けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)を作りました。水太りの方、むくみの治療。

2024-07-22 09:48:52 | 東洋医学全般

材料が揃ったので、防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)の調剤をいたしました。

これも、古典医学書籍である「金匱要略」からの出典です。2000年近く人々の病に貢献してきた漢方薬なので、安心して使うことができます。日本の漢方医学家は基本的には、中医学のように現代の治療家が自分で作ったレシピによる漢方薬を喧伝することは稀です。古来からある漢方薬のレシピを変えずに、そのレシピに合った体質の患者さんを、細やかな問診、腹診、舌診、脈診によって見つけ出して処方することを第一義と考えています。

さて、防己黄耆湯は水太りの方のダイエットや、むくみの治療に使われる漢方薬です。
水太りで重たくなった身体による負担で、同時に適度な締まりがなくなった関節の負担などで、節々の痛み、慢性的な疲労感、水が多いための冷え性、そして汗をかきやすい、いわゆる多汗症の方の治療に使われます。

水太りや、むくみの治療薬としての漢方薬は、防己黄耆湯の他にも、五苓散や当帰芍薬散があります。

1.防己黄耆湯は水太り、ぶよぶよタイプのむくみ。

2.五苓散は口が乾きやすく、雨や曇りなど低気圧の時に悪化するむくみ。

3.当帰芍薬散は体が冷えやすい体質で、手足や顔のむくみが気になるタイプ。

このように使い分けます。詳細な診断が必要であれば、メールや電話での問診を受け付けております。

 

これは顔のむくみをとる方法です。朝起きると顔やまぶたがハニワのようになっている時などによく効きます。出勤前にちゃっちゃっとやりましょう。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/fa3ba10079bc838f660c5dba379da2cd

これは、どこのむくみにも効く簡単な方法です。ふくらはぎの経絡を撫でる方法ですが、とても気持ちが良いものです。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/5ad9f4499432d016f029af1b4e7c43aa

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釣藤散を作りました。 頭痛の名薬ですが、本来は高血圧の治療薬でもあります。

2024-07-17 08:52:17 | 東洋医学全般

釣藤散は頭痛薬として有名です。小林製薬では、「ズッキノン」という名前で売られていますが、12世紀半ば、宋の時代に編纂された普済本事方という古典医学書籍に記載されている由緒正しい漢方薬です。

漢方アメリカOnline ではこちらに載せています。
https://www.kanpouamerica.com/product/111
頭痛を筆頭に、高血圧、イライラ、めまい、フラフラふわふわする感じに特化された漢方薬です。

ほぼどなたでも服用可能な漢方薬です。体力のある方、普通な方、体が虚していても(弱っていても)服用可能です。
日々のストレスや累積疲労で、上逆(体の下の方にあるべき熱気が上がってしまう事)してしまった気の流れが虚熱となって、上半身の弱っているところに影響を及ぼしているのです。

釣藤散がこの虚熱を処理しますので、この体調における、頭痛、高血圧、イライラ、めまい、フラフラふわふわする感じの原因が緩和刺されるので、結果的にこれらの症状がなくなってゆきます。

ここで面白いことですが、高血圧に効く薬でもあるのに、低血圧の人がこれを飲んでも、全く問題はありません。これは、釣藤散は、西洋の降圧剤ではないからです。上逆した気を発散、鎮静させるから、高血圧にも効くということです。

低血圧の方で、イライラやストレス、そして頭痛のある方がこれを飲んでも、効果は十分に出ますし、血圧が低くなりすぎて危険なことはありません。もう一度言います、これは降圧剤ではないのです。

漢方医学の妙味は、飲みすぎても、それが危険なレベルまで血圧を下げてしまうとか、必要以上に水を排泄しすぎるとか、そういうことはありません。適当なところでその状態が止まります。
これは、漢方医学に副作用がないということではなく、副作用が出ないように処方が組み合わされていることも、その理由のひとつです。

 

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きちんと漢方医学の事を知りたい方々へ。。。副作用についてなど、 ネット独学による自称専門家の弊害を正しましょう!

2024-07-06 11:54:39 | 東洋医学全般

この本は、医学知識がなくとも理解が深まる、漢方医学の入門良書です。「漢方薬の副作用」、「医師による大きな誤解」、「わざと多く飲んだら何が起きるか。」なども詳しく書かれてあります。

山本巌流とありますが、故山本医師が独断で考えた配合の紹介書物ではありません。これは山本医師が古来から使われている漢方薬とその配合されている単品薬剤をどのような理解で処方すればよいかを知るための入門書です。お弟子さんで薬剤師の新井吉秀先生によるご著書です。

私が今まで読んだ漢方医学書の中で、医学知識がなくても、かなり理解しやすくまとめてある、一押しの書籍です。医学教育を受けたことのない方が、消化不良になりがちな医学書や、ネットによる漢方医学の専門ブログなどで学ぶよりも、はるかに簡単に理解を深めることができるでしょう。
私自身も襟元を正す意味で、この書籍は何度も読み返しております。入門書とはいえ、大変有用なご本だと感服しています。

昨今、独学で、それもネットを中心に一生懸命に漢方医学を学んだ、自称専門家が、ツイッターなどで暴言を吐きまくっているのを耳にします。よっ!シッタカヤマ!と声をかけてあげたくなりますね。

葛根湯は体力を奪うから危ないぞ! (これを飲み間違えるとどうなるか、臨床の場でご存じですか?)

小柴胡湯を飲むと、間質性肺炎になるからダメだ!(こういう方に、、間質性肺炎ってなんですか?と聞き返すと、ネット記事を読み上げないと、答えられない人がほとんどです。)

甘草は危ない。儀アルドステロン症になります!(その儀アルドステロン症ってなんですか?というと答えられなくてへどもどしてしまう方ばかりです。)

ネットで検索できる内容は、玉石混交、そしてだれも責任を取らないネット知識の集合体です。これらを鵜呑みにして、漢方薬の是非を断定している方々のご意見を多く拝見するにつけ、悲しくなってしまいます。

先日も、私と患者さんで、問診票を使って念入りに診断をして上で、漢方薬を選出し、調剤をしようとしたところ。その方は「えっと、、私がネットで調べたところでは~、私にはちょっと違うような気がするのですが、、、」とのたまう方がいらっしゃったので、「ある意味まな板の上に乗れない方は、始めから懐疑心を以て漢方薬を服用することになるので、効きが悪くなってしまいます。お近くのチャイナタウンの市販薬をお探しください、彼らはお金を出せば体質にあってもいなくてもお薬を出してくれます。」と丁重にお断りをさせていただきました。

漢方医学は人々を幸せにするための医学です。東洋医学の根幹は、天地自然を愛し、自然や他人とぶつからない、自分の体内と精神を調和に導いて、自己の調和が家族や周りの人に派生してゆくように仕向けられている医学です。これは、対立しない心と体と気の操作を指導されている、武術家の中野由哲先生も提唱していらっしゃる真理です。

東洋医学の命、相、卜、仙、医については、この過去記事をご参考になさってください。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/65125911d99ff6cac5966ff1069d306c

 

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