先日たどりつけずに悩んでいた富士山、シーズン最終日の昨日に決行した
登山口は下図左上の富士スバルライン五合目からの吉田ルートだ

小田原から夜明け前の暗い道をスクーターで走り抜け、現地着は AM4:45
この時間でも4輪は登山口から2km程も下に駐車させられていたが、2輪は登山口最寄に停めることができて有難い
吉田ルートの登山口は富士山主4ルートの中で一番賑やかな雰囲気を見せている

さあまた、あそこに立つぞ

登山口の展望台からの朝日 AM 5:27

この時点でもう雲の上 ♪
最初はなだらかなルートだけど、ちょっと登りだしてみると

既に森林限界を超えている
やがて路面は岩場が現れだし、キッつくなってきた

それでも眺望は素晴らしい


登るにつれて岩場は厳しさを増してくる

眺望は踏面の厳しさに反比例するかのように素晴らしくなってくる

更に路面は厳しくなってくねぇ

2時間ほどで7合目の鎌岩館に到着
シーズン最終日でもう閉館している山小屋が多いので、開いてるここでペットボトルの水を購入した
市販より数倍高いのは納得上のこと

ここで20代と思われるグループの一人が購入したポテチを口にして
「うんめ~、俺の人生の中で一番うまいポテチだ」 と
いいね♪ ここまで登ってきたことが人生最高のソースになったんだよ(^^)
東洋館の鳥居

ちょと登ってその鳥居を見下ろす

雲が押し寄せてきてるね
このあたりで標高3000になり、かなり酸素濃度が低下してくる。
何かに集中すると呼吸を止めてしまう癖がある Nori は、その度に頭がグラグラしてとてつもなく気分が悪くなる。
そんなときの救世主は これ

この携帯酸素缶、コロナ感染の心配から購入する方が増え、転売ヤーが値段を吊り上げている現状だ。
購入した方々からは「すぐに酸素が無くなった」とか、「ほぼ空だった」とかの苦情コメントが殺到している。
しかしこの缶は本来、2~3秒の噴射で50~60回、連続噴射では2分程度、の容量しかない。
酸素供給機のように長時間酸素供給するものではなく、連続供給が必要な肺炎症状の軽減にはほとんど役立たない。
なので無暗な買い漁りは控えていただきたいな。
本当に必要としてる登山者やアスリート達が購入できない、あるいは高額でしか手に入らなくなってしまうからね。
4時間ほどで「八合目」を名乗る太子館へ到着

「お、もう八合目か、頂上も近いな」と最初に登った時は思った
しかしこれから先は詐欺のような呼称連発で初回登山者の心を折りにかかる
初回登山時は次の建屋を見上げて
「八合目の次だからあそこが九合目だな」 と思いたどり着くとそこは 「本八合目」
ふざけんな
「次に見えるあれは間違いなく九合目だよな」 との思いで登りつくと 「八合五勺」
いい加減にしろおぉぉぉぉぉぉぉ(怒)
まあ今回は前に経験してたからダメージは受けなかったけど、初めて登る方は 知っといてね
今回の吉田ルートは登りと下りが別の一方通行なのだが、八合目と本八合との間で唯一の連絡通路がある

ここが最後のエスケープ可能点だけど、これから先に進むと後戻りできず、頂上まで登り切らないと帰れない
チラリと弱気もかすめたが、もちろん続行だ
海岸に押し寄せる波にも見える

岩場がおさまって砂利路となり、少し歩きが楽になる

山小屋に勤める人たちは2カ月間ずっとこの光景を見ていたのかな

九合目

登ってるときって、振り返れば絶景が広がってる
しかしほとんどの時間は不安定な足元を注視しながら、落とした視線で修行のように足を引き上げる
その視界は


これを酸欠に苦しみながら登っている自分は何をしたいのか、自問を繰り返す
それでも上を向けば 見えたぞゴール!

そして キタ~

16年ぶりに また来れたよ

パンパンに膨れた携行食でエネルギー補給

火口(御鉢)

撮影地点も一応頂上なのだが、最高地点は正面に見える剣ヶ峰
そこまで行きたかったけど時間と体調を考えて、今回はここで下山することにした
大人になったもんだな 俺 ふっ
長くなってしまったんで、下山編はまた後日に
富士山 下り編 へ続く