言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

コピーライターになりたいか <9>

2011-05-09 13:34:31 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第9回目です。

9.メモ、メモ、メモ、メモる

メモ、メモ、メモ、メモ、メモ・・・・・・・早口言葉ではありません。何でもメモしようと言うことです。今回のテーマです。

よく尋ねられることがあります。
それは、「アイデアの引き出し、いくつ持っていますか」って。いわゆる、よく言われる「引き出し」。まあ、商品で言えば、在庫ですね。それも優良な在庫。使えないような在庫は、棚卸で死に在庫として処分されます。いい在庫をどれだけもっているか、またできるだけいろいろな傾向の在庫を持っていた方がいいのだ。というのが今回のテーマです。

それを『キャッチのキラーフレーズ』
と名づけてみました。
必殺のコピーに持っていくまでの、それの基本のスタイルとしてのコピーですね。それをいくつ持っているかで、コピーライターの価値は決まる。というわけです。

それでは、どのようにしてその引き出しに、たくさん、いろいろな種類のアイデア、フレーズをストックしていくか。

それは簡単ですが、時間がかかります。
まず、どんなときでも、浮かんだフレーズをメモる。テレビを見ているときにタレントがふと何気なく言った言葉でも、あなたの感性に引っ掛かったら、それをメモる。誰かの会話の中の言葉が、チクッとあなたのどこかにあたったら、それをメモる。電車の中吊り広告のキャッチで、気に入ったものがあれば、それももちろんメモる。子供の作文や詩には、大人では思いつかないような面白い表現が、たくさん出てきます。それもメモる。

メモ、メモ、メモ、メモ、メモ・・・・・・

しかし、ちょっと待って。あなたはどういう基準でその言葉なり、フレーズをメモしますか。
それにはやはりあなたの感性が必要ですね。
毎回言っています。
<<自分自身の考え方、社会に対する自分の確固としたスタンスを持つ、たいそうに言えば自分の哲学、思想を持つのが大切だということ。>>

やはりこれにいつもなるのですね。僕の言いたいことは。
それを持つことができたら、半ば以上はコピーライターとしては一人前に近づきます。
今回は、とにかく何でも自分の感性のどこかにチクッと触れたら、
→→→メモしよう。

ね。

<例文>
   命は大切だ。命を大切に。
   そんなこと何千何万回言われるより「あなたが大切だ」
   誰かがそう言ってくれたら
   それだけで生きていける。



このコピーは、数年前の公共広告機構(今のAC)のコピーで、ラジオでも同様に、女優の栗山千明がナレーションしていました。聞いたことはなくても、新聞でもときどき掲載されていたので、一度は目にしたことがあると思います。

あなたならこの文章のどの言葉、どのフレーズに、引っ掛かりますか。ひとそれぞれに引っ掛かってくる言葉、フレーズは違います。それがあなたの個性です。

そのフレーズ、言葉から、あなたのコピーライターとしての考え方を基本にして、ひとつのヘッドライン、キャッチフレーズを作ってください。

それが『キラーフレーズ』になります。

ちなみに僕は上記の文章の「誰かが」に引っ掛かりましたので、この文章を選びました。

せっかくいいコピーなのに、『あなたが大切だ』と言ってほしいのは『誰かが』じゃなくて、私に『あなたが大切だ』と言ってほしいのは、特定の人なんです。
『たった一人でいいから、あなたさえ、私の一番愛しているあなたに』言ってほしいのです。
そこまで書いてしまうと、文章が長くなり、ヘッドラインとしても機能が薄れるから、『たった一人でいいから、あなたさえ、私の一番愛しているあなたに』を『誰か』にしてしまったのではないでしょうか。

欲を言えばわたしは、やはり『誰か」ではなくて、ここでは「たった一人でもいいから」にした方が、コピーとしての迫力は増すのではないかなと思いました。
あなたなら、どのように、この素晴らしいコピーを、さらに素晴らしいものにできるでしょうか。やってみてください。

上記は、キラーフレーズとは、ちょっと違う感じのものになってしまったようですが、このコピーのキラーフレーズは、『それだけで生きていける』です。

 『それだけで生きていける』

このコピーがあると、いろいろなものに応用がききます。
たとえば、
『君さえいれば、それだけで生きていける』
『この辞書さえあれば、それだけで生きていける』
頭に商品名を入れれば、ちょっと極端な表現になりますが、結構強い訴求力の持ったキャッチコピーが完成します。

『○○さえあれば、それだけで生きていける』
こういうときは、ボディコピーで、さりげなくちょっと言い訳するんです。「というのはちょっと大げさですが、私たちは、本当に考えています」というように、ね。

コピーの、ちょっとしたレトリックです。

<10>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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「ユッケ事件」に自戒をこめて

2011-05-09 09:12:01 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


ゴールデンウイークも過ぎ去り、これからは暑い夏に向かって、またひと頑張りしなくてはならないですね。
昨日は久しぶりに晴れて、暑くなりました。
今朝も昨日同様に暖かくなりそうです。

晴れれば暑いし、曇ったり、雨が降れば寒いぐらいになります。
この季節、身体を整えるのがしんどいですね。
でもやっと杉や檜の花粉の飛散も大分おさまり、ちょっと鼻が詰まるぐらいになってきました。


以前にも書きましたが、今問題になっている焼肉店のユッケ問題。様々な問題がクローズアップされてきています。

取り扱い注意の徹底がなく、またこれといった法規制もなく、あいまいなままで今まで業者まかせでやってきたところから、破綻が出てきました。

食べ物は直接人の命に結びつくものなんだということを、今回の事件で肝に銘じて、食品関係の仕事に従事している方たちは襟を正していかなければならないでしょう。もちろんこの自分も含めて。

今朝のワイドニュースショーをちら見、ちら聞きしていると、ある局で、フーズ・フォーラス社の社長の起業から現在までの軌跡をかいつまんで放送していました。
こういう事件がなかったら、近いうちにテレビ東京の「カンブリア宮殿」にでも呼ばれるような、そういった起業物語でした。

社長やトップに近い人たちが、どれほど注意していても、人を使っている以上、その使っている人たちにもトップのモラルを徹底的に浸透させなければ、今回の事件は、これからの企業は成り立たなくなっていくという残念な例でもあります。

彼の、ニュースで聞く言動からは、人柄からきているような正直さがにじみ出てきているように思えて、よりいっそう残念な気がします。
もちろん4人もの人が亡くなっているという大きい事実は、覆しようがありません。
その事実を厳粛に受け止め、その人たちの死に報いるためにも、これからこういった事件が起こらないような規制と、食品関係に従事する人たちすべてが、もう一度、衛生面でも徹底した管理を実施するように願います。

自分も時々「まあ、これはいいや」という気持ちになることがあります。そうしてその結果はいつも良い方に向かったためしはありません。
まあ、いいや」は絶対に負の方向に向かいます。
この言葉を、思いを、まず自分自身から追放しよう。

自戒をこめて。


それでは今日はこれで。


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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