日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

紫陽花とゆすら梅

2005年06月05日 | インポート
庭の紫陽花の花が咲く頃、ゆすら梅の小さくて真っ赤な実も熟す。
昨年の台風で、背丈ほどに成長していたゆすら梅の幹がなぎ倒されて折れ、根元付近から出ていた細い枝だけが残っていた。

その小さな枝が順調に成長して花を咲かせ、さくらんぼを小さくしたような真っ赤な実をつけている。
口に入れると甘酸っぱい味がする。

台風で倒れる前の幹の大きさまでに成長するには、しばらくの期間が必要だろうが、お日様と土と雨の力で確実に育ててくれるはずだ。

丁字路の道路の角の我が家の庭に咲く紫陽花は、桃色の綺麗な花を咲かせてくれるが、花の季節が終わると、その茎の根元に近いところから切断している。

車を運転する時の視通障害になるからであるが、季節になると枝がまた延び、芽をつけて花を咲かせてくれる。
花の見ごろが終わるまで、車を運転する人には我慢してもらう事にしている。

何もしなくても、毎年訪れてくれる自然の作り出す風景に心を癒される。

雨上がりの紫陽花の花は、生き生きとしていて特に美しく、梅雨の到来が近い事を教えてくれる。

豊田かずき


本末転倒

2005年06月05日 | インポート
今朝の毎日新聞朝刊に、気になる小さな記事が載っていた。
「韓国海洋警察庁 海保に抗議方針」という見出しの記事だ。
以下に内容をそのまま転記する。

聯合ニュースによると、韓国漁船逃走事件で、韓国海洋警察庁は3日、海保の対応について「行き過ぎた取締りだ」と書面で抗議する方針を明らかにした。
海洋警察はこの日、シンプンの実況見分を行った。シンプンの船長や乗組員は暴行で負傷したとして海保を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こす考えを示した。船主も船体損傷で2000万ウォン(約213万円)相当の損害が生じたと提訴する方針を明らかにした。

以上が記事の全文である。

まず考えてみよう。
物事には必ずその順序がある。
最初に違法行為をしていたのは、明らかに韓国漁船である。(本当に漁船であったのかどうかも定かではない。我が国の海上保安庁職員による船体内部の立ち入り検査を拒否したのであるから、どのような目的の船だか確認はされていない。)

この事が事実として最初に存在している。
海上保安庁は、「排他的経済水域及び大陸棚に関する法律」の第三条第四号に定められている職務を執行しただけの事である。
「前三号に掲げる事項に関する排他的経済水域又は大陸棚に係る水域における我が国の公務員の職務の執行(当該職務の執行に関してこれらの水域から行われる国連海洋法条約第百十一条に定めるところによる追跡に係る職務の執行を含む。)及びこれを妨げる行為」に定められている職務を執行したまでの事である。

シンプンという船名の韓国船は、3つの罪を犯した事になる。

我が国の排他的経済水域内で、違法な操業(他の目的であったかもしれないが)をしていた。
海上保安庁の停船命令を無視して逃走した。
取締りの職務のために乗り移った2名の海上保安庁職員を、自国の排他的経済水域まで連れ去った。(拉致した。)

罪人を取締る側が、罪人側に拉致された場合には、生命の危険も想定されるために、正当防衛のための行動を取ったとしても、なんら非難される筋合いのものでもない。

我が国の海上保安庁が行った行為は、法律に基づく適正な行為であった。
にもかかわらず、「書面で抗議する」だとか「損害賠償請求訴訟を起こす」などと言う事は本末転倒もはなはだしい。

まず、自国民の犯した違法行為に対して、国家として謝罪するべきであろう。
もしそのような事ができないような国家であるならば、本質はその北の方の国と同質ではないのかと思えてしまう。

本当の友好国であるのかどうかということを見極めて対処することも、国家としての重要なテーマの一つであると思う。

朝からいやな記事に出会ってしまった。

豊田かずき