山嵐瘴気(さんらんしょうき)という言葉をお聞きになったことがありますか?
これは山の毒、山の氣に当たったという状態です。
時代物の小説に山の気に当たったとか、瘴気で気が触れたとか言うくだりをお読みになった方もいらっしゃるかもしれません。
シャスタ山のことは、ずいぶん前から世にもすばらしい山だと聞いてはいたのですが、私は以前シャスタ山に行ってきたばかりのある方が、あまりにも突飛なことを言うので、シャスタ山を含むアメリカのスピリテュアルな場所に偏見を持っていたのです。また、ほぼ同時期に日本では有名な瞑想を教える団体が、アメリカでは詐欺まがいのことをやっていることを知って、偏見にますます拍車がかかっていたのかもしれません。
その方はそこで何かに突き動かされるように奇声を発しながら、大勢の前で転げまわって踊りくるって皆さんを癒してあげた(??)とおっしゃっていたので、私は怖くなってしまったのです。
今思えばこれば山嵐瘴気(さんらんしょうき)に当たったとか、山嵐瘴瘧(さんらんしょうぎゃく)を起こしたということといえるのです。
この瘴気というのは東南アジアのような熱帯地方の山を散策していて、錯乱を起こしたり、マラリアにかかったようなおこりのような発作を起こすことも含まれます。本人は苦しんでいる場合と、恍惚とした境地をさまよっているようにみえる場合があるようです。
そのような時は「藿香正氣散(かっこうしょうきさん)」をつかいます。狂気を抑えて、落ち着かせ、一箇所に集中した熱や腹痛などをも安定させる作用があります。古典での解説は下記のとおりです。
【勿誤薬室方函口訣】
此方ハ元嶺南方ニテ、山嵐瘴気ヲ去ガ主意ナリ。夫ヨリ夏月脾胃ニ水濕ノ氣ヲ蓄へ、
腹痛下痢シテ頭痛惡寒等ノ外症ヲ顕ス者ヲ治ス。世ニ不換金正氣散ト同ク夏ノ感冒薬ト
スレドモ方意大ニ異ナリ。
この漢方方剤以外にも、狂騒状態を散らすために、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、甘麦大棗湯(かんばくだいぞうとう)、大承気湯(だいじょうきとう)などが、患者さんの状態によって使い分けられます。
いずれにしても、こういった症状は、病人の体質に更年期や過大なストレスや過労のある方に、一種の熱がこもっておきるということで、決してシャスタ山の悪い波動が引き起こしたとはいえません。
シャスタ山がこんなによいところだと、もっと早めに気がついておればよかったと後悔しています。
これからは日本の幽玄な山々と、シャスタの両方に詣でてみたいと考えています。
これは山の毒、山の氣に当たったという状態です。
時代物の小説に山の気に当たったとか、瘴気で気が触れたとか言うくだりをお読みになった方もいらっしゃるかもしれません。
シャスタ山のことは、ずいぶん前から世にもすばらしい山だと聞いてはいたのですが、私は以前シャスタ山に行ってきたばかりのある方が、あまりにも突飛なことを言うので、シャスタ山を含むアメリカのスピリテュアルな場所に偏見を持っていたのです。また、ほぼ同時期に日本では有名な瞑想を教える団体が、アメリカでは詐欺まがいのことをやっていることを知って、偏見にますます拍車がかかっていたのかもしれません。
その方はそこで何かに突き動かされるように奇声を発しながら、大勢の前で転げまわって踊りくるって皆さんを癒してあげた(??)とおっしゃっていたので、私は怖くなってしまったのです。
今思えばこれば山嵐瘴気(さんらんしょうき)に当たったとか、山嵐瘴瘧(さんらんしょうぎゃく)を起こしたということといえるのです。
この瘴気というのは東南アジアのような熱帯地方の山を散策していて、錯乱を起こしたり、マラリアにかかったようなおこりのような発作を起こすことも含まれます。本人は苦しんでいる場合と、恍惚とした境地をさまよっているようにみえる場合があるようです。
そのような時は「藿香正氣散(かっこうしょうきさん)」をつかいます。狂気を抑えて、落ち着かせ、一箇所に集中した熱や腹痛などをも安定させる作用があります。古典での解説は下記のとおりです。
【勿誤薬室方函口訣】
此方ハ元嶺南方ニテ、山嵐瘴気ヲ去ガ主意ナリ。夫ヨリ夏月脾胃ニ水濕ノ氣ヲ蓄へ、
腹痛下痢シテ頭痛惡寒等ノ外症ヲ顕ス者ヲ治ス。世ニ不換金正氣散ト同ク夏ノ感冒薬ト
スレドモ方意大ニ異ナリ。
この漢方方剤以外にも、狂騒状態を散らすために、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、甘麦大棗湯(かんばくだいぞうとう)、大承気湯(だいじょうきとう)などが、患者さんの状態によって使い分けられます。
いずれにしても、こういった症状は、病人の体質に更年期や過大なストレスや過労のある方に、一種の熱がこもっておきるということで、決してシャスタ山の悪い波動が引き起こしたとはいえません。
シャスタ山がこんなによいところだと、もっと早めに気がついておればよかったと後悔しています。
これからは日本の幽玄な山々と、シャスタの両方に詣でてみたいと考えています。