以前少し触れましたが、日本の東洋医学校の授業で東洋的な臨床心理学の講座があって「100人のおばさん」という講義がありました。
これは新興宗教の信者ゲットの方法として、毎週路上で100人のおばさんに声をかけて「水子の霊がみえます!」と真顔で言うと、約60人の中年女性がドキッとするそうです。
中年まで生きておれば、人生いろいろあるわけで、「流産」「堕胎」「あの時の重い生理は流産だったのでは?」というとかなりの方が「ちょっと思い当たることがある。。。。」となるわけです。そして、おばさんになるくらい生きていれば小銭も結構たまっているという理由もあるのでしょう。(私はおじさんになりましたがあまり貯まっていません。。。。)
ここで「水子供養をしてあげる」といって自分の教団に連れて行き、信者獲得と相成るわけです。もし、毎月3人の信者ができてその方々が10万円くらい毎月はらってくれて、且つ布教活動をして、毎月一人3人ずつ信者を増やしてくれると、大変なビジンネスになるというわけです。。。。
これに、「あなたはご先祖の供養をきちんとしていませんね!」というせりふも入れると多くの方々はイチコロだそうです。
もうひとつ、、、アメリカにある多くの新興宗教団体のうち、そのいくつかは「水子供養」を重要な営業分野に入れているようです。
「米国にいて水子供養を満足にできない方に罰が当たらないように」「日本から遠く離れていてもうち(教団)でご先祖の供養ができます」という大義名分があれば多くの良心ある熱心な信者さんを獲得することができるのです。
先日あることに気がつきました。
ある宗教団体に属している女性の患者さんの5人のうち4人までが不妊症などの婦人科系の疾患をお持ちなのです。。。。そして3人に一人は精神的に疲れ果てているのです。。。これはどういうことなのでしょうか?
先日思い切って何人かの胸に信者バッチをきらめかせて来院する患者さんに聞いてみたのです。「誠に申し上げにくいのですが、あなたの教会では特殊な呼吸法や鍛錬法があるのではないのですか?あるいはそれば多くの女性の健康を害している可能性はありませんか?」
残念ながらどなたも「いえ。。。そんなんことは。。。」「先生のご職業柄いらっしゃる方々がいわゆる患者さんであるわけで、婦人科のご病気が多いということではないでしょうか?」などともっともなお答えをいただきました。
20年以上も前になりますが、ある教団の男性が「自分は修行をして、あえて自分の喉にガンを作り、それをまた修行と食事療法で消し去ったことがあるのです!」と真顔で言っておりました。私は「何でそんなことをするのですか?人のガンも消せるのですか?」とたずねると「いえ!私とともに修行をすれば、よこしまな心が消えて、ガンも消えるのです!」とおっしゃっておりました。その男性はその時「人生2度目の1000日の行」を行っているとのことでした。後で聞くと、この教団の1000日修行を途中でやめると「因縁返し」だか「カルマ返し」が起きて、自分の家族や愛する人が不幸に見舞われるのだそうです。達成すれば極楽浄土に行けるそうです。しかしこの1000日で大変なお金が必要なのだそうです。。。。
その方は私のところに来るたびに「黒谷さん!惜しい!あなたは本当に惜しいんだ!」「私のところに来ればあなたはもっともっとたくさんの人を救えるのですよ!あーーー惜しい!」と本気で惜しがっていました。
その後この男性は急に失踪してしまいました。彼は幸せに暮らしているのだろうか。。。。。。
さて、、、東洋医学のお話に戻りましょうかね。。。。
出産、自然或は人工的な流産のあとに、体調を崩している方の中には、「へんなものが見える」「変な声が聞こえる」などの現象というか感覚が現れる方がいらっしゃいます。精神的にも弱りがちなので、その状況にいっそう拍車がかかっています。
古来、こういった症状に効き目があるとされる漢方方剤が存在します。
これからしばらくはこの話題でひっぱってみようと思います。
漢方アメリカOnlineもよろしくお願い申し上げます。