怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

「エースと呼ばれる人は何をしているのか」夏まゆみ

2015-08-06 07:15:00 | 
ダンスの振付師として長く芸能人にダンスを教え、モーニング娘。やAKB48の立ち上げから関わってきた経験から「エース」になるにはどうすればいいかと考え、旧通する方法があるということに気づいています。それをみんなに親しみのあるモーニング娘。やAKB48のメンバーの実例をあげながら述べています。
そのエースの資格を持つための正しい方法とは、
1 自己を確立する。
2 自信を持つ。
3 前に向かって進む。
ちなみにエースとセンターとは違う存在で、エースの定義は自分自身の実力や魅力を発揮すべき場所で十分発揮し、輝いている人のことだそうです。だから誰でも「エース」にはなれるし、アイドル志望の人たちだけでなく、この本を一般社会人誰もが教訓とすることができるのです。
でも言っていることはあえて言えば自己啓発本によくある内容。心の持ち方としていろいろな本に手を替え品を替えて書いてあるような月並みなことばかりというといけないか…

でも結構売れたみたいで、さすが「脳内革命」で一世を風靡した「サンマーク出版」。気持ちの持ちようで世界は拓ける…
でもそこは長く芸能界で振付師をやっていて今を時めくモーニング娘。やAKB48を指導しトップアイドルを育ててきた夏まゆみさん。アイドルとして彼女たちが輝くようになるためにどんな努力をし、どうふるまってきたかを紹介しつつの文章は、芸能界内幕話的なこともあり興味をそそられ、一気に読んでしまいました。それにしても数多の中からアイドルとしてエースになる人は、二十歳足らずの身で強い目的意識をもって人知れずすごい努力をしているんですね。今再放送で毎日「あまちゃん」を見ているのですが、アイドル業界の裏側が余計興味津々となります。
モーニング娘。やAKB48だけでなく、吉本印天然素材でのナインティナインの反抗とか、志村けんのすごさとかも紹介してあって、アイドルをよく知らない私でもふふんと読めます。
今の若いもんはと言って人生訓的なことを説教しだすと確実に嫌われるでしょうが、新入社員はこれをぜひ読んでおきなさいと言ってもこれなら説教臭くもなくていいかな。素材がアイドル業界なので自己啓発本としては結構楽しんで読める一冊です。多少なりとも向上心があってアイドル好きな人が夏の暑い時にエアコン効かした部屋で寝っころがって読むにはお勧めです。
コメント
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