室温は、30.1度(6:00)。
9月21日もなったが、なかなか秋らしい涼しい風もなく、今日は風もなく蒸し暑い一日となった。
昨日1日中ゴロゴロ過ごした成果、体調は熱もなく、下痢も治まって、随分体調が良くなった。
図書館で借りた本も読んでしまったので、図書館に本を借りに行く。
西條奈加さんの「まるまるの毬」「無曉の鈴」「四色の藍」の3冊借りてきた。
午後からも暑くて、とても外に出掛ける気も起こらずに、読みかけで返却日時が来たために返却していた「まるまるの毬」を読み上げる。
間口一間の構えの南星屋に主人の治兵衛と娘のお英と孫娘のお君が営んでいる菓子店である。
治兵衛は全国を渡り歩いて修行しただけに、毎日2〜3種類のお菓子を思いつきで、
珍しい全国のお菓子や季節のお菓子が並び、毎日開店まで列が出来るほど盛況である。
売り切れると店を閉める頃になると、住職の弟石海がやってきて、残りのお菓子を食べに来るのが日課である。
しかしこの兄弟の生家は、五百石の旗本岡本家の次男、三男で、治兵衛は自ら望んで10歳で武家の身分を捨て好きな菓子職人に弟子入りし、三男も寺に預けられた。
平戸藩松浦家の家老がお菓子が大好きで、賄い方の河路金吾が南星屋に通う内にお君と恋仲になり、お君は治兵衛の実家で行儀見習いをすることになった。
しかし同僚の菓子屋の横槍で治兵衛が将軍の落とし子であることが広まってしまった。
平戸藩江戸家老より、二人の結婚はなかったことにしてほしいと言われる。
治兵衛は自分の生い立ちのせいで若い二人が引き割かれたことに悲観したが、家に戻って来たお君は事情は分からないが、こだわることもなく、祖父のお菓子作りに精を出すし、住職の叔父より詳しい話を聞いて納得する。
毎回美味しそうな和菓子が丁寧に、安く作られていく様子がとても面白い。
今までの時代小説の面白さとは違って、のめり込んだ時代小説でした。
今日の万歩計は、5.589歩でした。