コロナ禍と言うこともあって、お盆と言えども今年はお寺さんが実家に来ることもない。
例年だと母の実家で宴会となるのだが、時節柄それもなし。高齢者が多くてワクチンを打った人ばかりなのですが、酒飲んでの大騒ぎは自粛したほうがいいでしょう。
結局母と兄弟だけでささやかなランチ会だけ。認知症の母が舞い上がっては喋り捲るので、辟易としてひたすら酒でも飲むしかないランチ会でした。
このところ連日の梅雨もどきの雨でテニスはもちろん、外に出るのもままならず、高校野球も雨で流れてしまうとなれば本でも読んで過ごすしかない。
と言うこととで先回レヴューした「未来の年表」の続編を読みました。
河合さん自身が「未来の年表」の評判はよくてよく売れたと言っているので、ここは当然続編を書かなくては。
前回は文字通り未来の年表で、時系列に日本社会がどうなるかを示してあったのですが、今回は前回と違った切り取り方で、より個人の生活に即しての書き方、具体的には個人の身近なところで起こる変化をギフトカタログのように一覧表にしています。
と言うのも、本が評判になるとともに講演に呼ばれることが多くなったのですが、聴衆や読者から政府や国会議員でもないのでマクロの変化ではなくて、自分の日常生活で何が起こるか教えてほしいとか企業レベルでどうすればいいかという質問がしばしばあったから。
でも個人の日常生活がどうなるかと言うことは全体の構造が明らかになれば想像力が働かせやすい。その意味では本編あっての続編と言うことで、まずは本編を読んでマクロの動向を理解してから各論の続編を読んでください。
一人暮らしになってからのバリアフリーでない自宅は凶器となるとか高級タワマンが天空の老人ホームになってしまい、修繕もままならずにスラム化するかもとか後期高齢者が街を闊歩すると窓口売り場で時間がかかって混乱するとか、今でも兆しが見えて警鐘鳴らす人はいます。過疎化はどんどん進めば「ポツンと一軒家」は消滅し、商店もガソリンスタンドも成り立たなくなり、今の捜索の起点の集落が一軒家として残るぐらいになるかも。ネット通販があればいいと言うけど、最後の1マイルを担う人も確保できなくなればどうしようもない。ドローンとかでどれだけカバーできるのか。農業の担い手もいなくなり食卓から野菜が消えると言われると今でも農業実習生と言う名の低賃金外国人労働者で持っているだけにそれが何時まで出来るかと言うこと。人出不足が技術革新への動機となって機械化などが飛躍的に向上すればいいのでしょうけど。地方銀行がなくなると言うのはすでに金融庁が警告しています。事業継承が出来ずに中小企業が消えていくと言うのは、アトキンソンさんに言わせれば積極的にМ&Aを進めれば生産性も向上すると悪いことばかりではない。生活困窮高齢者が増えて刑務所が介護施設になると言うのは今でもそういう傾向が無きにしも非ずなのですけど、これからますますその傾向が進むのか。
第2部には処方箋が提示してありますけど、一番の対策は働けるうちは働きなさい。できればマルチで活躍し、家の中は断捨離してコンパクトに。なかなかこれだと言う決定打は出ないのですが、状況を認識して試行錯誤するしかないのか。
あえてポシティブに言えば、高齢化の進展にしろ人口減少にしろ、対応の難しい大きな問題なのですが、そこに大きな需要と言うかブレークスルーの必要性があるので、必要は発明の母で、知恵を絞り総力を傾ければ大きな技術革新なりイノベーションのチャンスになる可能性も。高齢化はこれから韓国でも台湾でも中国でも大きな問題になるのは必至なので、ここで日本が大きなイノベーションが出来ればブルーオーシャンが待っている…斜陽国家日本にその力があるのか、真価が問われます。
もう1冊の椎名さんの本はwebナショナルジオグラフィックに書いてあたものを中心にまとめたもの。
とにかく椎名さん、若かりし時から極寒のシベリアから灼熱の砂漠から湿気が半端ない熱帯雨林と北から南まで世界中を飛び回り、たくさんの本を書いているのですが、さすがに齢70過ぎて世界を駆けまわるのはなくなったみたい。今回は「好きで嫌いなもの」というくくりでまとめたものですが、椎名さんの本の読者にはおなじみのことが多い。とにかく椎名さんの書いた本は300冊近くあるそうで、本人もその全部を覚えていないとか。それでもこうやって新たな視点でまとめてあるので、連日の雨で高校野球を日がなぼんやり見るという楽しみがなくなった時に前に書いてあったものを思い出しながら読むには楽しい。すぐに読み終えてしまったのですが、雨天中止が続くのがちょっと困る。
欲を言えば、中ごろにまとめて写真のページが何ページかあるのですが、各章に写真を入れてもらった方がいい。でもそうすると本の装丁代が高くつくか。
例年だと母の実家で宴会となるのだが、時節柄それもなし。高齢者が多くてワクチンを打った人ばかりなのですが、酒飲んでの大騒ぎは自粛したほうがいいでしょう。
結局母と兄弟だけでささやかなランチ会だけ。認知症の母が舞い上がっては喋り捲るので、辟易としてひたすら酒でも飲むしかないランチ会でした。
このところ連日の梅雨もどきの雨でテニスはもちろん、外に出るのもままならず、高校野球も雨で流れてしまうとなれば本でも読んで過ごすしかない。
と言うこととで先回レヴューした「未来の年表」の続編を読みました。
河合さん自身が「未来の年表」の評判はよくてよく売れたと言っているので、ここは当然続編を書かなくては。
前回は文字通り未来の年表で、時系列に日本社会がどうなるかを示してあったのですが、今回は前回と違った切り取り方で、より個人の生活に即しての書き方、具体的には個人の身近なところで起こる変化をギフトカタログのように一覧表にしています。
と言うのも、本が評判になるとともに講演に呼ばれることが多くなったのですが、聴衆や読者から政府や国会議員でもないのでマクロの変化ではなくて、自分の日常生活で何が起こるか教えてほしいとか企業レベルでどうすればいいかという質問がしばしばあったから。
でも個人の日常生活がどうなるかと言うことは全体の構造が明らかになれば想像力が働かせやすい。その意味では本編あっての続編と言うことで、まずは本編を読んでマクロの動向を理解してから各論の続編を読んでください。
一人暮らしになってからのバリアフリーでない自宅は凶器となるとか高級タワマンが天空の老人ホームになってしまい、修繕もままならずにスラム化するかもとか後期高齢者が街を闊歩すると窓口売り場で時間がかかって混乱するとか、今でも兆しが見えて警鐘鳴らす人はいます。過疎化はどんどん進めば「ポツンと一軒家」は消滅し、商店もガソリンスタンドも成り立たなくなり、今の捜索の起点の集落が一軒家として残るぐらいになるかも。ネット通販があればいいと言うけど、最後の1マイルを担う人も確保できなくなればどうしようもない。ドローンとかでどれだけカバーできるのか。農業の担い手もいなくなり食卓から野菜が消えると言われると今でも農業実習生と言う名の低賃金外国人労働者で持っているだけにそれが何時まで出来るかと言うこと。人出不足が技術革新への動機となって機械化などが飛躍的に向上すればいいのでしょうけど。地方銀行がなくなると言うのはすでに金融庁が警告しています。事業継承が出来ずに中小企業が消えていくと言うのは、アトキンソンさんに言わせれば積極的にМ&Aを進めれば生産性も向上すると悪いことばかりではない。生活困窮高齢者が増えて刑務所が介護施設になると言うのは今でもそういう傾向が無きにしも非ずなのですけど、これからますますその傾向が進むのか。
第2部には処方箋が提示してありますけど、一番の対策は働けるうちは働きなさい。できればマルチで活躍し、家の中は断捨離してコンパクトに。なかなかこれだと言う決定打は出ないのですが、状況を認識して試行錯誤するしかないのか。
あえてポシティブに言えば、高齢化の進展にしろ人口減少にしろ、対応の難しい大きな問題なのですが、そこに大きな需要と言うかブレークスルーの必要性があるので、必要は発明の母で、知恵を絞り総力を傾ければ大きな技術革新なりイノベーションのチャンスになる可能性も。高齢化はこれから韓国でも台湾でも中国でも大きな問題になるのは必至なので、ここで日本が大きなイノベーションが出来ればブルーオーシャンが待っている…斜陽国家日本にその力があるのか、真価が問われます。
もう1冊の椎名さんの本はwebナショナルジオグラフィックに書いてあたものを中心にまとめたもの。
とにかく椎名さん、若かりし時から極寒のシベリアから灼熱の砂漠から湿気が半端ない熱帯雨林と北から南まで世界中を飛び回り、たくさんの本を書いているのですが、さすがに齢70過ぎて世界を駆けまわるのはなくなったみたい。今回は「好きで嫌いなもの」というくくりでまとめたものですが、椎名さんの本の読者にはおなじみのことが多い。とにかく椎名さんの書いた本は300冊近くあるそうで、本人もその全部を覚えていないとか。それでもこうやって新たな視点でまとめてあるので、連日の雨で高校野球を日がなぼんやり見るという楽しみがなくなった時に前に書いてあったものを思い出しながら読むには楽しい。すぐに読み終えてしまったのですが、雨天中止が続くのがちょっと困る。
欲を言えば、中ごろにまとめて写真のページが何ページかあるのですが、各章に写真を入れてもらった方がいい。でもそうすると本の装丁代が高くつくか。
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