里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ダイモンジソウを水墨画で描く

2018年10月19日 | 水墨画:草花
 庭のダイモンジソウを水墨画で描いてみました。

画仙紙 半切1/3


 小さく白い花なので、表現の仕方がとても難しい。咲く方向も一定ではありません。また、葉も独特の形をしています。
 好きな花なので、何とか墨の濃淡を生かしつつ、線描きを加えて描いてみようと思いました。
 特に、小さくて繊細な多数の花を描くのは苦労しました。薄墨を使って大の字の花を表現し、軽く線描きを加えてみました。


ダイモンジソウがけなげにも満開に

2018年10月18日 | 
 庭にダイモンジソウが咲いています。
 小さい花を、精一杯に咲かせているところが、この花のけなげでいじらしいところ。



 以前は、もっと沢山密生して生育していたのですが、大分薄くなってしまいました。その原因については、概ね察しがついているのですが、それについては、いずれかの機会に記したいと思います。



 先月末くらいから咲き始め、今がちょうど満開です。
 ダイモンジソウはユキノシタの仲間ということで、ユキノシタと姿形や花の形もよく似ていますが、花の時期が全く反対で、あちらは5,6月頃です。



 本当に小さな花ですが、見事に大の字の形をしています。
 山野草らしくひっそりとではありますが、小さいながらも大の字を目一杯広げて、白い花を多数咲かせるので、いじらしく感じられ、好きな植物です。


ことし豊作の甘柿と不作の甘柿

2018年10月17日 | 畑:果実類
先日記録したとおり、本来メインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」は結局数個収穫したのみ。あとは、2,3個見えるだけです。


 通称「巻き目柿」は今が収穫期。たくさんの実が付いています。昨年もいっぱい付いていました。隔年結果になりにくいということでしょうか。
 同じ甘柿でもこのようなことがどうして起こるのかがよく分かりません。今年は、特に極端です。隔年結果は種類によって大きな差があるということでしょうか。



 「巻き目柿」は例年はあまり収穫されないまま残される方がはるかに多いのですが、今年は「五十匁」が採れないため代替え品となっています。
 左が「五十匁」、右が「巻き目柿」。先端に巻き目が見えるのがわかります。
 ふつうは「五十匁」の方が小ぶりなのですが、ほとんど成っていないため「巻き目柿」より大きくなっています。このようなことは、まずありません。


 「巻き目柿」をむいてみました。
 「巻き目柿」は「五十匁」に比べ、ごまが少なくて甘みが薄く、あっさりしています。パリッとした食感なので、これを好む人もいますが、大概の人は「五十匁」派です。ただ収穫期が「五十匁」よりも少し後にずれ、柔らかくなりにくい長所があります。


水墨画「菊」を捧ぐ

2018年10月16日 | 水墨画:草花
麻紙 F10



 菊の水墨画です。
 以前、描いたものですが、自分で気に入っている数少ない作品の一つです。
 赤色系の輪菊を水墨で描きました。麻紙はにじみが強く、難しいのですが、墨色が美しく、うまくできると、濃淡やにじみがなんとも言えない味わいがあります。
 菊は、花の形も葉の形も表現が難しいですが、これは、全体的によくできたと思っています。特に、にじみや濃淡は偶然性もあるので、そういった点で気に入っています。

 ところで、「捧ぐ」とは如何なることか。
 すぐ近所の方が亡くなり、今日がご葬儀だったのです。
 突然の死。47歳の若さでした。
 ごく最近も、一緒に道路の清掃をしたばかりでした。本当に驚き、また悲しい気持ちでいっぱいです。貴重な人材を失いました。ご家族のご心痛は察して余りあります。

 拙い絵ではありますが、この菊を捧げたいと思ったのです。今はただただ安らかに眠られんことをお祈りするばかりです。合掌。




 

ブロッコリーも収穫適期に

2018年10月15日 | 畑:花菜類

 ブロッコリーも収穫適期になっています。1週間ほど前から収穫を開始しました。
 ブロッコリーは2回に播いており、現在収穫しているのは、1回目に播いたもの。7月9日に播種し、8月3日に定植しました。
 品種は、すべて「緑嶺」。これまでいくつかの品種を作りましたが。かなり前から、この品種だけになりました。この品種は生育や品質が安定しています。




8月の干ばつ、9月の台風や秋雨の影響で、全体的に例年に比べ、株の姿が幾分小さい感じがしますが、まあまあの出来です。






 この時期は気温がまだ高いため、花蕾が乱れやすいのですが、今年は、最近気温が比較的低いので、形は揃っています。
 収穫は一度にできないのでどうしても遅れがちになります。これも少し遅れ気味です。今の時期、ブロッコリーはたちまち鮮度が落ちてきますのですぐ冷蔵します。


 


秋キャベツは収穫適期に入る

2018年10月14日 | 畑:葉菜類

 秋キャベツの「初秋」は結球も充実し、収穫適期に入ってきました。
 これは、7月9日に播種し、8月3日に定植したもの。8月は干ばつ、9月は台風や秋雨に悩まされましたが、概ね順調に生育しました。結構揃いもいいです。



 目立った病虫害もほとんどありません。防除は、定植時のオルトラン粒剤の植え穴処理と結球始の殺虫剤1回のみです。



 例年冬キャベツに変わる12月半ばくらいまで収穫します。この品種は、柔らかくて食味もよく、大分前から作り続けています。

 雨模様でしたが、収穫してみました。1.5kg位のものが多く大きさも手頃です。


リンドウを墨彩画で描く

2018年10月13日 | 水墨画:草花
 リンドウを墨彩画で描きました。

本画仙 色紙



 過日の水墨画教室の題材がリンドウでしたが、それを 色紙に描いてみました。
 色紙では縦が短く、バランス的にやや無理があるようです。本来の花色は、紫がかった藍色ですが、顔彩は藍色のみを用いました。
 これは、その時のリンドウをスマホで撮ったもの。


荘厳伊勢神宮内宮 巨大杉に驚嘆

2018年10月12日 | 小旅
旅のシメは伊勢神宮内宮の参拝。広大な敷地は荘厳な雰囲気で満ち満ちています。
神殿も別格の格式を感じさせます。日本中の神社の頂点と言うに相応しい。

五十鈴川の御手洗場で手を清めます。周りは大きな森林とも言えます。



巨木の数々には驚嘆させられます。最大の杉の古木は樹齢800年から千年に達しているのではないでしょうか。



ここが旅のシメとなりました。
瀞峡めぐりができなかったのは残念でしたが、濃密な旅となりました。

絶景英虞湾から伊勢へ

2018年10月11日 | 小旅
志摩の横山展望台から英虞湾を望みました。少し曇っていましたが素晴らしい眺望を楽しむことができました。



鳥羽に移動し、名所の二見浦へ。夫婦岩がきれいに撮れました。
シンボル過ぎて、水墨画に仕立てるには少し勇気がいるかもしれません。

さらに、伊勢まで移動し、お伊勢さんの外宮を参拝しました。
そこで、杉の巨木に遭遇しました。樹齢数百年以上でしょう。ご神木と言うに相応しい。



感動!丸山千枚田

2018年10月10日 | 小旅
三重県熊野市の丸山千枚田を訪れました。
これは正に感動以外の何ものでもありません。聞きしにまさるとはこのことです。予備知識はあったものの、実際に訪れてみると、想像を絶するものがあります。



なにより、これがすべて人の手によって行われているということ。集落の皆さんのご苦労を思い、さらに感動の念を深めました。
幸い集落の方 と話しができました。快く色々なお話しをしていただきありがたかったです。
お互いこれからも頑張りましょうとエールを交換し、お別れしました。



今日は、熊野本宮大社に参拝の後、瀞峡でジェット船に乗る予定でしたが、残念ながら台風の影響がまだ解消せず、運航されませんでした。
水墨の題材を得ることはできませんでしたが、丸山千枚田の感動を得ることができました。

熊野古道大門坂が今日の白眉

2018年10月09日 | 小旅
今日なんと言っても訪れたかったのは熊野古道大門坂。
期待どおりでした。古色蒼然たる急な石段と巨木の織りなす風景は世界遺産熊野古道の象徴と言っていいでしょう。



これは樹齢800年の楠の巨木。すごいの一語です。
熊野古道はぜひ一度は水墨画にしてみたい題材です。

今日は那智の滝、那智大社、青岸渡寺、熊野速玉大社など多数訪ねることができました。いずれも素晴らしかったです。

那智の滝です。


ここは串本

2018年10月08日 | 小旅
ここは串本。橋杭岩の奇岩です。なんとも不思議な風景です。



向かいの大島にわたり、夕日の串本側を撮りました。

今日は三重県松阪からレンタカーで南紀串本まで来ました。四泊五日の予定で南紀から伊勢志摩をまわります。

一番の目的は水墨の風景画の題材をストックすることです。明日からが本番。期待してます。

夏野菜から秋野菜へ

2018年10月07日 | 畑:葉菜類

最大瞬間風速31メートルを記録した台風24号の威力は凄まじく、背の高い夏野菜は骨ばかりになってしまいました。
もともと終了間近だったきゅうりやいんげんはしょうがありませんが、しばらく収穫できると思っていたなすもごらんのとおりです。
雨よけ支柱が無事だったトマトと、なすが風除けになってくれたピーマンは何とか持ちました。
一方で、秋野菜は長雨の影響もあり、順調とはいえませんが、収穫が始まってきました。
これはキャベツ。「初秋」という品種で、柔らかくて美味しいです。



にんじんの収穫も始まりました。 これから次々と秋野菜の収穫が本格化します。
昨日、今日と真夏のような暑さですが、作物は確実に夏から秋に移行しているのを実感します。


白萩を水墨画で描く

2018年10月06日 | 水墨画:草花

本画仙 色紙


 白萩を水墨画で描きました。
 小さな花の特徴を出すのはとても難しい。マメ科の葉の特徴である三つ葉とのセットで表現することになります。
 宮城野萩には白花の変種があり、通常、白萩と言われています。
 私は自然の山では見たことがありません。園芸種を、庭や公園などに植えられることがほとんどと思われます。
 宮城野萩が県花となっている宮城県では、白萩の名称を冠した建物や施設などをよく見かけます。この点では、本来の赤花の宮城野萩を凌駕しています。

 元の方を大きくしてみました。
 花の線描きほとんど楕円の組み合わせになりました。


萩を墨彩画で描く

2018年10月05日 | 水墨画:草花

本画仙 色紙
 
  
 今満開の宮城野萩を墨彩画で描きました。
 花は細かく、特徴を捉えるのは難しいですが、萩はマメ科ですから、花弁はそれを意識して描きました。
 顔彩はもう少し紫を多めにした方が良かったかもしれません。

 宮城野萩の特徴である先端部分を大きくしてみました。