怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

「適当論」高田純次

2015-03-27 07:16:33 | 
テレビで見る高田純次という人は、その言動はいかにも適当で脱力するようなことばかり。でもその適当さで業界を生き残ってきている。古田敦也が「50過ぎたら高田純次になりたい」と言ったそうだが、ある意味こういう生き方にはあこがれてしまう。
では彼の本質は?
この本は高田純次が書いたのかと思いきや、第1章は和田秀樹(精神科医にして老年医学に一家言あり、先日もその著者「人は感情から老化する」をレビューしています)との対談。第2章は和田秀樹による「発言から見た高田純次」。第3章の高田純次になるためにもどうやら和田秀樹が書いたもの。第4章は高田純次独白となっているので、どうやらこの本は著者が高田純次となっているのですが、和田秀樹がほとんど書いて高田純次は適当なことをしゃべっただけ?如何にも題名にふさわしい適当な本です。

でもここに紹介されている高田純次の言葉は面白い。覚えておいて『小ネタ』として使えないかと思うものが結構ある。
「人生はバランスだね。つまり最終的にはプラスマイナスゼロになるってこと。ホントうまくできてる。だって悩みは次の希望へのステップアップなんだから。」
「俺は100メートルを9秒で走れたよ。バイクで」
「キミ、クレオパトラに似てるね。まぁ、クレオパトラにあったことないけど」
「上司は部下に悪口言われるためにいるんだよ」
「俺は死ぬまでスケベでいたいんだ」
「名作は盗みから始まる」
「プレゼンの前にバイアグラ飲めば、意識が下半身にいって緊張しなくなるかもしれないぞ~。でも勃起したままプレゼンされても説得力ないか」
「会社においては皆他人。おごってくれる人だけはいい人」
「俺は好きな話は何回も言っちゃうんだ」「一度言ったことはすぐ忘れるんだ」
まだまだあるんですが、高田純次のお言葉それぞれに和田秀樹が解説とチェックポイントを書いている。
こんな適当人生をずっと送ってきたみたいですが、実は「東京乾電池」に入団した時は結婚していて小さな子供がいたにもかかわらず、会社員の職をやめほとんど無収入の自分の夢に賭けている。昼はバイト、夜は稽古とフル回転でイヤな顔一つ見せずにまめに働いた。
ほんど寝ていないかのでよく体がもったなというぐらいに働いたのですが、その苦労は全く表に出さない。苦労したことを出して説教じみたことも言わない。むしろ適当に生きてと脱力したようなことを言う。ここにあこがれるんですよね。
ちなみに高田純次的十戒は
1 理想、目標は持つな
2 自惚れも自信の内
3 とにかくヨイショ
4 カネは天下のまわりもの
5 バカになれ
6 タダ飯タダ酒大いに結構
7 言い逃れの達人になれ
8 浮気も本気も愛は愛
9 無計画を押し通せ
10五時から男
こうして書いてみると私は真逆の生き難い生き方をしたものだと後悔しきりです。もはや退職した身として今更ながらですが、これからは高田純次の生き方を指針にしていきましょう。
ところで同じように高田純次的口説き術というのもあって
1 とにかく攻勢に出ることである
2 決して二枚目になるな
3 徹底的に奉仕せよ
4 フランス料理より鍋
5 裏を返せ
男が女にもてる条件は昔から「一マメ、二チャラ、三カネ、四カオ」だそうです。これも今更ながらなんですけどね…
第4章の独白の最後に正しい年の取り方と自分の未来ってあるんだけど、高田純次的には10代は勉強、20代は遊び、30代が仕事、40代がまとめ、50代が寝て過ごすとか。50超えればもう自分探しの旅…そうなると60歳以降はどうすればいいの…
60代は世をはかなんで仙人になるしかないし、70代だともう1周しちゃってる感じだから話になんないし、80代で神から与えられた寿命を思って笑いながら過ごすかな。90いったら3年に1回おちんちん立てばいいでしょ。その時に若い子でもいてくれたら言うことないよ。まあ、俺は150まで生きる予定だけどね。
脱力するとともに脱帽します。こういう生き方にあこがれるでしょう。
コメント
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