けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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自分でできる、お灸の効果についての一例  腎臓病の快癒

2012-09-30 18:08:13 | 東洋医学全般
今回はこれまで当帰芍薬散を服用していただいていた方にお灸を紹介したところ、大変素晴らしい効果があったというお話をしたいと思います。

ご本人のご了承を得て、その内容を公開させていただきます。
これは、2通のメールの内容を合わせたものです。

「お灸は世界を救う!」という事でごらんになってください。



黒谷先生、

ご無沙汰しております。そしていつも的確な信頼のおけるアドバイスを頂戴し、心強い気持ちにさせていた だいております 事、感謝していま す。
先生のブログで、私のこんな体験がお役にたてるのであれば、どうぞ、どうぞお使い下さい。
こちらこそお願い致します。わざわざ有り難うございます。

お灸を試して一ヶ月以上経ちました。その報告も兼ねてメールをさせていただきました。

お灸を始めて数日で毎日お通じがよくなりました。通常、毎朝飲む、にんじんジュースを欠かすとお 通じがでなくなっ てしまっていたの ですが、お灸のお陰でお通じはよくなりました。
その他の体調の変化は特に感じられませんが、先月末まで10日間程、日本へ里帰りをし、血液・尿検査をした結果があまりにも良好で あったことにびっくりしています。

こちらSFのドクターでは、6月に腎機能が48%まで低下し、白血球が多いなど恐ろしいことを言 われて、おろおろ していたのです が、日本での検査結果は少し貧血がみられる(女性であれば正常範囲内の数値)程度で、その他末梢血液一般、IgG、IgA、IgMなど正 常値とのことでした。たんぱく尿・血尿に至っては、前代未聞のゼロという、素晴らしい検査結果を聞き逆に驚いています。

先生、お灸は本当に効いているということでしょうか?と未だに半信半疑(嬉しい悲鳴)です。
お灸を始める、ほんの数ヶ月前には恐ろしい数値がでていた(??)のに、お灸後1ヶ月程 で、劇的に変わる!もし、これが本当なら、 このまま血圧のお薬なんかもいらなくなればいいのにと思っています。

子宝については、特に、日本では腎臓の弱いものが子供を産むと大変になるんだぞ、という脅かしを聞きながら大人に なった者にとっては、先生の「大丈夫」という力強いお言葉を耳にできることは、ものすごい勇気になります。 
すでに高齢出産 + 持病持ち = 危険すぎる… の図式に立ち向かうには今回のような検査の結果と医師の経験(先生の助言)を元に現在の薬の状況を改善してゆければ大丈夫なのではないかと希望をもって考えはじめました。

今回日本で処方された降圧剤は妊娠を計画又は妊婦にとって禁止されているACE系の薬、オルメテックで す。妊娠がわかった後に変更する医師もいるとは聞いていますが、できれば、今のうちから妊娠中でも処方可能な降圧剤に変更したいと考えています。本当は薬など飲まなくなれば一番良いのですけど、血圧が変動してしまうので、仕方ないです。服用しない妊婦と比較した場合のリスク はもちろん高いはずです が、無事に健康な子供を産んでいる妊婦の症例は結構あるようです。今私ができることは薬を変更してもらうことと、お灸を続けることでしょ うか。。

あまりに良い結果だったので、(今まで尿淡白だけは消えたことはなかったのです)病院が他の人の検査結果と間違えたのではないかと今でも思ったりもしていますが、先生のお言葉通り、額面どおり受け取ることにし ました。
この逆転満塁ホームランに甘んじることなく、さらにお灸が好きになって、(少し強めのせんねん灸を今回は日本から買ってきました) 続けていこうと思います。

漢方薬のHPへの書き込み!勿論させていただきます。「お灸が効くんだ!」ということ、世間に声を大にして知らしめます!

いつもありがとうございます。




私も自分のことのように嬉しく感じております。
これらは灸に関する記事ですので、興味のある方はごらんになってください。

インスタントお灸の薦め:
インスタントもぐさは、米国では大変高く売られているので、当方では仕入れをしていませんが、日本からお求めになりますと、大変安上がりです。
下記をご参照ください。
私のブログから
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/c/c4f4f9fa3f47e988747f693b54422e1a
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%A4%AA%B5%E4

せんねん灸 レギュラー灸 伊吹
http://www.sennenq.co.jp/products/standard/index.html
楽天
http://item.rakuten.co.jp/kenkocom/s411330h/
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なぜ古の中国の武術家は漢方医や鍼灸師が多かったのか、、(命、相、卜、仙、医の文化)

2012-09-23 09:07:40 | 圓功禅拳、古武術
かつて、中国の多くの武術家は鍼灸漢方医学の治療家を兼ねていることが多かったものです。
日本でも武道家、特に柔道家が「ほねつぎ」の資格をもって開業しているのを見かけます。「ほねつぎ」の正式名称は「柔道整復師」といいます。
これは、当時の政治家に影響力を持っていた講道館柔道の加納治五郎先生が、日本の武道家が食べてゆけるようにとの配慮でほねつぎの技術を法制化したのです。

中国の場合、その歴史的な背景が異ります。
大昔に、中国がまだまだ立派な国だった頃、一人前の医師になるには五術を学ばなければいけませんでした。五術とは命学、相学、卜学(ぼくがく)、仙学そして医学です。

まずは前の4つである、命、相、卜、仙を修めなければ、医学を学ばせてもらえなかったといわれています。簡単に説明しますと。

1.命学で、その人の人生の流れと方向を中心に観る。

2.相学で、その人の持って生まれた気質、体質、適応力などを中心に観る。

3.卜学で、その人の人生における天候のような、例えば追い風か向かい風か、いまどうしていたらよいのかなどを観る。卜学とは易経のことです。世の中のすべての事象と人体を陰陽観で観る学問で、占いのみならず、医学や処世に活用できる、素晴らしい哲学です。この科目は私たち日本の鍼灸師が古典医学を学ぶ際の必修科目の一つでもあります。

4.仙学で、その人の弱いところを補って健康な体を手に入れる。武道や気功方などが含まれる。

5.医学:上記の1から4まで修めて、初めて医学の門をたたくことができる。

カンフー映画を観ると、多くの武術家がその生業を鍼灸漢方医としているのは、このような背景があるからなのです。

五術についての詳細は、私の過去のブログでお話をしております。お時間のある方はどうぞご覧になってください。

http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%CC%BF%B3%D8

http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/c/1388ecd83eef811602802e2b81ec9765

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カンフーハッスル! 天下一武道大会 

2012-09-22 17:52:10 | 圓功禅拳、古武術
先日の土曜日にサンフランシスコ郊外で行われた、国際中国武術錦標賽というのに行ってまいりました。これは言ってみれば「天下一武道大会」というところでしょうか。

会場は大きなホテルのボールルームを借り切って、それをたくさんの区画に分けて、いろいろな中国武術の試合が行われています。見渡すと数え切れないほどの異った種類のアジアの武術のコーナーがそれぞれの試合や演舞を行っておりました。

太極拳、中国式フルコンタクト、棒術、剣術、槍術、角力、詠春拳、八卦掌、形意拳、八極拳など、多彩な顔ぶれです。

敵国である共産中国の表演(人に見せる)だけが目的の内容のない武術から、友好国の台湾や香港或は文化大革命以前に外国に逃れた人たちが伝承する、伝統をキチンと継承している古来の武術まで玉石混交というところでしょうか。

また、男のくせに光沢のある真っ赤なシナ服を着て、辮髪(満州人のべんぱつ)みたいな髪形をした白人が、どう見ても勘違いした動きで、変な気合を出していて、仙人を気取っていて、その腕をよく観ると「ファック!」とか「冷奴(クールガイ、かっこいいの意味らしい、、、)」と刺青をしていたりして、思わず「プッと、、」と笑ってしまう場面も多くありました。この刺青はこちらでたまに見かけるのですが、「冷奴」はないでしょう。。。。刺青屋に騙されてるのに気づけよ。。。。





写真は趙志凌氏、、、なんか急に会場に現れたので、一緒に写真をとってもらっちゃいました。
この人は、往年の香港カンフー映画によく出ていた人です。若い頃は悪役でならしていたのを覚えている方もいらっしゃるでしょうか。

最近では香港映画のカンフーハッスルにでていました。貧乏長屋にすむ地味な仕立て屋のオカマおじさんの役で、実はすごい武術の使い手であるという設定でした。ゴツイ武道家なのに、たいした役者根性です。
趙志凌師匠は実は洪家拳という武術の伝承者で、香港と北米各地で多くのお弟子さんを取っているようです。

ところで何で急に私は天下一武道大会に顔を出しているのでしょう?

実は私はごく最近から、大真面目に「詠春拳」という流派の武道を習い始めたのです。
で、気がついたら道場のオフィシャルな鍼灸漢方の先生になっていて、大会の前の選手たちのコンディションの調整役となっておりました。

当日は、会場が私の診療所の近くであるという事もあり、早朝から選手たちが私の治療を受けにたくさんやってきていました。

実は、最近ブログの更新が遅れていたのは、私がこの詠春拳に凝りまくっていて、とにかく先輩方に追いつこうと狂ったように、あるいみで冷や水的な修行に打ち込んでいたためなのです。

このことを公表するのはなんだか気恥ずかしくて、何年か黙っていようと思ったのですが、武道の修行と漢方薬、鍼灸は密接な関係があるので、思い切って公開する事にしました。
公開してしまったからには、簡単にけつを割ることができなくなってしまった、、、、

今後はまたがんがんブログをアップするようにいたします。
乞うご期待です。

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ダイエットの漢方薬  単品ではなく方剤の重要性 (続き3.)

2012-09-04 15:11:00 | 漢方アメリカOnline
今日は、「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」のお話です。

この方剤は、いわゆる「水太り」タイプの方に使う漢方薬です。まだ、漢方アメリカOnlineには載せていない漢方方剤ですが、当診療所ではとてもよくでております。

ちょっとしたことで汗をかきやすく、体内の水をうまくまわすことができないので、水太りとなっている方に使います。このような方はいつも体が面だるく、むくみやすいものです。

この方剤に適応する体質と病名を列挙しますと、
水が多いので疲れやすく、汗をかきやすく水太りタイプの方の、肥満、膝などの関節炎、腎炎、むくみやすい、多汗症となります。

近日中に漢方アメリカOnlineに載せますので、乞うご期待です。。。
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