けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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お灸で水虫などの感染による皮膚病を治す話

2010-11-25 14:11:01 | 東洋医学全般
お灸を足三里や三陰交などに定期的にすることによって、体質改善の効果が出てきて、免疫の弱い人は強くなり、アトピーなど免疫力が強すぎて自分の体を壊してしまうような体質をちょうどよく調整することができるのが、お灸の魅力です。

過去に自宅で大きな痕のつく熱いお灸をすえられた子供が、結果的に結核などの死病にとりつかれずにすんだので、特に昔の人はお灸の痕が体にある方が多いといえましょう。

お灸のもう一つの使い方としては、感染性皮膚病を退治するという方法です。
たとえば水虫に感染している場所にお灸をすると、その場所が数日間でみるみるとよくなります。

これは水虫などに感染をした場所に、低温ではあるもののやけどをさせることにより、「そこを治そう!」という体内の号令の元、白血球などの血球成分がそこに集まってきて、やけどの修復をさせるのです。すると血球成分はやけどをしている部分に巣くっている水虫菌をも食い尽くしてしまいます。

結果的に水虫が存在する理由が食べつくされてしまったことになります。
この水虫の箇所のするお灸が「快感!快感!」なのです。ぜひやってみてください。インスタントのお灸でも同じように効果が出ます。

もちろん私たちの体や菌類にコーティングされているともいえて、この治療で水虫などの感染症が一時的に治っても、不潔にしていたり、ご自分の体力が落ちて免疫力が弱れば、在来の体表の菌が頭をもたげてきてぶり返すということになります。

しかし、いちど感染の状態をお灸で治癒させて、その箇所のお手入れと、健康な体作りに注意をすることによって、完治、根治に持ってゆくことができます。

快感お灸治療です。やってみましょう!


まだバンコクにいるのです。これはイェンターフォーというピンク色の麺です。
下は厚揚げとタロイモ揚げのスパイシーピーナツソース添えです。これがおいしんだ。。。。


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バンコク市内で見かけたデザイン

2010-11-25 14:10:46 | 東洋医学全般

これ、おもしろいなあ。
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虫刺されにはお灸が最高! ある意味でエクスタシーとも言えましょうか

2010-11-23 03:28:15 | 東洋医学全般

ココナツアイスです。やしの実の殻に入れてくれます。おいしい!約1ドル(30バーツ)
黄色い細長いのはカボチャを甘く煮付けたものです。


バンコクにいるとやはり虫刺されから逃れるのは無理ですね。
私も左腕に2箇所、思い切りかに刺されてしまったのです。外人の血はうまいのか思い切り血を吸われたようで、赤く腫れ上がってかゆくてしょうがありません。

そんなときにはお灸です。私たちプロはちょうど虫刺されの場所を狙ってお米の半分くらいの大きさのお灸をすえて、これを焼ききります。
そこまでしなくても、せんねん灸など、どなたでも薬局で買えるインスタントのお灸でも使えます。
かゆいところにお灸をするとほんとーーーに気持ちがよいです。

そして、虫刺されの毒は多くの場合一種のたんぱく質なのだそうで、一般的にたんぱく質は45度の熱で変質してしまいます。虫刺されの毒が広がってしまう前ならば、お灸の熱でかゆみ物質自体が変質してしまい、薬を塗るよりもはるかに効き目があります。

大昔に美空ひばりさんが浴衣姿でうちわを持って「日本の夏、金鳥の夏。。」といっていましたが、この金鳥の蚊取り線香にお灸があれば完璧です。

好奇心のある方はお試しになってみてください。



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今日は灯篭流しの日。ロイクラトーンです。

2010-11-21 11:56:14 | 雑記


今日は満月、ロイクラトーンの日です。タイには何度も訪れていたのですが、ちゃんとこの日を楽しんだことがありませんでした。満月の日に川で灯篭流しをする日です。

これは関連記事です。
http://www.bangkoknavi.com/special/5004588

本日は晴天できれいな満月。つきの周りにはきれいな虹のような環がかかってとてもきれいでした。
しかし、患者さんを診るのと打ち合わせで忙しく、川辺には行かずじまいでした。観光は後日かな。。。


国防大臣の治療の帰りにご馳走になった麺。美味!


住宅街をを闊歩する牛たち。ゆるい感じが良いですね。。。
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まずは本場のタイ式マッサージで癒されました 痛さと気持ちよさ、天国と地獄。。。

2010-11-20 10:58:32 | 雑記
 あれから数時間後にバンコク到着。今回も私の受け入れ先のロイヤルファミリーの関係者が空港に出迎えてくれたので、普通のパスポートなのに外交官用の出口であっという間に入国手続きを済ませることができました。

受け入れ先の家に着くと、早速タイ式マッサージに連れて行ってもらいまいた。
観光客で荒れていない質のよいマッサージ専門店で2時間ほどしっかりと癒してもらいました。

本来タイ式マッサージはそれほど痛くないものなのですが、私がうっかり「たまたま車を運転中に後ろの座席においてあった重いものを変な姿勢で持ち上げたので、右ひじがイカれてる、、、」といってしまったので、大変な目に会いました。

2時間のうちはじめの1時間は「治療になりますので痛くしないと効きませんので!」と言い切られてしまいました。マッサージの女の先生は仏様のような優しいスマイルで、ギンギンに痛く私の肘と肩と首を絞り込んできます。
私は身をよじって悲鳴を出さないようにこらえているのが精一杯でした。

私の横で完全リラックスコースを受けている王族さんははじめから気持ちよさそうに寝息を立てているのが羨ましかったです。

でも、あとの1時間はリラクゼーションのための至極のひと時、気がついたらトロトロと寝入ってしまっていました。痛い思いもしたけれども、「ああ気持ちがよかった。。」。

「鍼灸と漢方の先生なのだから自分で治せないの?」と言われそうですが、私もやっぱり癒されたいのですよ。
食事だって人に作ってもらったほうがおいしい場合も多いわけですしね。

夜はこちらのドクターたちとイタリヤ料理屋で晩餐会でした。今回は西洋医学による癌治療とのコラボレーションが絡むので、とても有意義なひと時を過ごすことができました。

写真は私の宿泊先の豪邸です。でかい。。。。大きな門のところで写真をとっても建物の一部しか入りきらない。。。
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台湾人のおばあさん 飛行機の隣席の人との楽しいひと時

2010-11-19 14:12:43 | 雑記
今、台湾の台北の飛行場でバンコク行きの便を待っています。
サンフランシスコから12時間半、やっと台北に着きました。これからあと3時間近く待って、バンコク行きの便に乗り、もう3時間かけてやって到着となります。

台北までの長旅で、隣の席の老婦人とお話をしました。台湾の本省人の方で国民小学校の3年生までは日本の教育を受けた方でした。
1.日本人の先生方はとても厳しくて怖かったが、みんな良い先生だったので感謝している。
2.礼儀作法、商売も仕事も信用を最優先して、一番信用できる。
3.台湾にいた日本の軍人さんたちはみんな台湾の子供たちが大好きで、やさしかった。
4.台湾人は日本のすばらしい教育を受けることができたので、清潔で礼節を知る幸せな民族だ。

と、言い切っていらっしゃいました。うれしいですね。日本の報道とぜんぜんちがいますね。

私は十代のころに何度も台湾に訪れておりました。日本に来ている学友の田舎に学校の休みごとに招かれていた時期があります。特に中部や南部の田舎の町では日本人より日本人らしい台湾日本男児や台湾大和なでしこの薫陶を受けましたので、今日またこのような年配の方に会えてとてもうれしく思いました

当時は北京や福建省のアモイなどにも足を伸ばしていたので、共産主義化とそうでない社会との本質的な差を見つめることができました。

このご婦人の言葉を日本のサヨク的ジャーナリストと共産中国と韓国の日本に対する内政干渉に屈する政治家たちに聞かせたやりたいものです。

ジャーナリズムの基本に「言論の自由」が大事だといわれますが、この言葉を金科玉条にして、自国をけなして日本国民に自虐的劣等感を植え付ける自由はないと考えています。

すばらしい日本統治時代を知る世代の方々がいつまでもお元気でいらっしゃって、私たちに希望を与え続けていただきたいと痛感いたしました。
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カゼや各種空気感染の防止に玉屏風散(ぎょくへいふうさん)、本日飛行機に乗ります。

2010-11-18 08:18:32 | 東洋医学全般
私は本日夜の便でバンコクに向います。飛行機の中やひとごみなどで空気が汚れていて、カゼや各種の空気感染症が心配なときは「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」です。

この漢方方剤はもともと虚弱体質で疲れやすい方、汗が漏れるように出やすい方、疲労倦怠感の緩和に使うものです。

こういう方は、外からの寒冷の刺激を受けやすく、結果的に風邪を引きやすいともいえるでしょう。

これはもちろん病気のない健康な方にもどんどん使える方剤です。
空気の汚れたところにいったとき、目の前でがんがんとセキをされてしまって、うつされたくないなあと感じたときに服用するとよいでしょう。

しかし、もし汚れた空気の場所に移動することが想定されている場合は、3-4日前からこれを服用しているとより効果があります。

私はこれに三里のお灸を併用してカゼ予防対策を行っています。

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謎の女性、Fさん 失踪してしまったのか?それとも非常識なだけなのでしょうか???

2010-11-16 21:38:05 | 雑記
たしか、11月の5日の金曜日だったと思います。

その日は午前中大変忙しかったのですが、午後はぷっつりと患者さんが切れてしまい、久しぶりに早く帰れると思い、4時ごろに帰り支度をしていました。

すると診療所のドアをノックする女性がいました。流暢な英語で「この近くで行われている東洋医学のシンポジウムを見学するために日本から来たものです。」といっていました。そして日本語で「黒谷先生ですか?自分はFと申します。現在黒谷先生の出身校の鍼灸科の一年生で、アメリカの鍼灸事情を見にきたのです。」と一見大変丁寧な方でした。

40過ぎまで英語関連のお仕事で米国からのアーティストやスポーツ選手の通訳やプロモーションをされていて、思うところがあって今年から鍼灸学校の一年生になられたそうです。人あたりもよく、礼儀も心得ていらっしゃるようなので、お茶を振舞って話に花が咲きました。

彼女はノーアポイントいらっしゃったのですが、いろいろな質問をさせていただきたいとおっしゃるので、できるだけ丁寧にお答えしました。

そしてぜひ私の鍼灸治療を受けてみたいとおっしゃるので、簡単な全身治療をさせていただきました。お帰りの際にはお金を払おうとされるので、「私の母校の一年生の方からはお金は取れません、いつか金払いのよい患者さんでも紹介してください」などと冗談を言ってお開きとなりました。

彼女は「先生の治療を受けてリラックスして眠くなってしまいました。明々後日帰りますが、追ってメールでご挨拶をさせてください!」といってお帰りになりました。

しかし、、、、その後、彼女からは一切の連絡がありません。お礼のメール一本もなく10日以上経ちました。
また非常識な日本からのゲリラ訪問者にしてやられちまったのかな。。。。それとも彼女はあれから事件にでも巻き込まれて失踪してしまたのだろうか。。。。それとも本当は大変丁寧な方で、メールでの挨拶を良しとしないで、キチンとお手紙などを書いてくれたために、その手紙の到着までの時間がかかっているのだろうか。。。。。

なんか気があってお話をしただけに、しっかりとした方であって欲しいのですが。。。。。

(この女性の本名と学校名などをお知りになって、真相をつきとめたいと思った方は私にメールをしてください。探偵ごっこをしましょう。)
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バンコク再訪問

2010-11-16 21:37:18 | 東洋医学全般
今月19日にまたタイ国のバンコクに赴きます。
9月にも訪問したのですが、話が煮詰まってきて再訪することとなりました。

現在恐るべき勢いで経済発展を驀進中のタイ国では、それまでの医師主導の薬漬けで、手術しまくりの医学から、少しずつですが、オーガニックで患者さんに優しい総合医学の観点が取り入れられるようになってきました。

幸運なことに、私の受け入れ元はタイ国に158家あるロイヤルファミリーの一つで、滞在中はこのファミリーの邸宅の一室に泊まっています。このファミリーとは25年来、私がほんの若造のころからのおつきあいです。
彼らは、これまでも長い間、私の処方した漢方薬を愛用していて、渡米後も家族付き合いをさせてもらっています。

毎回、タイ国入りをすると、このファミリーのメンバーと政府要人や政治家、そしてタイの僧侶や、貧しい農民などの治療を行うことになります。夜になっても関係者が宿泊先に来てくれるので、大変忙しい旅になります。

彼らタイ人は台湾人と同じく、政治的に日本を敵視するような洗脳教育が行われたことはないのと、日本の文化と日本人の心意気をよく理解している民族です。
それゆえに、東洋医学発祥の地である中国医学だけにとどまらず、私たちが提唱する日本伝統医学としての鍼灸医学と漢方医学の普及を薦めてくれているのです。

また、「気のせいだ」といわれればそれまでなのですが、好いてくれていて、信じてくれているので、その治療効果がいっそうよく出るようです。

日本の東洋医学は、1500年前に当時の隋や唐の時代のシナ大陸の文化をそのまま受け継いでいることと、従来からの日本の医学と心が結びついてできた医学です。中国の本来の医学を温存しながら、日本のやさしさと哲学が生きているのです。

昨今の中医学の言う、患者さんに太い鍼をぐさぐさ刺して、電気をかけて置いておいて、その間に西洋的な病名に即した漢方薬を選んで出すというスタイルは、従来の東洋医学とは異なります。本質は日本が変らずに温存していて、中国の方が変ってきてしまったと言えるでしょう。


また、タイ国に日本の鍼灸医学と漢方医学の心意気を少しでも伝えに行けると思うとわくわくいたします。

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痔の痛みに桂枝芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

2010-11-08 07:26:00 | 東洋医学全般
米人の学生に東洋医学を教えている時に、彼らの教科書の内容にないことを言うと「それちがうんじゃないでかぁ?」と言われることがあります。彼らは大変優秀でよく勉強をしているのですが、残念なことに東洋的な考えや哲学的なことをすっ飛ばして、「この薬はこの病に効くのだ!」とその薬効を限定して使用する傾向にあるからです。

もちろん彼らが「外人である」ということだからかもしれませんが、東洋医学のよいところは、「物事を限定して考えない」というところにあります。もちろん彼らは近い将来、外人の大先生方が作った漢方医学と鍼灸医学の国家試験を受けるということで、そのような勉強の仕方を限定されているということもあるでしょう。

「この漢方薬だから、この病気、このツボだからこの症状に効く」と限定をしてしまうと「カゼだからルル、頭痛だからノーシン」と同じになってしまい、東洋医学本来の創造的な展開ができなくなります。

さて、本日は桂枝芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)の使い方です。これは本来「腹痛、渋り腹」の薬として使われています。これは必ず病名を決めてから処方をする医師の使い方としてはそのとおりであります。

しかし、漢方医学的な解釈では、脾虚陰虚熱証と言う状態です。東洋的な意味合いでの脾臓はあえて「脾」とだけ書いて消化器系のコントロールタワーとされています。少し内容を狭めると胃や小腸の制御とも言えるかもしれません。

自然界にいきる人体にも陰陽の別があり、脾が虚して、陰的なもの(ここでは寒熱の寒、冷たい気といえます。)が虚してしまった状態です。そうするとそのペア関係にある陽的なもの(ここでは寒熱の熱、熱気といえます。)が勢力を得てしまって、その熱気が消化器系に入って病を起こした状態です。

ですので、この陰陽の片方である、陰が虚して起きた熱(虚熱といいます。)のために消化器系に出ている症状には何にでも使える可能性があると考えて処方をすることになります。
この方剤は、その発生した虚熱を抜くのではなく、この弱くなった「陰」のほうを補うようなメカニズムになっています。陰の状態が元に戻ろうとすることによって、虚熱が存在する理由そのものを弱めてしまうのです。


ですので、下痢にも使えるし、便秘にも使えることがあります。その延長として腹痛、渋り腹、急性腸炎などにも適応することがあります。また、こうして腹部で発生した熱が体全体に発熱を起こすこともあるので、同じ状態の体ならこの方剤を使うことが可能です。

また、この漢方方剤は痔が急に悪化して痛むときの特効薬でもあります。
先ほど「病名を限定しないのが東洋医学だ!」などと大見得を切りましたが、ある種の病気に特効薬的に作用させることができるのも漢方医学の面白いところです。

まあ、こういった矛盾を楽しんでいただければと思います。。。。。

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