私がいつも株式市況を見るときに参考にしている鈴木一之さんの新著です。正確には2014年出版の「これならできる!有望株の選び方」のリニューアル版です。
これから株式投資を始めようとしている初心者にはちょっと難しいかも。株主優待狙いで少し始めたけどこれから本格的に勉強してみようという初級者はぜひ読んでおいたほうがいいと思います。
最初に東証一部の概況を解説していますが、時価総額で2019年5月現在約570兆円。33業種に区分されていますが、上位10業種で時価総額の71%です。ちなみにバブル絶頂期には約600兆円でしたが、バブルが崩壊すると240兆円に。実に360兆円以上が溶けているのです。いまだにバブルの水準を日経平均も時価総額も抜いていないのですが、以下にバブルの時代が異様な時代だったのか。でもその時にはおかしいと思いながらもみんなバブルに酔っていたんですよね。当時は私も今思うと馬鹿なことに浪費していたことが何と多かったかと思うのですが、何も考えずにどっぷりつかっていれば、それなりに楽しかったのも事実です。
閑話休題。最初に鈴木さんが取り上げているのは、シクリカル(景気循環)株。化学、卸売り、鉄鋼、ガラス・土石、非鉄金属、繊維などの業種。
株式投資の大原則は、「株価は景気に先行する」なのですが、シクリカル銘柄の動きは株価全体の動きにさらに先行している。シクリカル株の業種はBtoBで素材を提供する業種が多い。株価は素材の「価格」に連動しているので価格の動きをフォローしていれば、景気の動きをいち早く読むことができる。価格は日本経済新聞で毎日見てください。
政府をはじめとした景気判断データは発表されるのが結構遅れるので、景気の先読みのためには、シクリカル株の動きとこの業種の提供する商品市況をの動きを見ればわかるというのです。ということは商品市況→シクリカル株→日経平均→景気判断データという順番に動いていくので、商品市況の動きを見て、いち早くバリュー株なり成長株の動きを予想することをできるということです。
次はバリュー株=割安株ですが、これは割安かどうかはPBR=1を基準に判断します。ただし、この数値が1を割るということはそれなりの理由があるわけで、この株に投資するときは負債と自己資本のバランスをチェックすることが必要。どうすればいいかはこの本を読んでもらえばいいですが、貸借対照表の見方ぐらいは基本の基本としてマスターしておきましょう。
まあ、このバリュー株の投資するには市場全体の下落に巻き込まれて株価が大幅安の時こそチャンス!でもそういう時には気分としては株式市況を見るのも嫌だし、そういう時に買うのは相当勇気がいる。いつ頃から反転して上がるかも確かでない。バリュー株に投資するのに必要なものは己の判断を信じブレない「忍耐力」ですね。
一番投資したいのは「成長株」で、これは当たれば何倍にもなる可能性がある。でもどうやって見つけるかが問題で、それが分かればだれも損はしない。どういうことをチェックして見つけていくかは、この本をよく読んで自分の頭で考えてください。株式投資の賢者というか成功者のいろいろ述べていること、やっていることを引用しながら、わかりやすく書いてあります。
優れた経営者なくして優れた成長企業はなく、消費者独占力を持っていてところで、自分の身近なところから銘柄を探し、そこからは自分で調査。一応鈴木さんの推奨銘柄30は最後に載っています。
因みによく取り上げられるPERについては、個別株の判断に際してはあまり参考にならないとか。その理由は本にるる書いてありますので読んでみてください。
成長株は見つけたとしてもいつ成長するかは誰もわからない以上ずっと保有し続けることが大切!うまく成長軌道に乗る結果が出るのには時間がかかるのを覚悟してください。
当然ですが、投資は自分の判断で。
ところでいっしょに写真に写っている今野敏「任侠浴場」は映画化もなった任侠シリーズの4作目。面白くて一気に読み終えましたが、任侠シリーズでは第1作の「任侠書房」と第2作の「任侠学園」のほうがおもしろかったですね。どうも公衆浴場というと絶滅危惧種では、さすがの組長の解決策も思い入れはわかるのですが、ちょっと現状糊塗にすぎないように思えます。せいぜいが現在の主が元気に働けるいる間のこと。でもここに出てくる組長も代貸しも組員もとっても個性的で魅力的です。
これから株式投資を始めようとしている初心者にはちょっと難しいかも。株主優待狙いで少し始めたけどこれから本格的に勉強してみようという初級者はぜひ読んでおいたほうがいいと思います。
最初に東証一部の概況を解説していますが、時価総額で2019年5月現在約570兆円。33業種に区分されていますが、上位10業種で時価総額の71%です。ちなみにバブル絶頂期には約600兆円でしたが、バブルが崩壊すると240兆円に。実に360兆円以上が溶けているのです。いまだにバブルの水準を日経平均も時価総額も抜いていないのですが、以下にバブルの時代が異様な時代だったのか。でもその時にはおかしいと思いながらもみんなバブルに酔っていたんですよね。当時は私も今思うと馬鹿なことに浪費していたことが何と多かったかと思うのですが、何も考えずにどっぷりつかっていれば、それなりに楽しかったのも事実です。
閑話休題。最初に鈴木さんが取り上げているのは、シクリカル(景気循環)株。化学、卸売り、鉄鋼、ガラス・土石、非鉄金属、繊維などの業種。
株式投資の大原則は、「株価は景気に先行する」なのですが、シクリカル銘柄の動きは株価全体の動きにさらに先行している。シクリカル株の業種はBtoBで素材を提供する業種が多い。株価は素材の「価格」に連動しているので価格の動きをフォローしていれば、景気の動きをいち早く読むことができる。価格は日本経済新聞で毎日見てください。
政府をはじめとした景気判断データは発表されるのが結構遅れるので、景気の先読みのためには、シクリカル株の動きとこの業種の提供する商品市況をの動きを見ればわかるというのです。ということは商品市況→シクリカル株→日経平均→景気判断データという順番に動いていくので、商品市況の動きを見て、いち早くバリュー株なり成長株の動きを予想することをできるということです。
次はバリュー株=割安株ですが、これは割安かどうかはPBR=1を基準に判断します。ただし、この数値が1を割るということはそれなりの理由があるわけで、この株に投資するときは負債と自己資本のバランスをチェックすることが必要。どうすればいいかはこの本を読んでもらえばいいですが、貸借対照表の見方ぐらいは基本の基本としてマスターしておきましょう。
まあ、このバリュー株の投資するには市場全体の下落に巻き込まれて株価が大幅安の時こそチャンス!でもそういう時には気分としては株式市況を見るのも嫌だし、そういう時に買うのは相当勇気がいる。いつ頃から反転して上がるかも確かでない。バリュー株に投資するのに必要なものは己の判断を信じブレない「忍耐力」ですね。
一番投資したいのは「成長株」で、これは当たれば何倍にもなる可能性がある。でもどうやって見つけるかが問題で、それが分かればだれも損はしない。どういうことをチェックして見つけていくかは、この本をよく読んで自分の頭で考えてください。株式投資の賢者というか成功者のいろいろ述べていること、やっていることを引用しながら、わかりやすく書いてあります。
優れた経営者なくして優れた成長企業はなく、消費者独占力を持っていてところで、自分の身近なところから銘柄を探し、そこからは自分で調査。一応鈴木さんの推奨銘柄30は最後に載っています。
因みによく取り上げられるPERについては、個別株の判断に際してはあまり参考にならないとか。その理由は本にるる書いてありますので読んでみてください。
成長株は見つけたとしてもいつ成長するかは誰もわからない以上ずっと保有し続けることが大切!うまく成長軌道に乗る結果が出るのには時間がかかるのを覚悟してください。
当然ですが、投資は自分の判断で。
ところでいっしょに写真に写っている今野敏「任侠浴場」は映画化もなった任侠シリーズの4作目。面白くて一気に読み終えましたが、任侠シリーズでは第1作の「任侠書房」と第2作の「任侠学園」のほうがおもしろかったですね。どうも公衆浴場というと絶滅危惧種では、さすがの組長の解決策も思い入れはわかるのですが、ちょっと現状糊塗にすぎないように思えます。せいぜいが現在の主が元気に働けるいる間のこと。でもここに出てくる組長も代貸しも組員もとっても個性的で魅力的です。
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