川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「日本一あったかい北高校」

2009-03-02 08:24:20 | こどもたち 学校 教育
 今朝は高知のコニヤンのメールを読んで「喜び」や「嬉しさ」をしっかりと堪能する世界に引き込まれました。その事情を皆さんにも紹介します。

 <コニヤンからのメール>
拝復。
メールをありがとうございました。
すばらしい
昨日の感動の卒業式の
模様をアップしましたので
ぜひご覧下さい。
取り急ぎお礼まで。
コニヤン

 <さっそくに開いたコニヤンのブログ>

 宜しかったら皆さんも下の青い文字群をクリックしてみてください。3月1日に何があったか、が、コニヤンのこみ上げる喜びとともに知ることが出来ます。

 「感動の高知北高校定時制昼間部・夜間部の卒業式」

 http://blogs.yahoo.co.jp/gogokoniyan/47220099.html


 コニヤンがお子さんの卒業式のあと、保護者を代表して教職員に「謝辞」を述べることはその朝、知らされており、ぼくはお祝いのメッセージを送ったのでした。重なりますがコニヤンの「謝辞」を再録します。


   謝辞

保護者を代表しまして僭越ではございますが、一言ご挨拶をさせていただきます。

 私たち保護者は、子どもが日本一あったかい北高校で学んだことを誇りに思

っています。これも、ひとえに、北高校教職員の皆様のいつもあったかい、心

のこもったご指導、ご支援のおかげであると心より感謝申し上げます。



 さて、この場で、個人的なことを申し上げることをお許しください。

 私の息子のことをふりかえってみますと、北高校に入学するまでの道のりは、

親としても苦しかったし、それ以上に、息子自身は悩み、苦しんでいた時期がありました。

入学後も1年間は、私と、いろいろとぶつかりあうこともたびたびでした。

しかし、2年3年と歳を経るごとに、北高校で、あたたかい仲間や先生方と出会い、

息子は少しずつですが、人間としての幅を広げて大きく育ちました。

北高校で息子は、ほんとうに人間として生きていくために大切な「優しさ」を育んでいただき、

人間として生きていくために必要な「感性」を磨かせていただきました。

そして、「人間力」としての経験値が著しくアップしました。

 このことは、将来どのような苦しいことがあっても自分からやっていこうとする確かな

「自分づくり」となったと私は思っています。このことは、親としましても「宝物」だと思っています。

子どもの成長とともに私自身も親として、ずいぶんと成長したように思います。

私は、息子から、苦しいことがあっても、前向きに生きていこうとする

「肯定脳」という「魔法のメガネ」で世の中を見ていくことのすばらしさを教えてもらいました。

希望をもって前向きに生きていくことを教えてもらいました。

そうした、日々の心の耕しをていねいにしていただいた北高校教職員の皆様にあらためてお礼を言いたいのです。



ほんとうに北高校に行って学べてよかった、

ここにおいでの保護者のみなさんの共通の思いではないかと思います。

子どもも保護者もこの北高校で共に成長させていただきました。

本当にありがとうございました。

              

多分途中で泪のために私は、つまるだろうと予想される。

それでいいと思っている。

とにかく生のオヤジの思いを姿を

息子に伝えること。

こういう機会を与えてもらったことを

うれしく思っている。


  <お祝いのメッセージ>ぼくがコニヤンに送ったメール

息子さんが自ら選んで学んだ
学校である。この学校の何がどんな風に素晴らしかったかはぼ
くにはよく解っていないが、本人がよしとしているのであれば
その選択は正しかったのだろう。晴れの日を迎えた子と父に心
から祝福のメッセージを送りたい。
 コニヤンの言葉を受けて北高校の職員は大きな励ましを受け
ることだろう。大崎さんの心にかなった学校を創っていってほ
しいものだ。


 コニヤンの息子さんが進んだ高校が定時制昼間部の学校であることを初めて知りました。そこにはコニヤンの所を終えて入学する人たちも多いのですね。東京で言えばぼくが勤めていた新宿山吹高校のような学校です。
 コニヤンの息子さんは中学までは私立の進学校に通っています。高校生になるとき、自ら北高校を選んだとこのブログで読みました。15の少年がどんな思いから決断したことでしょうか。
 ぼくも私立の中学校の卒業生です。何時の頃からであったか学校のあり方に疑問を持ったことがあります。自ら強く望んで進学したにもかかわらず、これでいいのかという違和感のようなものを感じたのです。しかし、その疑念の根源を言葉に出来るようになるまでにはその後長い月日を要しました。
 コニヤンは北高校を「日本一あったかい」といい、「優しさ」を育んでくれたと述べています。学校の具体的な姿は見えませんがコニヤンが言っているからには社交辞令ではありません。<「優しさ」を育む>という言葉ほど、今の学校に縁の遠い言葉はないでしょう。見せかけの優しさは氾濫していますが。
 父親と葛藤しながらも父の仕事を尊敬していた15歳の息子さんの心が見えるような気がします。このまま進学したら見失ってしまうかも知れない「優しさ」という価値に彼は気づくことが出来ていたのでしょう。

 父と子がどう生きたらいいのかと切磋琢磨する世界をのぞき見て、いい思いをさせて貰いました。