日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

記念日

2005年06月16日 | インポート
生活をしていると、いろいろな記念日が巡って来る。

今日は私にとっては、1ヶ月達成記念日だ。
ダイエットでも禁酒でも禁煙でもない。
このブログ(ウェブログ)を始めて、休まずに1ヶ月が経過した記念日である。

小学生の頃の作文の時間が大嫌いだった。
テーマを与えられても、何をどのように文章にすれば良いのか、全然思い浮かばない。
頭の中で、どうしようかどうしようかと思い悩んでいるうちに、時間だけが過ぎていたような記憶しかない。

作文の授業で、時間内に完結した文章を書いて提出したことは、ほとんど無かったような気がする。

一度だけ、小学校での父兄会(今では、父母会というようだが)から帰ってきた父が、父兄会の中で紹介された作文の一つが、私の書いた作文のようだったと言ったことがある。
「手伝い」をテーマにした作文を、担任の先生が、生徒名を匿名でいくつか紹介されたということで、その中の一つが私の書いた物ではないのかということだった。

タバコを買いに行かされた時に、つり銭を小遣い銭としてもらえると言う内容の作文が、自分たち親子の行状とそっくりだから、お前が書いた物ではないのかと言う事だ。

おそらく私が書いた物だったと思う。
担任の先生が、どのような意図で紹介したのかは分からないが、作文に関して、ただ一つだけ記憶に残っているエピソードである。

二年ほど前に、町会議員にならせてもらってからは、文章を考えて、人前で発表しなければならない機会が、三ヶ月に一回は必ず巡って来る。

それも、町長・助役・収入役・教育長・役場の幹部職員である各課長という、人生の大先輩で、しかも行政経験豊富な人達の前でである。

議会定例会での一般質問だ。
一般質問をする・しないは各議員の自由ではあるが、私は毎回するということを議員活動の基本に置いている。

小さい頃は大嫌いだった作文も、自分が主張したい事や疑問に思う事があれば、案外簡単に文章は書けるものだということが、最近分かってきた。

また、スポーツと同じで、訓練をすれば何とかなる物だと言う事も分かってきた。

そのような訓練の一環として始めたこの「ブログ」であるが、テーマは日常や過去の出来事の中にいくらでも転がっているし、テーマの方が勝手に飛び込んでくる事もある。

今までに、普通の日記を書き始めた事は何回もあったが、長続きしたことがなかった。

パソコンによる文章の作成は、書き換え・入れ替え・削除・コピーなど自由自在であるから、とても気が楽だ。消しゴムも鉛筆も要らない。
字の上手・下手も関係ない。

漢字を忘れていても、ボタンを押せばその候補文字が表示されるから、正しい漢字を形として記憶さえしていれば、あるいは読む事さえできれば、ほとんど間違わずに表現する事ができる。

しかし、手書きの文字を書く機会が少なくなったので、書けなくなっている漢字が多くなった。メモを取る時に出てこない事が多い。

たまには、メールのやり取りだけではなく、自筆の手紙を書いてみるのも悪くはない。

先日久々に、辞書で漢字を確認しながら、二通の手紙を書いてみた。
自筆の手紙の文字には、その人柄がにじみ出るということで、少し緊張しながら書いてみたが、紙の上にはミミズがたくさん這っていた。

記念日だから、ショートケーキをつまみにして、ビールでも飲んでみようか。

豊田かずき