けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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三陰交のお灸 あれから。。。

2009-09-16 02:04:39 | 東洋医学全般
前回から少し時間がたってしまいましたが、続きを書きたいと思います。
コメントも頂いておりまして、誠にありがとうございます。

さて、お灸の仕方なのですが、熱くてもはがさない事です。
せんねん灸のレギュラーは少しあとがつくこともありますが、それでも普通のお肌の方でしたら、2週間もすれば跡形もなく消えてしまいます。

もし、糖尿病をお持ちで肌が極端に弱くなっていらっしゃる方や、体質的にやけどやケガのあとがみみずばれのように隆起してのこってしまう方以外でしたら、熱さに負けてはいけません。

なんか新興宗教がかっていますが「今までの人生で、いろいろあったことの罰をお灸で受けていると」でも考えて、気合で乗り切りましょう。自虐的快感ともいえましょうか。。。。

左右のツボにお灸をしていると、時々片方だけがぜんぜん熱さを感じないという事が起こります。これはいわゆる「通っていない」という状態なので、熱さを感じるまですえればよいのです。

とにかくご自分の体の回復力を信じて、三陰交、或は足三里にこつこつとすえましょう。3ヶ月くらいすると必ずなんらかの結果が出ておりますので、乞うご期待です。
  
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本日第2土曜日はラジオ毎日、東洋医学コーナーです

2009-09-12 15:48:52 | 東洋医学全般
本日第2土曜日はラジオ毎日をお聞きください。
私の東洋医学コーナーは夜7時からです。

周波数はAM1450MHz

バックナンバーはSFラジオ毎日のホーム頁でお聞きになれます。

サンフランシスコラジオ毎日
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前回の続きです。。

2009-09-05 12:36:28 | 東洋医学全般
(前回の文章の切れ目から続けさせていただきますね。)


銅人鍼灸兪穴図経(Illustrated Classic of Acupuncture Points on the Bronze Model) 王惟一 1027年刊に記されているお話から来たといわれています。

古典医学の書物のなかには、帝と侍医との対話形式から派生させた書き方がされているものも多く、本書もそのようになっています。

本文の中で、
前方より腹部が異常に膨張している妊婦が歩みくるなり。双胞胎(双子)や否や?
双胞胎と見たり。
しからばこの双子の男女の別を判別できるや?

このような会話が交わされて、その妊婦の脈や舌を診たり、触診をしたりして、最後はおなかの中を見てみようという話に発展してゆきます。

このあたりから、大きな誤訳というか、認識違いが発生してしまったようです。

時の権力者が古代において、道行く妊婦を捕まえて腹を割いてその子供を取り出すことは簡単だと勘違いをさせるような伝わり方になったのです。

あたかも現代の国家的な反日教育を受けてきた共産系中国人が「日本人が中国人の妊婦の腹を割いているのを見たんだあーー!」という事実無根のお話と似ていますね。。。。

なかなかいいことはちゃんと伝わらないものなのですが、この書物を読んでゆきますと、帝と侍医はちゃんと東洋医学者としての施術を行っていることがわかります。

とくにそのときに、手の甲側にある「合谷(ごうこく)」というツボに補うような刺激を加えて、「三陰交(さんいんこう)」を寫すような(熱を取るような、気をもらすような)刺激を鍼で行ったとされています。臨月の妊婦にこれを行うことは催産(さいざん)であって、堕胎ではありません。産期を早める刺激を加えたということです。

そこでこの三陰交に対して、寫ではなく補という、温める、補う、活力を与えるような刺激をする分には、逆に安産のツボとして大活躍をさせることができるのです。



余談なのですが、前回の文章が何でブツ切れのまま終わっていたのかということを次回お話させてくださいね。ちょっとおかしいことがありまして。。。。。

コメント (1)
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三陰交のお灸 つづき

2009-09-03 22:04:56 | 東洋医学全般
東洋医学オタクのシロウトさんやアメリカの鍼灸学校の生徒の多くは「三陰交は妊婦さんに使ってはいけない」と考えていらっしゃるようです。

これは「堕胎のツボだ」とまで言い切る人もいるので驚かされることがあります。

そんなことはありません、ここに「お灸」をする限り三陰交は安胎、安産のための最高のツボであります。

古典医学(本来の東洋医学)を学ぶ者のなかでは、この大間違いの出所は古典書物の





あれ????。。。これ書き終わっていなくて原稿の保存にしたつもりだったのにアップしてしまっていましたね。。。
失礼しました!!続きは次号をお読みになってください。
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