里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

紫色になった寒玉キャベツを穫る

2022年02月02日 | 畑:葉菜類

今、冬キャベツは綺麗な紫色になっています。
これは紫キャベツではありません。普通の冬キャベツです。


この辺りでは冬キャベツは通称「寒玉」。
この冬キャベツの品種名がトーホク種苗の「寒玉キャベツ」なので頗る分りやすい。


冬キャベツは、低温下では次第にアントシアンの色素が出て紫がかってきます。


中でもこの品種は強く出るようです。
冬キャベツは過去にいくつかの品種を作ってきましたが、ここ数年はこの品種。


生育が旺盛で揃いが良い。ただ、少々外葉が大きくなりすぎるきらいはあります。


雪中甘藍としても使えます。今年は一度さっとした雪中甘藍となりました。
生育は極めて順調、年内には完全結球しました。
しかしながら、穫り始めたばかり。これまでで一番遅いと思います。
と言うのも、秋キャベツを穫り続けていたからです。
これが、その秋キャベツ「あまいキャベツあまみさき」。未だ若干残っています。


厳冬下、凍害を受けているようにも見えますが、未だ美味しく食べられるのです。
この株を穫ってみました。


皮2枚ほど剥くと、問題ありません。


こちらが、ようやく手を付けたばかりの寒玉キャベツ。


出来は良く豊作です。大玉が多い。
厳冬下、甘味が強く味が乗っているでしょう。


一番手前の株を穫ってみました。


葉が紫に変色するのは直接冷気に晒される部分だけです。
収穫する時はこのくらいの外葉を付けて穫ります。

紫の葉は付けたままで問題ないのですが、今回は2枚剥いてみました。


二つを並べてみます。右が「寒玉キャベツ」、左が「あまいキャベツあまみさき 」。
ともに大玉。2.5キロあります。


寒玉キャベツは耐寒性が強くできているので葉は硬くなります。軟らかいサラダ好みの方には向きません。
一方、甘味が強く煮崩れしないので炒め物や煮物には最適。
小生はこの濃厚な旨味ある寒玉キャベツが好みです。
こちらは春キャベツ。


品種は昔ながらの「金系201」。
こちらも生育は順調、揃いも良好です。
大株で越冬するとトウ立ちの危険がありますが、ちょうどいい加減。


当地方のような寒冷地では、2、3月にピタリと結球させようというのは少々無理。
半結球のままトウ立ちしてしまうことが多い。
我が家のキャベツの出来が良いくらいなので、全国的に豊作なのでしょう。
キャベツの市況は秋から長期間低迷。この状況が当分続きそうです。