今日のWOC登山部里山班は先週までのSYHで西讃までを歩いたので、
今週はまた東讃へと帆先を変更し、水主三山の本宮山・虎丸山・那智山を歩いて来た。
この三山のほぼ中央には、創祀(そうし)が奈良時代以前といわれ、
863年に讃岐の神社で最初に位階(正一位)を授けられた水主神社ががあり、
本殿の脇には熊野三社が祀られている。そして三山のそれぞれの山頂には
室町時代に熊野三山が勧請され(神仏を分身し他の地に移して祭ること)、
古くから信仰の山として親しまれてきた山々なのだ。今回、この山を選んだのは
実は次に登りたいと思っている鬼ノ角~虎丸山~三里山の布石で、
先ずは三山をクリアしてから・・・・裏コースをと考えての事なのだ。
水主コミュティーセンターに8時30分に集合し本宮山を目指してスタートする。
このコミュニティーセンターは元笠松小学校の跡地に建てられていて、
敷地内には笠松小学校の廃校から35年たったこの場所を、後世に伝え親しんでもらえる場所にしたいと、
川北氏(元香川県副知事)の呼びかけで、卒業生や地域の方々の寄付を集め、
記念碑の制作を流政之氏に依頼して造られた『何しょんな』の像が建っている。
笠松川に沿って歩いて行き猪避けの柵を開け、道なりに進んで行くと登山道への取り付きになる。
登山口(参道)には一つ目の赤鳥居があり、脇にはくじら岩の案内板と杖が置いてあった。
赤鳥居から少し九十九折れの道を登ると、脇に羊歯が生えた里山らしい道が続いていく。
途中で小さな沢を渡り山頂から複雑に派生する支尾根のひとつに取り付いて行く。
ずいぶん昔、この山に初めて登ったとき、ここで道を間違ってこの沢を登ってしまい
そのまま藪漕ぎをしたり、スズタケが密生する中の獣道をほふく前進しながら登って
とにかく苦労したのを思い出す。
沢からも意外と急な登りが続いていく。しばらくすると花崗土が固まった痩せ尾根になり
更に進んで行くと二つ目の赤鳥居のある場所に出た。山中にあるこんな赤鳥居を見ると
いよいよ神聖な領域に踏み入った雰囲気が漂ってくる。
赤鳥居から最後の急登を登るとお目当てのくじら岩の待つ本宮山に着いた。
天気予報では今日一日晴れマークだったが、まだ回復が遅れているようで
雲がたちこめ霞んでいてせっかくの眺望も墨絵の様だ。
この山頂ではくじら岩ともう一つ大切な今日の目的があった。
それは以前からセニョさんが趣味?としている、KPH(キティーちゃん・プレート・補修)活動。
四国の山の山頂でよく見かけるキティー山岳会のプレートが、経年劣化で割れているのを見かけたら、
セニョさんが補修をしているのだ。事前にセニョさんに、
『業務連絡・・・本宮山のキティーちゃんプレートが割れています!』とメッセージを送ったら、
『了解しました。補修キットを持参します!』と連絡を取り合っていた。
補修作業は割れたプレートにCDで裏当てしてボンドで張り合わせるのだが、
ボンドが乾くまでの間、洗濯ばさみで固定していくという作業。
補修作業が終了したので、くじら岩の前で記念撮影。
このくじら岩、正面から見ると海面から顔を出し今にも飛び上がりそうな
威厳漂う雰囲気がするのだが、実は裏から見るとポンキーズのガチャピンが
笑っているような真逆な顔を持っている。
山頂からは白く小さく可愛らしいアセビの花を横目に見ながら早足で?下って行く。
なぜなら今日はもう一名途中参加の予定のもとちゃんが
次の待ち合わせの水主交流センターで待っているのだ。
そそくさと本宮山から下りた後、車で移動して交流センターでもとちゃんと合流する。
予定では次に那智山に登り、最後に虎丸山に登るつもりだったが、
実は那智山から時間が許せば石見山と石鉄山まで足を延ばしてみてもいいかなと
密かに考えていたので、メンバーもまだまだ余裕がありそうなので、計画変更して先に
虎丸山に登ることにして、風呂の集落を目指して下道を歩いて行く。
与田川に沿って歩いて行くと道の脇に満開の白い花が咲いていた。
梅?桜?桃?と女子達?が話していると、もとちゃんがスモモの花だと教えてくれた。
与田川沿いから右に折れ民家の横を歩いていくと、住人の方が
『虎丸山に登るのですか?途中にきれいなトイレを造ってあるので利用してください!』
と声をかけてくれた。そのトイレは石風呂跡の石碑の向かいの
弘海寺にあり、さっそく使わせてもらう。トイレの前は広い
駐車場にもなっていて、虎丸山に登るのならここに車を停めるのもいいだろう。
弘海寺からは南に向かってのどかな里の風景を見ながら歩いて行くが、この辺りはどこも
猪避けの柵で田畑が囲まれていて、更には電気線(猿避け用)が張り巡らされている場所もある。
のどかさとは別に地元の方の実情が伺える。
最終民家を過ぎると大きな砂防ダムの下に着いた。砂防ダムを見ながら、
そのダムの作業道をしばらく歩いて行く。
みやさんの背中には最近作ったWOC登山部のキーホルダーが揺れている。
作業道が終わると、いよいよ登山道になる。ここでも小さな沢を渡り、
朝方までの雨でまだ少し濡れた道を登って行く。
次第に道も急になり、普段賑やかなメンバーがいつになく寡黙に歩いている。
途中で木々の間から山頂が顔を覗かせるが、『ほら!山頂が見えるよ!』と言うと
『え~まだ、あんなに遠いの』とクーちゃんの悲鳴にも似た返事がかえってきた。
そこからしばらく登って行くと三角点への案内板があり、少しだけ寄り道をする。
眺望もない猫の額ほどの場所に三等三角点虎丸山があった。
三角点からは少し緩やかな道を進み、左にトラバース気味に歩くと
いよいよ山頂直下の取り付きになる。ここからはロープが張られた急登に
最後の力を振り絞り登って行く。
虎丸山山頂には新宮大社が鎮座している。
石祠の奥には白鳥町から引田町の眺望が広がっている。
広場になった休憩所の中には一月に一人で来た時に気が付かなかった、キティーちゃんのプレート有り、
阪神タイガース私設応援団のタイガースの旗が飾られていた。
ここでもとちゃんが手作りのプリンを用意してくれていたので、さっそく頂くことにする。
抹茶味のプリンには粒あんが入っていて、抹茶と粒あんの甘さが相まってとても美味しい!
疲れた体に最高のプレゼントに健さんも満足げだ。
登ってくる途中でゆかりんがメンバーに教えてくれた
チェストストラップの笛を早速楽しそうに鳴らしてみんなの前で披露する、
みやさん・ルリちゃん・クーちゃんの三人。
山頂でいつになく、ゆっくりまったりと過ごした後折り返して下って行く。
途中では星越山とその右奥にはピラミダルな形をした笠ケ峰が見えている。
下りではお腹が空いて先を急いでいるのか、メンバーの下る速度がいつもより早い。
どんどん先を行くグループとは別に、後ろからはキョウちゃん・あきちゃん・もとちゃんの
三人娘?が楽しそうに話をしながら下ってきている。
砂防ダムまで下り、民家の横を通り先ほどトイレ休憩した弘海寺でお昼ご飯にする。
ここのトイレは男性用と女性用に分かれていて、男性用の小便器の前にはこんな張り紙が!
男性用のトイレにはよく見かける張り紙だが、最後の一文がグサッと刺さる!(笑)
少し離れた場所でセニョさんがなにやらスマホを覗いている。
すると『ちょっとこの上に三角点があるみたいやから見に行ってくる』と言って
ご飯も食べずに出かけて行った。しばらくして戻って来たセニョさんに声を掛けると
三角点と石祠があったそうだ。(後で調べると三角点は四等三角点風呂、
石祠は愛宕宮の祠だった)
那智山へも登山口へと、のどかな集落の中を下道を歩いて行く。
冬の終わりを告げる様にツバキの花が道に散りばめ落ちている。
そして道の脇には土筆が生え、降り注ぐ日差しも春らしくまだ柔らかく心地が良い。
那智山からは今日の三山のなかでは一番の急登となる。
先ずは本宮山と同じような赤鳥居を潜って、急登へと取り付いて行く。
少し高度が上がってくると、先ほど登って来た虎丸山が正面に大きく横たわっているのが見える。
二つ目の赤鳥居を潜ると山頂はもうすぐ!
『あと少しだよ~!』と励ましながら登って行くと三山目の那智山に着いた。
ここから広がる景色は今まで何度も書いたが、東讃でも屈指の眺望だ。
みやさん、ツーさんの同級生二人に挟まれ笑顔のセニョさん。
記念撮影をした後『この先に石見山と石鉄山がありますが、時間と体力に余裕のある方
は歩いてみますか?』とメンバーに提案してみる。すると意外やほぼ全員が歩いてみると言う。
ただキョウちゃん・ゆかりん・あきちゃんの三人は帰り道の三木町にある
東東亭という食堂で、天津飯を食べて帰る予定にしていたので、ここで今日は帰ると言う。
この三人には“花より団子”ならる“山より団子”の様だ。
山頂の石祠の後ろの岩場を降り西へと進んで行くと、登山道ではなく
踏み跡と赤テープを目印にしての歩きとなる。
小刻みなアップダウンが続いていく中、登りでは圧倒的に強いキヨちゃん。
マイペースながら粘り腰で立ち止まることなく登ってくるひなちゃん。
石見山は地形図に山名もなく、樹林帯に囲まれた山頂らしからぬ場所に
三等三角点大林がひっそりと佇んでいる。
さらに先に進んでアップダウンをしていくが、踏み跡もなく所々でテープから外れて歩く。
鞍部から支尾根に出て少し歩くと石鉄山に着いた。
石鉄山はいしづちざんと呼ばれ、山頂の広場には石鉄山蔵王大権現の石仏が祀られている。
ここ最近の里山班はほとんど10km以上のコースを歩いて来たメンバー。
三山を登った後に少し疲れをみせているものの、よくここまで歩いて来た。
那智山から西に歩いて来た道は、石鉄山から少し北に振った後、南に245mの
標高点へと登って行く。245mからは一旦急坂を下るのだがその傾斜に加えて、
乾いた花崗土の斜面が滑りやすくてメンバーも転がり落ちてくる。
急坂で苦戦した後は少し登って岩場に出た。足がかりの悪い岩場にも少し苦戦するが、
岩場を乗り越すと今日最後の大展望が待っていてくれた。
メンバーもまさかの思わぬ景色に歓声が上がっている。
那智山では直ぐ近くに見えた虎丸山と、次回登りたいと思っている鬼ノ角が
随分と遠くに見え、反対にはその山容が対照的な屋島と五剣山まで見える。
ここで少しビビって山際に近づこうとしないメンバーを尻目に、
キヨちゃんがひょいっと岩に登ってポーズをとっている。
WOC登山部にはあっちゃんが尖端大好きで有名だが、
キヨちゃんもどうやらあっちゃんウイルスに感染しているようで、
恐怖心というものがウイルスに侵されて欠落しているようだ。
今日最後の展望所からも急な乾いた花崗土の急坂を下って行く。
ただ先ほどの245mの急坂と違って、掴まる木がほとんどなく
足を踏み出すと最後まで止まらない急滑降!
急滑降して降り立ったため池の土手には猪避けの柵。
前回は固く閉じていて乗り越えた柵は開く様になっていた。
ここで全員無事にゴール!
今日の後半は登山道でもなく何度か間違えたヶ所もあったが、
三山を登った後に更に二山を何とか歩き終える事ができ、
歩行距離13km弱、行動時間7時間と、最近のメンバーはほんとよく歩くと
感心しながらコミュニティーセンターまで歩いて帰る。
ちなみに“山より団子”の三人娘は、天津飯を食べると言っていたのに
更に酢豚と餃子も食べたとか・・・・。敵いません!
そりゃあ登山しても痩せないと愚痴てもこれではね~〇〇りん!
今週はまた東讃へと帆先を変更し、水主三山の本宮山・虎丸山・那智山を歩いて来た。
この三山のほぼ中央には、創祀(そうし)が奈良時代以前といわれ、
863年に讃岐の神社で最初に位階(正一位)を授けられた水主神社ががあり、
本殿の脇には熊野三社が祀られている。そして三山のそれぞれの山頂には
室町時代に熊野三山が勧請され(神仏を分身し他の地に移して祭ること)、
古くから信仰の山として親しまれてきた山々なのだ。今回、この山を選んだのは
実は次に登りたいと思っている鬼ノ角~虎丸山~三里山の布石で、
先ずは三山をクリアしてから・・・・裏コースをと考えての事なのだ。
水主コミュティーセンターに8時30分に集合し本宮山を目指してスタートする。
このコミュニティーセンターは元笠松小学校の跡地に建てられていて、
敷地内には笠松小学校の廃校から35年たったこの場所を、後世に伝え親しんでもらえる場所にしたいと、
川北氏(元香川県副知事)の呼びかけで、卒業生や地域の方々の寄付を集め、
記念碑の制作を流政之氏に依頼して造られた『何しょんな』の像が建っている。
笠松川に沿って歩いて行き猪避けの柵を開け、道なりに進んで行くと登山道への取り付きになる。
登山口(参道)には一つ目の赤鳥居があり、脇にはくじら岩の案内板と杖が置いてあった。
赤鳥居から少し九十九折れの道を登ると、脇に羊歯が生えた里山らしい道が続いていく。
途中で小さな沢を渡り山頂から複雑に派生する支尾根のひとつに取り付いて行く。
ずいぶん昔、この山に初めて登ったとき、ここで道を間違ってこの沢を登ってしまい
そのまま藪漕ぎをしたり、スズタケが密生する中の獣道をほふく前進しながら登って
とにかく苦労したのを思い出す。
沢からも意外と急な登りが続いていく。しばらくすると花崗土が固まった痩せ尾根になり
更に進んで行くと二つ目の赤鳥居のある場所に出た。山中にあるこんな赤鳥居を見ると
いよいよ神聖な領域に踏み入った雰囲気が漂ってくる。
赤鳥居から最後の急登を登るとお目当てのくじら岩の待つ本宮山に着いた。
天気予報では今日一日晴れマークだったが、まだ回復が遅れているようで
雲がたちこめ霞んでいてせっかくの眺望も墨絵の様だ。
この山頂ではくじら岩ともう一つ大切な今日の目的があった。
それは以前からセニョさんが趣味?としている、KPH(キティーちゃん・プレート・補修)活動。
四国の山の山頂でよく見かけるキティー山岳会のプレートが、経年劣化で割れているのを見かけたら、
セニョさんが補修をしているのだ。事前にセニョさんに、
『業務連絡・・・本宮山のキティーちゃんプレートが割れています!』とメッセージを送ったら、
『了解しました。補修キットを持参します!』と連絡を取り合っていた。
補修作業は割れたプレートにCDで裏当てしてボンドで張り合わせるのだが、
ボンドが乾くまでの間、洗濯ばさみで固定していくという作業。
補修作業が終了したので、くじら岩の前で記念撮影。
このくじら岩、正面から見ると海面から顔を出し今にも飛び上がりそうな
威厳漂う雰囲気がするのだが、実は裏から見るとポンキーズのガチャピンが
笑っているような真逆な顔を持っている。
山頂からは白く小さく可愛らしいアセビの花を横目に見ながら早足で?下って行く。
なぜなら今日はもう一名途中参加の予定のもとちゃんが
次の待ち合わせの水主交流センターで待っているのだ。
そそくさと本宮山から下りた後、車で移動して交流センターでもとちゃんと合流する。
予定では次に那智山に登り、最後に虎丸山に登るつもりだったが、
実は那智山から時間が許せば石見山と石鉄山まで足を延ばしてみてもいいかなと
密かに考えていたので、メンバーもまだまだ余裕がありそうなので、計画変更して先に
虎丸山に登ることにして、風呂の集落を目指して下道を歩いて行く。
与田川に沿って歩いて行くと道の脇に満開の白い花が咲いていた。
梅?桜?桃?と女子達?が話していると、もとちゃんがスモモの花だと教えてくれた。
与田川沿いから右に折れ民家の横を歩いていくと、住人の方が
『虎丸山に登るのですか?途中にきれいなトイレを造ってあるので利用してください!』
と声をかけてくれた。そのトイレは石風呂跡の石碑の向かいの
弘海寺にあり、さっそく使わせてもらう。トイレの前は広い
駐車場にもなっていて、虎丸山に登るのならここに車を停めるのもいいだろう。
弘海寺からは南に向かってのどかな里の風景を見ながら歩いて行くが、この辺りはどこも
猪避けの柵で田畑が囲まれていて、更には電気線(猿避け用)が張り巡らされている場所もある。
のどかさとは別に地元の方の実情が伺える。
最終民家を過ぎると大きな砂防ダムの下に着いた。砂防ダムを見ながら、
そのダムの作業道をしばらく歩いて行く。
みやさんの背中には最近作ったWOC登山部のキーホルダーが揺れている。
作業道が終わると、いよいよ登山道になる。ここでも小さな沢を渡り、
朝方までの雨でまだ少し濡れた道を登って行く。
次第に道も急になり、普段賑やかなメンバーがいつになく寡黙に歩いている。
途中で木々の間から山頂が顔を覗かせるが、『ほら!山頂が見えるよ!』と言うと
『え~まだ、あんなに遠いの』とクーちゃんの悲鳴にも似た返事がかえってきた。
そこからしばらく登って行くと三角点への案内板があり、少しだけ寄り道をする。
眺望もない猫の額ほどの場所に三等三角点虎丸山があった。
三角点からは少し緩やかな道を進み、左にトラバース気味に歩くと
いよいよ山頂直下の取り付きになる。ここからはロープが張られた急登に
最後の力を振り絞り登って行く。
虎丸山山頂には新宮大社が鎮座している。
石祠の奥には白鳥町から引田町の眺望が広がっている。
広場になった休憩所の中には一月に一人で来た時に気が付かなかった、キティーちゃんのプレート有り、
阪神タイガース私設応援団のタイガースの旗が飾られていた。
ここでもとちゃんが手作りのプリンを用意してくれていたので、さっそく頂くことにする。
抹茶味のプリンには粒あんが入っていて、抹茶と粒あんの甘さが相まってとても美味しい!
疲れた体に最高のプレゼントに健さんも満足げだ。
登ってくる途中でゆかりんがメンバーに教えてくれた
チェストストラップの笛を早速楽しそうに鳴らしてみんなの前で披露する、
みやさん・ルリちゃん・クーちゃんの三人。
山頂でいつになく、ゆっくりまったりと過ごした後折り返して下って行く。
途中では星越山とその右奥にはピラミダルな形をした笠ケ峰が見えている。
下りではお腹が空いて先を急いでいるのか、メンバーの下る速度がいつもより早い。
どんどん先を行くグループとは別に、後ろからはキョウちゃん・あきちゃん・もとちゃんの
三人娘?が楽しそうに話をしながら下ってきている。
砂防ダムまで下り、民家の横を通り先ほどトイレ休憩した弘海寺でお昼ご飯にする。
ここのトイレは男性用と女性用に分かれていて、男性用の小便器の前にはこんな張り紙が!
男性用のトイレにはよく見かける張り紙だが、最後の一文がグサッと刺さる!(笑)
少し離れた場所でセニョさんがなにやらスマホを覗いている。
すると『ちょっとこの上に三角点があるみたいやから見に行ってくる』と言って
ご飯も食べずに出かけて行った。しばらくして戻って来たセニョさんに声を掛けると
三角点と石祠があったそうだ。(後で調べると三角点は四等三角点風呂、
石祠は愛宕宮の祠だった)
那智山へも登山口へと、のどかな集落の中を下道を歩いて行く。
冬の終わりを告げる様にツバキの花が道に散りばめ落ちている。
そして道の脇には土筆が生え、降り注ぐ日差しも春らしくまだ柔らかく心地が良い。
那智山からは今日の三山のなかでは一番の急登となる。
先ずは本宮山と同じような赤鳥居を潜って、急登へと取り付いて行く。
少し高度が上がってくると、先ほど登って来た虎丸山が正面に大きく横たわっているのが見える。
二つ目の赤鳥居を潜ると山頂はもうすぐ!
『あと少しだよ~!』と励ましながら登って行くと三山目の那智山に着いた。
ここから広がる景色は今まで何度も書いたが、東讃でも屈指の眺望だ。
みやさん、ツーさんの同級生二人に挟まれ笑顔のセニョさん。
記念撮影をした後『この先に石見山と石鉄山がありますが、時間と体力に余裕のある方
は歩いてみますか?』とメンバーに提案してみる。すると意外やほぼ全員が歩いてみると言う。
ただキョウちゃん・ゆかりん・あきちゃんの三人は帰り道の三木町にある
東東亭という食堂で、天津飯を食べて帰る予定にしていたので、ここで今日は帰ると言う。
この三人には“花より団子”ならる“山より団子”の様だ。
山頂の石祠の後ろの岩場を降り西へと進んで行くと、登山道ではなく
踏み跡と赤テープを目印にしての歩きとなる。
小刻みなアップダウンが続いていく中、登りでは圧倒的に強いキヨちゃん。
マイペースながら粘り腰で立ち止まることなく登ってくるひなちゃん。
石見山は地形図に山名もなく、樹林帯に囲まれた山頂らしからぬ場所に
三等三角点大林がひっそりと佇んでいる。
さらに先に進んでアップダウンをしていくが、踏み跡もなく所々でテープから外れて歩く。
鞍部から支尾根に出て少し歩くと石鉄山に着いた。
石鉄山はいしづちざんと呼ばれ、山頂の広場には石鉄山蔵王大権現の石仏が祀られている。
ここ最近の里山班はほとんど10km以上のコースを歩いて来たメンバー。
三山を登った後に少し疲れをみせているものの、よくここまで歩いて来た。
那智山から西に歩いて来た道は、石鉄山から少し北に振った後、南に245mの
標高点へと登って行く。245mからは一旦急坂を下るのだがその傾斜に加えて、
乾いた花崗土の斜面が滑りやすくてメンバーも転がり落ちてくる。
急坂で苦戦した後は少し登って岩場に出た。足がかりの悪い岩場にも少し苦戦するが、
岩場を乗り越すと今日最後の大展望が待っていてくれた。
メンバーもまさかの思わぬ景色に歓声が上がっている。
那智山では直ぐ近くに見えた虎丸山と、次回登りたいと思っている鬼ノ角が
随分と遠くに見え、反対にはその山容が対照的な屋島と五剣山まで見える。
ここで少しビビって山際に近づこうとしないメンバーを尻目に、
キヨちゃんがひょいっと岩に登ってポーズをとっている。
WOC登山部にはあっちゃんが尖端大好きで有名だが、
キヨちゃんもどうやらあっちゃんウイルスに感染しているようで、
恐怖心というものがウイルスに侵されて欠落しているようだ。
今日最後の展望所からも急な乾いた花崗土の急坂を下って行く。
ただ先ほどの245mの急坂と違って、掴まる木がほとんどなく
足を踏み出すと最後まで止まらない急滑降!
急滑降して降り立ったため池の土手には猪避けの柵。
前回は固く閉じていて乗り越えた柵は開く様になっていた。
ここで全員無事にゴール!
今日の後半は登山道でもなく何度か間違えたヶ所もあったが、
三山を登った後に更に二山を何とか歩き終える事ができ、
歩行距離13km弱、行動時間7時間と、最近のメンバーはほんとよく歩くと
感心しながらコミュニティーセンターまで歩いて帰る。
ちなみに“山より団子”の三人娘は、天津飯を食べると言っていたのに
更に酢豚と餃子も食べたとか・・・・。敵いません!
そりゃあ登山しても痩せないと愚痴てもこれではね~〇〇りん!
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