
国道の脇には火上山の案内板が建っている。以前は三野町側に空海ウォークで降りたが、
新たにこちらも登山口(下山口)になっているようだ。
デポ地点まで戻るとセニョさんが甲山に登ると言う。同調したひなちゃんやクーちゃん、
ルリちゃんとキヨちゃんも一緒に登ると言うので、ここでひとまず解散。
残りのメンバーは総本山まで戻り、五岳山・五ケ寺ガイドブックの巻末のスタンプ帳を
御影堂横の土産物屋で五岳山登頂証明書を発行してもらう。
証明書は事前にみやさんが問い合わせをすると残り僅かですと言われので、
みやさんが今日の人数分を気を使って取り置きしてもらっていた。
証明書には日付と名前を印字するので少し時間がかかるというので、
久しぶりに総本山を散策。コアラさんに付いて名物のカタパンを買いにより、
本堂にお参りすると土産物屋で証明書が出来上がっていた。
令和3年3月3日と日付が書かれた証明書は、偶然にもきりのいい記念の証明書となった。
弘法大師が幼少の頃、遊び修行をした山々でその大師と同じ空気を肌で感じながらの、
沿面距離8.5km、累積標高942mと、今日も良く歩いた里山の一日となった。
今日のトラック
今日の3Dトラック
中讃地区での縦走路で代表的な善通寺五岳を歩いて来た。
善通寺総本山の裏手から続く香色山・筆ノ山・我拝師山・中山・火上山の五座が並んでいるが、
まるで屏風のように山々が連なっていることから、讃岐国屏風浦と呼ばれている。
善通寺市内からそれらを見ると特に我拝師山の山容が独特の形をしていて、
空海のゆかりの地らしい雰囲気を醸し出している。
過去に一度だけあるいたこのコース。その時はまだ空海ウォークではなく五岳山縦走と
銘打って、当時一緒に山登りをしていたメンバーがボランティアで参加するというので、
総勢350人もの参加者に交じって歩いた。
今日の参加者は12名。久しぶりに三木市在住なのに、なぜか神戸支部長と言い張る山じいも参加。
まずはゴールとなる鳥坂峠の東の路肩の広い場所に3台をデポ。
その後集合場所の総本山善通寺の駐車場へと向かう。
すぐ目の前には緩やかに裾野を広げた香色山。全員が揃ったところでスタートする。
香色山山頂までは軽くウォーミングアップで遊歩道を歩いて行く。
九十九折れの道を登って行くと折り返しの場所で少しづつ景色が広がってくる。
北に100mにも満たない甲山が、ちょこんと頭を出している。
すると後ろから息を切らせながら若者が走って追い抜いて行く。どうやら自衛隊の人たちの
鍛錬のようだ。街中では学生が部活動で走っている姿をよく目にするが、大抵一番最後を
遅れて走っているのが少し太めの子。この自衛隊でも御多分にもれず最後は太めの若者が
一番しんどそうにして追い抜いていった。(笑)
香色山山頂は東屋もあり北から東側は中讃の街並みを見下ろせる広場になっていた。
今日はみやさんがわざわざ事前に用意してくれたスタンプ帳に、
五座の山頂でスタンプを押して最後に登山証明書をもらう予定。
キヨちゃんも一つ目のスタンプ、ゲット!
西側にはこれから向かう筆ノ山と拝師山が連なり見えている。
一息入れた後、筆ノ山との鞍部に一旦下って行く。夜更けまで降った雨で道がぬかるんでいるのが
気になっていたが、日当たりのいい道は意外に乾いていて歩きやすい。
筆ノ山には朝比奈・西山・平谷・大坂峠の四つの登山口があるが、
鞍部から西山登山口に向かってスズタケの道を歩いて行く。
西山登山口の脇には桜の大木が花を咲かせ迎えてくれた。
ここからは筆ノ山山頂までは約250mの標高差。また九十九折れの道を右に左にと
登って行くが、樹林帯の中の道はやはりまだ濡れていて滑りやすい。
危うい足元に事故が無いように、道の脇では弘法大師が見守ってくれている。
久しぶりの参加のコアラさんと飯野山での土木作業?の話を聞きながら登って行くと
山頂が近づくにつれ樹林帯の中の道は次第に木々の間から青空は広がりはじめ、
そのうちすっかり葉を落とした明るい山頂に着いた。
筆ノ山は標高296m、山頂が細くとがっていて、遠くから眺めると筆の穂先に
似ているところから名づけられたという。また徳川末期に丸亀藩の砲術隊が
筆ノ山のふもとを標的にして実弾射撃の訓練をしたことから、「どんどやま」とも呼ばれている。
山頂には井戸のような石積みが残っていて、四等三角点筆之山には珍しく
三角点の測量の際に用いられる測標の櫓も残されていた。
その測標の下で息を切らせて登って来たばかりの長さんの造り笑顔!
ここからの眺望も最高だ。東には中讃から続くさぬきの里山。目の前には我拝師山。
北には山頂近くまで採石によって山肌が露になった天霧山が見える。
ここでもザックを降ろしてスタンプを押して一息入れる。
この五岳は花崗岩を基盤に香色山は流紋岩、残りの四座は安山岩が山頂近くを覆っているが、
この筆ノ山の山頂には安山岩の板状節理の露頭が見られる。
山頂から大麻山を眺めながら下って行く。
先ほどの香色山もそうだったが、下りの道では陽が当たって乾いていて助かる。
筆ノ山登山口のひとつの大坂峠からはいよいよ我拝師山への登りが始まる。
今日の最高地点の我拝師山山頂までは約350mの登り。今日の正念場だ。
先週の六ツ目山の直登もそうだが、県内の里山もけっこうハードな登りがある。
普段あまり歩けていない長さんが随分とバテてきた。付かず離れずで後ろから付いて行くが
数歩歩いては立ち止まり息を切らせている。
次第に先ほど下って来た筆ノ山の標高に近づいて来た。
山頂に近づいてくるほど木の枝を掴んで登らないといけないほど道は険しくなってくる。
やっと筆ノ山が下に見える様になると、いよいよ山頂だ。
雨が降った後の空気は澄んでいて、今日は瀬戸大橋もくっきりと見えている。
露岩が現れると山頂が近づいた印。上の方から『お~い!』とルリちゃんの呼ぶ声がするが、
『返事する余裕もないわ!』と長さん。あと少しと励ます。
山頂には三等三角点禅定山と空海ウォークに因んでか、
比較的真新しい大日如来の石仏があった。
山頂からは今度は中山の肩越しに、三豊方面の眺望が広がっていた。
今日初めての集合写真を撮ってみると、メンバーの表情でここまでの疲労度が見て取れる。
さぁ~ここからは今日の下りのメインディッシュの岩場。
空海が7歳の時に7日間修行をしたが、なお仏に出会えず身を岩下に投げた時、
お釈迦様が現れて彼を救ったという伝承が残っている捨身ケ岳だ。
疎らな灌木と岩場の道からは眺望もよく、直ぐ真下の出釈迦寺奥の院・禅定寺が近づいてくる。
その景色をカメラに収めようと、久しぶりに見たコアラさんのウルトラマンのポーズ!
登りではめっぽ強いコアラさんだが、膝が痛いと言って下りはコアラでなく亀さんになる。
その都度立ち止まってしまうので思わず後ろから・・・・・・(笑)
捨身ケ岳の中間部に建つ稚児大師像の前で仲良く並んでの健さんとまりちゃん
ここからは鎖場が続いていくが、人に寄って随分と得手不得手がでてくる。
トントンと先に降りて行ったセニョさんを上から見下ろしながら下って行く。
恐らくこんな場所は初めてだろうまりちゃんが鎖で難儀をしている。『慎重にね!』
今日は雪山スキー部に参加したあっちゃんがいたなら、さぞやニコニコ顔だっただろう。
核心部になるとけっこう高度感もあるが鎖に掴まりながらゆっくりと降りて行く。
他の山にあるほとんどの鎖場の鎖は古く錆びているが、ここの鎖は新しく光っている。
すると恐々降りてくるまりちゃんが『この鎖切れんやろか』と。 (*'▽')
禅定寺の境内は石板が敷き詰められていて、普通の寺院とは少し違った雰囲気がする。
境内には様々な石碑や石仏が並んでいて、中山を背に光り輝く黄金の釈迦如来があったりする。
その足元のちょっと不細工な狛犬も笑いを誘う。
とは言えここからの眺望も抜群だ。北に南と景色が広がり、南には阿讃山脈の奥に
雪を抱いた山肌も見える。筆ノ山からは近くに見えた大麻山が、もう遠くに見える。
日当たりもいいので境内でベンチに腰掛けたり石畳の上に座り込んだりしてお昼ご飯。
ゆっくりお昼ご飯でお腹を満たした後は残り二座。
先ずは目の前の中山へと取り付くが、ここも距離は短いが
手に持つストックが邪魔になるほどのけっこうな急登。
振り返ると捨身ケ岳を背にした独特な雰囲気の禅定寺が見える。
直ぐに中山山頂には着いた。ここでも今日四つ目のスタンプゲット。
山頂から火上山まではまた一旦下り坂になるが、今日初めてのぬかるんだ下り坂に
時々足を滑らせたメンバーの声が聞こえてくる。鞍部から登りが始まると鉄塔広場に出た。
鉄塔広場からは防火帯のような幅の広い道が続いていく。
だらだらと続く登坂は、ご飯を食べた後にはけっこう堪える。
昔から軍事上の重要な位置にあり、ここにのろし台を置いたことから、山の名前がついた火上山。
(県内にある火ノ山や火山も同じような由来の名前になっている)
山頂はそれほど広くなく、木々に囲まれ四等三角点火上山とスタンプゲット!
山頂から、西に最初は緩やかな道を下って行くと次第に急な下り坂になってくる。
一ヵ所だけ見晴らしの良い場所にはベンチが置かれ、三条山や
今やその面影もない讃岐七富士のひとつの爺神山が見える。
地形図では途中の分岐から鳥坂峠に向かって登山道の破線が続いているが、
空海ウォークの案内札は少し南西に振って続いている。
急な坂を下ると今度は北に向かってかなりの距離でトラバースの道が続いていく。
結局、地形図の登山道とは途中で合流したが、トラバースが終わるとロープのある
更に急な下り坂となる。案の定後ろのコアラさんと長さんがどんどん遅れてくる。
すでにグループは一番先を行くメンバーと二つに分かれているが、
さらに後ろの二人が全く見えなくなってしまった。少し迷いそうな場所で
メンバーを先に行かせて独りで待つが、しばらくしても姿が見えない。
『お~い!』と呼んでも返事が返ってこない。仕方がないので最後に見かけた場所まで
戻って行くと電話が鳴った。コアラさんからだった。
『今、どこ?』と聞くので、『今、どこ?』と返すと、鳥坂峠から西にある鉄工所だと言う。
そのまま国道を鳥坂峠まで歩いてきてくださいと伝えて、独りまた引き返していく。
前回峰山で山さん達が遭難?したが、今回はコアラさんが遭難した。(笑)
初めて見る池用地と彫られた石柱を横目に見ながら下って行くと
ミカン畑の横でずいぶん待っただろうメンバーが出迎えてくれた。
国道の脇には火上山の案内板が建っている。以前は三野町側に空海ウォークで降りたが、
新たにこちらも登山口(下山口)になっているようだ。
デポ地点まで戻るとセニョさんが甲山に登ると言う。同調したひなちゃんやクーちゃん、
ルリちゃんとキヨちゃんも一緒に登ると言うので、ここでひとまず解散。
残りのメンバーは総本山まで戻り、五岳山・五ケ寺ガイドブックの巻末のスタンプ帳を
御影堂横の土産物屋で五岳山登頂証明書を発行してもらう。
証明書は事前にみやさんが問い合わせをすると残り僅かですと言われので、
みやさんが今日の人数分を気を使って取り置きしてもらっていた。
証明書には日付と名前を印字するので少し時間がかかるというので、
久しぶりに総本山を散策。コアラさんに付いて名物のカタパンを買いにより、
本堂にお参りすると土産物屋で証明書が出来上がっていた。
令和3年3月3日と日付が書かれた証明書は、偶然にもきりのいい記念の証明書となった。
弘法大師が幼少の頃、遊び修行をした山々でその大師と同じ空気を肌で感じながらの、
沿面距離8.5km、累積標高942mと、今日も良く歩いた里山の一日となった。
今日のトラック
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