里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

キュウリを水墨画で描く

2020年07月26日 | 水墨画:菜果
                       画仙紙 半切3/4
          

 キュウリを水墨画で描きました。
 数年前、墨画展に掛軸として出品したものです。作品名は「胡瓜」。
 キュウリが最盛期になってきたので、久しぶりに取り出して床の間に掛けてみました。

 
 掛軸の作品は、これが2度目でした。掛軸の作品を描くときは1度目は「豌豆」、そして2度目はこの「胡瓜」と決めていました。
 何れも、少々こだわりのある作物だからです。豌豆を水墨で掛軸に描く人は滅多に見ませんが、胡瓜はかなりいると思います。ですが自分なりの胡瓜が描ければ良いと思って臨みました。
 モチーフは1株のキュウリが竹支柱に巻き付きながら伸び、花から順次大きくなり収穫間際の実になるまで、とよくあるパターンですが頭の中ではほぼ出来上がっていました。
 自ら作っているので、細部にわたって十分に観察出来ます。しかし、いざ描いてみると、そう生やさしいものではありません。思い通りにいかないのは実力というもの。思い出深い作品ではあります。
 掛軸は長いので上下を拡大してみました。
 上部の方

 下部の方




夏秋きゅうりの整枝と摘葉、摘果

2020年07月25日 | 畑:果菜類

 今年の夏秋きゅうりは6月半ばから収穫が始まり、気温が高かったことから7月早々には2本仕立ての全ての主枝の摘芯が終り、最盛期に入りました。
 このようにペースが速いと樹も弱りやすい。合わせたように、今月に入り雨が多く日照不足で樹の衰える条件が揃っています。


 収穫は今がピークです。
 中段の側枝(子蔓)が盛んに穫れています。


 上段の側枝も穫れるようになっています。

 
 下の方は孫蔓が穫れてきました。


 枯れたり黄変した葉が出てきましたし、斑点が付いている葉も目立ってきました。褐斑病と思われます。
 まず整枝。
 子蔓の摘芯は大部分終わっています。このように中ほどの子蔓であまり伸びないものは無理に止めないようにしています。


天候の悪い時にあまりきっちり摘んでしまうと一層弱りやすいからです。例年だと7月中は摘芯しますが、今年は天候と樹の状態を考え、止めようと思います。


 孫蔓は摘芯せず伸ばすのが基本です。


 自然にネットに這うのが難しい孫蔓はネットに掛けてやり伸ばします。

 勢いが強く伸びる孫蔓は摘芯し、ひ孫蔓を出しますが、今年はやる場面があまりないと思います。
 地面に近く地べたに這うようものだけ摘芯するか切り戻します。


 次に摘葉。
 枯葉や黄変した葉は随時掻いていきます。
 キュウリの葉が働くのは展開してから50日くらいと言われます。このキュウリの主枝は7月初めにピンチされているので、主枝の全ての葉は8月いっぱいで寿命が尽きる計算になります。これからは子蔓や孫蔓の葉が働けるように、枯れ葉だけでなく邪魔をする古い親葉も少しずつ摘んでいきます。
 この親葉を摘みます。


これで、古い葉の陰になっていた新しい葉に日光が当たるようになります。


 摘むのは一度に1株1、2枚。


 次に摘果。


 形の悪いものはできるだけ小さいうちに摘果するようにします。本当は、沢山穫れる時ほど思い切って摘果し、樹が弱らないようにすべきなのでしょう。


 整枝、摘葉、摘果と一連の作業が終わりました。


 当地方でも今週になって気温が上がり、キュウリが成り込みました。


一度に1株から3、4本一気に穫れているので、確実に成り疲れするでしょう。目標収穫日数100日からするとまだ3分の1余り、先は長く厳しい。

カンパニュラ(風鈴草)を墨彩画で描く

2020年07月24日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3

 カンパニュラ(風鈴草)を墨彩画で描きました。
 我が家の庭には細々ながらも地植えのカンパニュラがあります。6月10日頃からかなり長期間咲いています。さすがにほとんど終わりましたが、日陰のところに僅かに残っています。
 我が家のカンパニュラは花弁の形がキキョウに似ていますが、よく見かけるのはホタルブクロの形に似ているカンパニュラです。
 キキョウ科ホタルブクロ属ですから当然といえば当然。色も鮮やかで花数も沢山付いています。我が家のカンパニュラをモチーフにするとキキョウに似た細々としたカンパニュラになりかねないので、ホタルブクロ形の花を沢山付けてみました。
 花を線描きし顔彩で色付けしました。少々不満の残る仕上がりとなりました。


庭にキキョウとカンパニュラ

2020年07月23日 | 

 キキョウがほぼ満開になっています。
 クリーンな青。青紫と言った方がいいでしょうか。
 濁ったところがない鮮やかな色なので清々しい気分になります。


 今月に入って間もなく咲き出しました。例年より少し早い感じがします。このキキョウは、20年以上前、母が一風変った手作りの大きな鉢に植えたもので、株立ちになり密集しています。よく毎年咲くものと感心します。


 早く咲いた花びらは、すでに枯れています。


 1本の茎に多くのわき芽が出て次々と咲いてきます。
 まだ蕾のものも多いのでしばらく咲き続けるでしょう。


 枯れた花は摘んでやれば見栄えもいいのですが。庭とは言っても外れにあるので何もせず放置しています。それでも日常的に通るところなので、暑いときには一服の涼が得られます。


 このキキョウは少し離れたところに地植えになっています。


自然に実生で殖えたものと思います。もっとあったはずですが、今年は少ししか見えません。
 こちらは、まだ咲き出してあまり経っていません。


 こちらにはカンパニュラがしぶとく残っていました。


 カンパニュラがあること自体、気付いて何年も経っていません。やはり母健在の頃に地植えしたものと思います。それから殖えたものと思われる株がいくつかあります。今咲き残っているのはこれだけで、他は終りました。この株は周りの植木で日陰になるため残っているのでしょう。


 風鈴草とも呼ばれるカンパニュラは、キキョウ科ホタルブクロ属ということで、よく見かけるカンパニュラは同属のホタルブクロの形によく似ていますが、このカンパニュラの形はキキョウの方が似ている感じです。


 近くの野山にはホタルブクロもありますが、もう花は終わりました。
 カンパニュラは様々な色があるようですが、我が家の庭にあるカンパニュラの花色は薄い青紫。やや弱々しく、花数も多くありません。


蔓なしインゲンと蔓ありインゲン

2020年07月22日 | 畑:豆類

 サヤインゲンは蔓なしと蔓ありの両方の種類を作っています。
 それぞれ長所短所があります。
 こちらが蔓なしのサヤインゲン。


 蔓なしインゲンは早くから集中して穫れるので、早播きし7月上中旬を中心に穫るように作っています。
 4月末に省力直播き、6月末から穫り始め、ここ2週間が収穫の最盛期でした。現在は収穫の終盤です。品種はさつきみどり2号。


 初めて畝間が150センチの2条植えとし、全て2粒播き、間引きなしの成り行き1~2本立てにしたため、株数が多くなり、ピーク時は沢山穫れました。


 収穫は助っ人にお任せですが、葉がいっぱいに覆い茂っため、葉搔きをしながら穫ったようです。それでも未だ葉が多い。


 発芽後の異常低温とその後の乾燥で生育が遅れた株はまだかなり実を着けています。
 今月いっぱいで終了です。


 こちらは蔓ありのサヤインゲン。蔓が伸びてきたので摘芯しました。


 蔓ありインゲンの長所は長く収穫できること。夏から秋まで出来るだけ長く穫りたいところですがどうなりますか。
 蔓なしインゲンの収穫が終わる頃から穫れるように播いています。例年は5月末に種を播いていますが、今年は蔓なしインゲンの収穫が少し遅れると思い、6月5日に直播きしました。
 蔓がネット支柱の頂点まで伸びてきました。ここで摘芯。


 畝間に飛び出している蔓もあります。


 これらも全て元から切り戻しました。


 播種後、数株ネキリムシの被害で追い播きしましたが、今では一見分らなくなりました。
 風当たりがいい畑なので、台風などには不安があります。
 品種は「ケンタッキーカンサス」と「いちず」で、何れもケンタッキーワンダー系の丸莢の品種。
 従来から使っている「ケンタッキーカンサス」に加え、初めてカネコ種苗の「いちず」という品種を試します。
 発芽時から違いがありました。
 これが「いちず」。


 発芽揃いが良く生育も早い。葉はケンタッキーカンサスに比べ色が淡く少し薄い感じがします。しかし旺盛に茂ります。2本立てにしましたが、これなら1本立てが良かったかもしれません。


開花も早く、すでに大分着莢しています。初期収量は「ケンタッキーカンサス」より多くなることは確実です。これで長持ちすれば大したものですがどうでしょう。


 こちらが「ケンタッキーカンサス」。


葉は色が濃く厚い。発芽や初期の生育では「いちず」に負けています。1本立てもあるので「いちず」のようには茂っていません。

花も「いちず」より遅く、今のところ数も少ない。


 一見したところ「いちず」の方がよく見えます。しかし、穫ったわけではなく、先は長いのでまだまだ分りません。
 今月末か8月早々の収穫始めとなりますが、蔓なしインゲンとのリレーは上手くいきそうです。