けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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うう。。。がまんできん。。。

2010-03-25 13:16:07 | 東洋医学全般
先日サンフランシスコの日本人町の近くの公立図書館に行ってきました。ご存知のとおり、ここにはたくさんの日本の書籍やDVDなどがおいてあって、私も頻繁に顔を出しております。

私が日本のDVDの置いてある棚を見ていたときのことです。反対側から日本人のお母さんとお子さんの会話が聞こえてまいりました。

「XXちゃん ナルトのDVDがあるわよ!XXちゃんはナルトが大好きだったわよねえ!ナルト。。。」といっていました。

しかし!こっ。。これはなんということでしょう!このお母さんの「ナルト」のアクセントが変なのです。許せないのです。。。。。

ナルトのアクセントは絶対に、、、間違いなく、、、「鳴門の渦」とか「かまぼこのナルト」であって、断じて「成人くん」のナルトではないと、確信いたしております。
懇意にしていただいている、米国や世界中に日本の漫画とアニメを広めているVIZ社の皆様も「鳴門」のアクセントでした。

このお母さんが「ナルト(成人)」、「ナルト(成人)」、「ナルト(成人)」、というたびに、私の脳が「ピキッ!」、「ピキッ!」、「ピキッ!」っと破壊されてゆきました。

私は思わず書棚の外に出てゆき、「そこのお母さん!ナルト(鳴門)ですよ!ナ・ル・ト・!!」といいたいのを必死の思いで我慢して図書館を後にしました。。。。苦しかったーー。。。。

まさにドラマの「曲げられない女」で菅野美穂さん演ずる主役の女性のように、相手の両肩をギュウーーーッと思い切り掴み、「すいません!正確に言っておきたいので!」をやりたくて仕方がありませんでした。(このドラマ観ました?私は大好きなのです。)


さて、ここで東洋医学のお話になります。
1.何事もきちんとしていなくては気がすまない
2.完璧を期すぎるために仕事をやりすぎて疲れている
3.きちんと誰よりもすばらしい計画をたてるのだが、それをちゃんとできなくて自分を責めてしまう
4.他人やっていることが異常に気になってイライラする

これらの状態がいつもある方、あるいは急にこんな状態になった方を「肝虚証(かんきょしょう)」になったと東洋医学では分析いたします。
東洋医学的に観た「肝」という概念は西洋的な意味合いでの「肝臓」だけを指すのではなく、肝臓も含め、その経絡は足の親指から始まって、脚の内側を上がって、肝と胆嚢を通って胸をあがって目の裏側と頭の頂点まで抜けている気の流れも含めます。この流れにあるからだの部分に何か異常があれば、どんな病気でっても、私たちは「肝」という概念を中心に治療をいたします。

これに五行的な意味合いが含まれると、その中の怒る、いらだつという感情も入ってきます。もちろんこれらがよいように発揮されると、「物事をきちんと最後までやり遂げて、責任感のある仕事ができる」ということになるわけです。

漢方方剤としては、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」「抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)」「大柴胡湯(だいさいことう)」「小柴胡湯(しょうさいことう)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」などが患者さんのコンディションによって使い分けられます。

「小うるさい姑」や、「仕切り屋のオニ嫁」、「細かいことばかり言う上司」に飲ませるとよいでしょう。するとイライラがとれて、やさしくなれるのです。はい、私も飲んでいます。。。。

これらの方剤には「柴胡(さいこ)」という植物が配合されているのが特徴です。
「柴胡」は中国語では「Chai Hu]と発音しますが、日本語の「さいこ」の発音は英語の「Psycho(精神病患者)」と似ているので、米人の患者には注意して、誤解のないようにに説明をしています。

うわ、、、軽い笑い話をするつもりが、、なんか論文に近い文章になってしまっている。。。本来は怠惰なはずなのに。。。私の肝虚証は悪化しているようです。。。。。。うう。。がまんできない。。。。

あと、頭痛薬のバファリンのアクセントが変な人も嫌いです。気になって。。。。うう。。。


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東洋的な漢方薬の使い方?その後

2010-03-25 11:45:33 | 東洋医学全般
少し前に東洋的な漢方薬の使い方?のところで、体のどこかが虚して、温かくなければいけない場所の熱が上に上がって、そのために人体の上部に熱がこもっておきる不具合のお話をいたしました。

多くの場合、その熱はどこかが弱って(虚して)起きた熱なので虚熱(きょねつ)といいます。これが例えば鼻や呼吸器に停滞していると、そこで鼻炎を起こしたり、セキや喘息が起きたりします。もちろん外からの要因である、例えば花粉が多く飛んでいたりすると、いきなり花粉症になったりするわけです。

さて、一般的には胃の薬として一般向けの漢方薬の本に書いてある、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)は、慢性及び急性の胃炎に使うと書いてあります。
みぞおちのあたりがつかえて、腹が張って胸焼けがあるときに使います。
専門的には脾虚胃虚熱証といって、消化器のコントロールタワーとして活躍する、五臓のひとつである脾とその経絡に問題が起きて胃に熱を持ち、その熱が上に行くことによりこのような症状が起きているということです。

そして、この熱は胃から発生する経絡を通ってもっと上昇する時があります。胃の経絡は頭部ではあごと鼻の周りを取り巻いて、前頭部のあたりまで来ております。一部はあごを通っております。

よってこの熱のいたずらが、鼻で起きれば何らかのアレルギー的な症状が、前頭部の頭痛が、あるいは上の歯が痛くなったりすることがあるわけです。。。

このときは、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)が使われます。

もし、解剖学や生理学を学ばれた方からすれば、脾臓にはそんな機能はない!と思われるでしょう。脾臓は120日ほど立って古くなった赤血球を取り壊す臓器だと教わっているからです。

東洋的な意味合いでの脾臓は、あえて「脾」と表すことによって、消化器系統のコントロールタワーで、五行的な意味合いでは土(ど)の性質があるゆえ、意識では「考える、思う」という機能を兼ねていることになっています。色では黄色と関係があります。

だから、黄色い日本人は、考えすぎの傾向があって、脾に影響が出やすいので、ほかの色の人種に比べて胃潰瘍になりやすいということが想像できるのです。わりとあたっていますね。。。。

続きはまた後日。。。。。

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)はまだ漢方アメリカOnlineに載せておりません。近日中に載せたいと思います。


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SFラジオ毎日の灯が消えてしまうことになりました。。。。。。。

2010-03-13 09:13:01 | 東洋医学全般
残念なことに、今年で20年間続いてきた、SFラジオ毎日が今月で幕を閉じることとなりました。

私はこの3年間毎月第2土曜日の7時からの番組「東洋医学相談コーナー」を担当させていただきました。

このコーナーも明日13日の放送を以って最終回となりました。
視聴者の皆様には多大なご声援を賜りまして、まことにありがとうございました。私も楽しい思い出を作ることができて、大変うれしく思っております。

SFラジオ毎日のホームペイジはずっと残りますので、過去の番組の第2土曜日の7時からのところをクリックしていただくと、私の番組のバックナンバーをお聞きになることができます。

視聴者の皆様のご健康といっそうのご発展をお祈り申し上げます。


漢方アメリカOnlineもよろしくお願い申し上げます。

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頑固な頭痛を解消しましょう。 清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)

2010-03-12 16:49:18 | 東洋医学全般
清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)を漢方アメリカOnlineに追加いたしました。

これは頑固な頭痛、三叉神経痛を頓挫させる名薬です。
これを調剤して出している業者は現時点では大変少なく、日本ではほんの一部の業者が生薬のせんじ薬(ご自宅でぐつぐつ煮て作る漢方薬)として出しているのみです。

この清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)を便利な粉状のエキス剤にして通信販売にお出ししたのは、私ども漢方アメリカOnlineが初めての業者となります。

「頑固な頭痛、顔面の痛み」などに自信を持ってお勧めいたします。


漢方アメリカOnlineをよろしくお願い申し上げます。

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東洋的な漢方薬の使い方?

2010-03-09 00:22:49 | 東洋医学全般
前回はちょうどアレルギーになったお話をしておりました。

私の場合は、たまたま目や頬の辺りが赤くなっただけでしたが、人によっては呼吸器に出て、セキ、くしゃみ、鼻づまり、ゼンソクなどになります。
また、人によっては耳の症状が出たり、頭痛やめまいを起こす場合があるでしょう。

本来の東洋医学は、これらの病名や症状名から漢方方剤(いくつかの漢方薬をブレンドしたもの)や鍼灸の経絡やツボを決定することが主になっているのではありません。

例えば人体を上、中、下に分けて観たり、表側と内側に、虚と実の概念で観たりして、その治療方法を考えます。(見るのではなく観るというところが大事です。)

人体の上部に熱がこもって、何らかの症状が出ている場合を考えて見ます。すると例えば鼻のアレルギーという状態を想像した場合、3種類の漢方方剤が頭に浮かびます。半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)そして加味逍遥散(かみしょうしょうさん)が挙げられます。

グーグルの大好きな方々は、これらの漢方方剤は「始めの二つはどちらかというと胃薬で最後の一つはストレスの薬じゃないんですか?」とおっしゃるかもしれません。

そのとおりなのですが、そのとおりでもないのです。。。。
東洋医学に体質的な意味での深さからその本領を発揮させるには、ちょっと視点を変えてみる必要があるのです。

続きは次回以降にいたします。

漢方アメリカOnlineもよろしくお願い申し上げます。

 

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