久し振りの300ページを超える小説ではないハードカバーの本です。
新聞の書評で紹介されていたので予約してみたのですが、人気の本で40人以上の待ち。
3か月以上待って、やっと読むことができました。しかし、いまだ予約が30人以上あって、貸し出し期間の延長はできない。
こうなると何としても2週間で300ページ以上の本を読まなければ。
東海林さだおさんの本のようにテレビを見ながらのながら読みはできないので、読書に専念して気合を入れて読まないとなかなか頭に入りません。
何とか読み終えたのはちょうど2週間目の日。ここにレビューをする時は、ふつうは読了してからもう一度読み直しつつ書いているのですが、今回はその余裕なしなので、あやふやな記憶に頼った至っていい加減のレビューです。
地球はものすごい数の微生物で満ちている。目に見えないだけに普段感じることはないけれど土の中にも膨大な数の微生物がいて、生態系の連鎖の中で植物も共生している。光合成で得た炭水化物の結構な割合は土の中の細菌類への栄養となり、細菌類は土中の有機物を分解して、植物が取り入れることができるような栄養素にして提供する。堆肥などの有機肥料は直接的植物に吸収されるわけではなくて土中の細菌類の働きを経て栄養素を吸収している。化学肥料は細菌の働きをスキップして植物に直接栄養素を与えるので短期に大きな成果を得ることができる。
しかしその結果、土中の細菌類に頼らないだけに絶えず肥料を投入する必要があり、次第に土中の細菌類は生きていけなくなり、連作障害などの復元力はなくなり土が死ぬ!
実は人間の体内でも同じようなことがある。この本の表題では内臓となっているけど、絞り込めば大腸です。まあ、胃は強酸性でほぼ無菌ですし、腎臓も無菌のはず。ところが大腸はものすごい量の微生物を抱えている。最近腸内フローラという言葉をよく聞きますが、大腸内の細菌叢の様子は健康状態に大きく関わっているみたいです。抗生物質の発見は素晴らしいことだったのですが、多量に投与されてきているために人間(家畜も含めて)の腸内環境は歪なものになってしまっている。
最近クローン病とかリュウマチとか免疫不全からの疾患が増えているのは、大腸の腸内環境の歪みに直接的ではないにしても原因があるというのは、説得力があります。抗生物質によって病原菌を殺すだけではなく最適な腸内フローラを維持することが大切みたいです。健康な人の便を移植すると言うとおぞましい感じがしますが、有効性が証明されてきているとか。でも心理的な拒否感は強いな~
微生物の世界はまだまだ分からないことだらけですが、生態系の中で大きな働きをしていることに認識を新たにした次第。学術的な専門書ではなくて一般的な啓もう書ですので内容に引き込まれて、ながら読みは無理にしてもぐいぐい読むことができました。
多少なりとも興味が持てた人は300ページ超の本をしっかり読んでください。
新聞の書評で紹介されていたので予約してみたのですが、人気の本で40人以上の待ち。
3か月以上待って、やっと読むことができました。しかし、いまだ予約が30人以上あって、貸し出し期間の延長はできない。
こうなると何としても2週間で300ページ以上の本を読まなければ。
東海林さだおさんの本のようにテレビを見ながらのながら読みはできないので、読書に専念して気合を入れて読まないとなかなか頭に入りません。
何とか読み終えたのはちょうど2週間目の日。ここにレビューをする時は、ふつうは読了してからもう一度読み直しつつ書いているのですが、今回はその余裕なしなので、あやふやな記憶に頼った至っていい加減のレビューです。
地球はものすごい数の微生物で満ちている。目に見えないだけに普段感じることはないけれど土の中にも膨大な数の微生物がいて、生態系の連鎖の中で植物も共生している。光合成で得た炭水化物の結構な割合は土の中の細菌類への栄養となり、細菌類は土中の有機物を分解して、植物が取り入れることができるような栄養素にして提供する。堆肥などの有機肥料は直接的植物に吸収されるわけではなくて土中の細菌類の働きを経て栄養素を吸収している。化学肥料は細菌の働きをスキップして植物に直接栄養素を与えるので短期に大きな成果を得ることができる。
しかしその結果、土中の細菌類に頼らないだけに絶えず肥料を投入する必要があり、次第に土中の細菌類は生きていけなくなり、連作障害などの復元力はなくなり土が死ぬ!
実は人間の体内でも同じようなことがある。この本の表題では内臓となっているけど、絞り込めば大腸です。まあ、胃は強酸性でほぼ無菌ですし、腎臓も無菌のはず。ところが大腸はものすごい量の微生物を抱えている。最近腸内フローラという言葉をよく聞きますが、大腸内の細菌叢の様子は健康状態に大きく関わっているみたいです。抗生物質の発見は素晴らしいことだったのですが、多量に投与されてきているために人間(家畜も含めて)の腸内環境は歪なものになってしまっている。
最近クローン病とかリュウマチとか免疫不全からの疾患が増えているのは、大腸の腸内環境の歪みに直接的ではないにしても原因があるというのは、説得力があります。抗生物質によって病原菌を殺すだけではなく最適な腸内フローラを維持することが大切みたいです。健康な人の便を移植すると言うとおぞましい感じがしますが、有効性が証明されてきているとか。でも心理的な拒否感は強いな~
微生物の世界はまだまだ分からないことだらけですが、生態系の中で大きな働きをしていることに認識を新たにした次第。学術的な専門書ではなくて一般的な啓もう書ですので内容に引き込まれて、ながら読みは無理にしてもぐいぐい読むことができました。
多少なりとも興味が持てた人は300ページ超の本をしっかり読んでください。
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