とても天気が良い土曜日なのに
今日は休日出勤中
しかも来週は職場に全く日本人や通訳がいなくなり、孤立無援の状態になる
まあ心配しても仕方がないことだから、
「とりあえず飲みに行くか」 と、昨夜はお気に入りのワインバー Santa Lucia に出かけた
「ボナセーラ」 と店に入っていくと
「ボナセーラ ソロ? (一人?)」 とマスターが聞く
その言葉にまた寂しさがこみ上げてきそうになったが、男の子はそんなことでくじけちゃいけない
( 「男の子なんて歳か」 という突込みをビシビシ感じるが、精神年齢と思っていただきたい)
現地語しか通じないこの店のために、今回はいくつか言葉を用意してきた
席に着くとてマスターが 「何にします」 みたいなことを言う
さて、メモを取り出してっと
Puo consigliami un buono vino rosso locale ?
プォ コンシィッリアールミ ウン ヴオン ヴィーノ ロッソ ロカーレ ?
(この土地の赤ワインで良いものを選んでください)
これはうまく言えたよ
にっこりと穏やかに微笑んだマスターが Si (yes) と答えて、数本のワインをテーブルに並べてくれる
どのワインがいいかなんて、分かるわけがない
ラベルの気に入ったものを指して Prendo questo. (これにします)
第一関門を突破して、選んだワインはこれ MARINA CVETIC
モンテプルチャーノというブドウの品種を使った、アブルッオ州産のワインだ
この州のワインは重く濃厚なことで知られていて、rosso(赤)ではなく nero(黒)と呼ばれることもあるらしい
重いワインが好みのNoriには最適の州だね♪
「いかがです?」 みたいなこと(たぶん)を言うマスターに Bonissimo! (最高に美味しい)と答え
さあ、次が第二の関門だ。 またもメモを取り出して
Potrebbe scegliermi una piatto che vada bene con quest vino ?
ポトレッペ シェッリエルミ ウナ ピアット ケ ヴァダ ベーネ コン クエスト ヴィーノ
(このワインにあう食事を選んでください)
これは・・・難しかった 引っかかりながらの棒読みだ が、 なんとか通じたみたい
それで出てきたものが これ
いつもながら綺麗な盛り付けですね。 食べるのがもったいないくらい
これって、パスタなんだよ
雰囲気のあるお店と、濃厚なワインと、見た目も楽しい食事
良かった、この街に戻ってこれて
しかし夕食にしてはちょっと量が少ないかな
Vorrei salame e formaggio. 「サラミとチーズをください」
(これくらいはアンチョコ無しに言えるようになってきた)
マスターは 「もちろん、もう用意してますよ」
みたいな素振りで、すぐに出してくれたのが、これ
オヤジ一人で食べるのが勿体無いくらいのかわいさでしょ
ブルスケッタはピリリと辛く、サラミは濃い味があり、チーズには蜂蜜
味の調和も素晴らしい
適量な食事と美味しいワインで、 幸せな夜です
残念なのはマスターが何かと説明してくれるだけど、さっぱり分からない悲しさ
「ちとイタリア語を勉強してみたいな」 と今夜も思ったとこです
ワインを1本空けると、さすがにほろ酔い気分♪
ちょっとふわついた、それでいて軽い足取りでお店を後にした夜でした
*注*
文中のイタリア語はNoriが勝手に会話集のあちこちから集めてつなげたものですから、間違いがあるかもしれません。
そんな方はいないと思うけど、鵜呑みにして覚えたりないように。