けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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不妊症の漢方薬治療 2 (婦人科系疾患の一般治療も含む)

2010-08-23 00:23:07 | 東洋医学全般
前回は桂枝龍骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)をご紹介いたしました。これは、子宮及び婦人科系付属臓器にダメージを受けて、これがしっかりと治っていないで来てしまった方に主に使います。

今回は桂枝茯苓丸錠(けいしぶくりょうがんじょう)のお話です。正式名は桂枝茯苓丸です。平たい錠剤で出しているので、あえて「錠」の字を足しました。

これは、事故などの古傷がある、傷はなくとも過去に交通事故や手術などで体にダメージを受けたことがある。柔道やキックボクシングなどをされていて、常に体にショックを受けている。などの状況の方につかいます。

これは体のどこの場所に負担がかかったかに限らずに使える漢方方剤です。また、いわゆる「健康固太り」の方にもよく使います。

この漢方方剤は血の流れが悪くなっている、いわゆる瘀血(おけつ)という状態を目標に使われるものです。そして、あまり便秘症でない方に使います。

あるいは、長期間ピルで妊娠をコントロールされていた方は、西洋薬の長期服用にて、やはり瘀血(おけつ)が発生している場合も多く、この桂枝茯苓丸錠(けいしぶくりょうがんじょう)が適しております。

まずは、やはり3ヶ月ほど服用して、もう一度問診をして次のステップに入ります。

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不妊症の漢方薬治療 1 (婦人科系疾患の一般治療も含む)

2010-08-22 01:03:06 | 東洋医学全般
この2週間で5例ほど、不妊症治療の成功例が続きました。大変喜ばしい事なので、本ブログでもご紹介させて頂きたいと思います。

もちろん、個人個人のプライベートに抵触しないように配慮をしてありますので、ご安心ください。

まずは、子宮やその付属臓器にダメージがあった方の不妊治療のお話をいたします。

流産後の抓破、子宮内膜症、子宮筋腫などの手術を受けた事のある方は、その負担のかかった下腹部全体のケアをしてゆく事からはじめます。

代表的な漢方方剤としては桂枝龍骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)です。

始めにこの方剤を3ヶ月ほど服用して、お体を整えてから、次のステップに移ります。

しかし、状況がよい場合は、この方剤のみでご懐妊されたかたも多くいらっしゃいます。

次回から他の事例も紹介してゆきたいとおもいます。

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15-16年ぶりに鍼灸学校時代の同級生に会いました!

2010-08-16 05:45:09 | 雑記
先ほど、私の日本の鍼灸学校時代の同級生に会いました。彼女たちと会ったのは私が日本を飛び出してミャンマーとタイに向かった15-16年前以来でしょうか。

たまたま、一月の休暇をとって、日本からサンフランシスコを経由してドイツに向かう途中に、インターネットで私の事を検索したら、投宿先のホテルから歩いても行ける距離に私の診療所があることがわかったのだそうです。

早速彼女たちに診療所に来てもらい、いろいろなお話をしました。
彼女はあれからぜんぜん変わっていなくて、そして凛とした立派な先生になられていました。

特にうれしかったのは、彼女だけではなく他の同級生たちもしっかりと頑張って鍼灸医学で食べている人たちが多かったという事です。

統計によると、鍼灸学校を卒業して、鍼灸一本で食べて行ける者はたったの3%だと聞いていたので、私の同級生たちはうまく言っている人たちが多いようでほっとしました。

その後、近所のタイ寺にいって、日曜日のドネーションランチを食べてきました。どの料理も2ドルから5ドルで、美味しいタイ料理を満喫しました。

同級生の頑張っている姿がとても刺激になり、私も襟元を正して心機一転、真心のこもった診療を続けてゆきたいと感じました。

明日の診療も大変忙しいのですが、「さあ!やるぞ!」という気合に満ちてきた気がします。


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また、紫雲膏ができました!

2010-08-10 02:25:28 | 東洋医学全般
新しい紫雲膏ができました!(今月1日以降に当診療所から出しているのはすべてこの新しいバージョンです。)

吟味をした材料である、紫根(シコン)、当帰(トウキ)を極上のオリーブオイルに2年間漬け込んだ物を使いました。

これらを低温でゆっくりと加熱し、丁寧に漉しだした後に、蜜蝋、豚脂を加えました。更にもう一度漉しだして、加熱をやめてから、とろとろとろとろと丁寧にかき混ぜて、冷えるまでひたすらかき混ぜて作りました。

今回のできばえは前回のそれ以上です。色合いも濃い紫色で使用感、香り共に満足の行くものができました。

是非お試しください。

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