連続摘心栽培のトマトはほぼ終了です。
さすがに裂果も目立つようになり、大分くたびれてきましたが、ほとんど無駄なく採り尽しました。今見えているくらいのものが、最後になります。
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株を観察してみることにします。
葉をすべて取って枝のみにしました。株全体を撮るのは難しいので、3枚に撮りました。
一番下の部分。捻枝する前の最初の花房の跡と1,2本目の捻枝した枝(基本枝)があり、捻枝した枝にはそれぞれ2花房が着いています。
赤い実がなっているのは、上の方から下がっている4本目の捻枝した枝のもので、この枝には普通3花房着けているのですが、おまけに4花房着けたため下の方まで下がっています。この実がこの株の最後の収穫となりました。
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中程から上の方です。捻枝した2本目から5本目が見えるのですが、後ろの株と重なっているのでわかりにくいかもしれません。3本目と5本目の捻枝した枝にはそれぞれ2花房、4本目の枝にはおまけまでで4花房が着いています。赤い実が着いているのが目印になるかもしれません。
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最後に上の方から撮ったもの。太く写っていて左に下がって赤い実が着いているのが4本目の枝、右側に下がっているのが最後の5本目の枝です。
よく見ると、基本枝5本すべてが一応写ってはいます。
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わかりにくいので、紙にこの株の模式図を書いてみました。
赤色が花房、緑色は葉。花房の数は全部で13花房、おまけを除けば12花房ということになります。この株は40個以上収穫しているはずです。
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今年は、本当にうまくでき、少ない株でも30個以上、ほとんどが40個くらい採れています。これまでで一番採れたと思います。
連続摘心栽培は、元千葉県農業試験場 青木宏史氏が提唱された技術で、かなり年数がたっていますが、結果的にはあまり普及しているとはいえないようです。
私にとっては、20年ほど続けており、かけがえのない栽培法です。若干面倒な部分はあるので大面積こなすのには向いていないのかもしれません。しかし、色々と応用することが可能で、私も年ごとに多少変えています。