名古屋証券取引所主催の株式ウインターセミナー2015に行ってきました。
今回の企業説明はブラザーとジャパンマテリアル。このセミナーで取り上げられる企業は名古屋証券取引所が自信をもって紹介するものでしょうから結構有望企業ばかりです。社長なり取締役が直接プレゼンテーションするのですが、特に社長が行う場合はその人柄がにじみ出てくることが多く、この人がいる間はいいかなと思えてくる企業が多いので楽しみです。実はここで取り上げられた企業の株を2社買っていて、今のところ2社とも倍とは言いませんがかなり上がってそこそこの含み益があります。
今回の2社はどうでしょうか。
まずは「ブラザー」。さすがにここは社長ではなくて浅井常務執行委員が説明。小池社長の話を直接聞きたかったのですが、あれだけの大企業だから無理か。
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ブラザーは今絶好調なのですが、中期戦略計画の売り上げ7500億円をほぼ達成。先日は印刷会社のМ&Aを発表して売上高1兆円企業を目指しています。ところでブラザーと言えば創業がミシンなのですが、今やミシンの売り上げは7%、joysaundのカラオケのほうが売り上げは大きいのです。売り上げの大きいのがプリンター等の複合機で約70%を占めています。プリンターなどは国内よりもアメリカ、ヨーロッパで有名で、国内売り上げは20%しかありません。今期は工作機械が絶好調だそうで、スマホとかタブレットの加工用だそうで今や700億の売り上げ。
ちなみに為替ではドルで1円動くと売り上げで16億円、利益が数千万円動き、ユーロでは1円で売り上げで10億円、利益で7億円とか。ドルに対してはかなり為替ヘッジができているけど、ユーロにはそこまで手当てできていないと言うことでしょうか。
実は印刷会社のМ&Aを発表してから株価は急落したのですが、浅井さんの説明ではたまたま同時にユーロ安になって為替の影響で利益が減と思われたからとのこと。後で講演した鈴木さんはちょっと違う見解だったのですけど、大きく下がった今は買い時か?市場の予想は今回のМ&Aに厳しい見方なのですが、これがうまくいけばまたまた飛躍できるので、賭けてみるかと言うところなのでしょう。
続いて「ジャパンマテリアル」。
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あまり知らない人が多いと思いますが、営業利益率20%超えと言う優良企業。
社長さん自らがプレゼンしましたが、社長さんが56歳定年退職後に平成9年創業したまだ若い会社です。
一部上場後も四日市の外れに本社を置き、定年なし、借金なし、赤字なしの3無いでやっています。目標は80台の現役部長とか。社長さんも昭和22年生まれですが、自分も体がもつ限り頑張ると言うことなのでしょう。
社長さんの語り口からは人柄がしのばれ、この人が元気なうちは大丈夫かなと思えます。
この企業は東芝とかジャパンディスプレイの工場のガスを中心にしたオペレーションをまとめて受注しています。このオペレーションはある意味ニッチな市場なので競合が少なく、安定した収益が見込まれ、これからも売上比率を拡大していこう(目標85%)と考えています。こういう特殊ガスと言うのは本当に儲かるみたいです。
ただ、東芝とかジャパンディスプレイ本体の工場がこけたらどうなるのか。シャープの例もあるのでここはちょっと心配。
ほかにテレビのテロップ技術について韓国の企業と提携してこれから売り上げを伸ばしていこうとしています。
さすが創業者と言うか、こうやって自分の言葉で語る社長さんの好感度は大です。
第2部は講演会で講師はおなじみの鈴木一之さん。実はこの人の講演が聞きたくて申し込んだのが実情。
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トヨタや電機のベアがでて消費を盛り上げるので株価は2万円が近い将来の視野に入ってきた。リスクとしてはニューヨーク市場が利上げ絡みでぎくしゃくしているとかギリシャ危機とかユーロの量的緩和や国債購入によるユーロ安。
この株高はバブルではないかという説もあるが、日本の89年のバブルの時はPERは70倍。今は18倍なのでまだ大丈夫かな。
景気動向を見てみると今はネット取引が増えて株価がいきなり落ちてすぐに回復する傾向があるので、2012年から13年にかけての景気後退も戦後最短の後退になっている。
日本企業の収益は好調で2015年3月期で2%アップですが、これから原油安の効果が企業業績に出てくるので2016年3月期では15%を超える予想とか。
業績を考慮した選択が必要になるのですが、この日は5のカテゴリーに分けて60の企業を紹介しています。
注目銘柄の視点としては
1連続増配の意欲のある「花王」型
2利益率の持続的な改善している「オリエンタルランド」型。ところでここで取り上げられている10社を見ると利益率は高くて10%、ジャパンマテリアルの20%と言うのは驚異的です。
3ニッチ市場を独占している「空港ビル」型。ここはよく研究する余地があります。
4豊富な現預金を持っている「ファナック」型。
5革新的な技術を持っている「ユーグレナ」型。ユーグレナを知らない人も多いのですがミドリムシから油を取り出す技術で注目されているところだったかな。iPS細胞関連の「アイロム」とか「アステラス」、人口光合成の「東芝」とかですが、これはかなり先行投資?うまくいけば大化けするのでしょうが途中でポシャってしまう可能性もありでしょう。
ここは強気で銘柄を選んでみましょう。
今回の企業説明はブラザーとジャパンマテリアル。このセミナーで取り上げられる企業は名古屋証券取引所が自信をもって紹介するものでしょうから結構有望企業ばかりです。社長なり取締役が直接プレゼンテーションするのですが、特に社長が行う場合はその人柄がにじみ出てくることが多く、この人がいる間はいいかなと思えてくる企業が多いので楽しみです。実はここで取り上げられた企業の株を2社買っていて、今のところ2社とも倍とは言いませんがかなり上がってそこそこの含み益があります。
今回の2社はどうでしょうか。
まずは「ブラザー」。さすがにここは社長ではなくて浅井常務執行委員が説明。小池社長の話を直接聞きたかったのですが、あれだけの大企業だから無理か。
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ブラザーは今絶好調なのですが、中期戦略計画の売り上げ7500億円をほぼ達成。先日は印刷会社のМ&Aを発表して売上高1兆円企業を目指しています。ところでブラザーと言えば創業がミシンなのですが、今やミシンの売り上げは7%、joysaundのカラオケのほうが売り上げは大きいのです。売り上げの大きいのがプリンター等の複合機で約70%を占めています。プリンターなどは国内よりもアメリカ、ヨーロッパで有名で、国内売り上げは20%しかありません。今期は工作機械が絶好調だそうで、スマホとかタブレットの加工用だそうで今や700億の売り上げ。
ちなみに為替ではドルで1円動くと売り上げで16億円、利益が数千万円動き、ユーロでは1円で売り上げで10億円、利益で7億円とか。ドルに対してはかなり為替ヘッジができているけど、ユーロにはそこまで手当てできていないと言うことでしょうか。
実は印刷会社のМ&Aを発表してから株価は急落したのですが、浅井さんの説明ではたまたま同時にユーロ安になって為替の影響で利益が減と思われたからとのこと。後で講演した鈴木さんはちょっと違う見解だったのですけど、大きく下がった今は買い時か?市場の予想は今回のМ&Aに厳しい見方なのですが、これがうまくいけばまたまた飛躍できるので、賭けてみるかと言うところなのでしょう。
続いて「ジャパンマテリアル」。
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あまり知らない人が多いと思いますが、営業利益率20%超えと言う優良企業。
社長さん自らがプレゼンしましたが、社長さんが56歳定年退職後に平成9年創業したまだ若い会社です。
一部上場後も四日市の外れに本社を置き、定年なし、借金なし、赤字なしの3無いでやっています。目標は80台の現役部長とか。社長さんも昭和22年生まれですが、自分も体がもつ限り頑張ると言うことなのでしょう。
社長さんの語り口からは人柄がしのばれ、この人が元気なうちは大丈夫かなと思えます。
この企業は東芝とかジャパンディスプレイの工場のガスを中心にしたオペレーションをまとめて受注しています。このオペレーションはある意味ニッチな市場なので競合が少なく、安定した収益が見込まれ、これからも売上比率を拡大していこう(目標85%)と考えています。こういう特殊ガスと言うのは本当に儲かるみたいです。
ただ、東芝とかジャパンディスプレイ本体の工場がこけたらどうなるのか。シャープの例もあるのでここはちょっと心配。
ほかにテレビのテロップ技術について韓国の企業と提携してこれから売り上げを伸ばしていこうとしています。
さすが創業者と言うか、こうやって自分の言葉で語る社長さんの好感度は大です。
第2部は講演会で講師はおなじみの鈴木一之さん。実はこの人の講演が聞きたくて申し込んだのが実情。
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トヨタや電機のベアがでて消費を盛り上げるので株価は2万円が近い将来の視野に入ってきた。リスクとしてはニューヨーク市場が利上げ絡みでぎくしゃくしているとかギリシャ危機とかユーロの量的緩和や国債購入によるユーロ安。
この株高はバブルではないかという説もあるが、日本の89年のバブルの時はPERは70倍。今は18倍なのでまだ大丈夫かな。
景気動向を見てみると今はネット取引が増えて株価がいきなり落ちてすぐに回復する傾向があるので、2012年から13年にかけての景気後退も戦後最短の後退になっている。
日本企業の収益は好調で2015年3月期で2%アップですが、これから原油安の効果が企業業績に出てくるので2016年3月期では15%を超える予想とか。
業績を考慮した選択が必要になるのですが、この日は5のカテゴリーに分けて60の企業を紹介しています。
注目銘柄の視点としては
1連続増配の意欲のある「花王」型
2利益率の持続的な改善している「オリエンタルランド」型。ところでここで取り上げられている10社を見ると利益率は高くて10%、ジャパンマテリアルの20%と言うのは驚異的です。
3ニッチ市場を独占している「空港ビル」型。ここはよく研究する余地があります。
4豊富な現預金を持っている「ファナック」型。
5革新的な技術を持っている「ユーグレナ」型。ユーグレナを知らない人も多いのですがミドリムシから油を取り出す技術で注目されているところだったかな。iPS細胞関連の「アイロム」とか「アステラス」、人口光合成の「東芝」とかですが、これはかなり先行投資?うまくいけば大化けするのでしょうが途中でポシャってしまう可能性もありでしょう。
ここは強気で銘柄を選んでみましょう。