言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

コピーライターになりたいか <12>

2011-05-30 11:18:56 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第12回目です。

12.よく使われる言葉は、疑ってみよう。

前回は、常套句を使うな、ということでしたが、今回はそれに引き続いて、何気なく使われている言葉を、よく分析してみようというテーマにしました。というのは、僕に限らず、何気なく使い慣らされた言葉を使っていると、ふと疑問に思うことがよくあるからです。

たとえば、天気予報で、「明日はこの雨もやんで、いい天気なるでしょう」ということがよくありますね。でも、晴れているとほんとうにいい天気なんでしょうか。その字義通り<いい天気>の場合もあるでしょうが、反対に、じゃあ、雨の日は悪い天気なんでしょうか。「今日は雨降りで、悪い天気ですねえ」ということもよく聞きます。

『晴れ=いい天気』
『雨または曇り=悪い天気』
という図式は、疑問がなければ、ごく一般的な常識的とも言える言い方です。

でも、でもです。それじゃ、雨が降らなければいいかというと、そんなことはありません。雨が降らないと、畑の作物を育てる水が不足します。夏前になると、よく首都圏の水がめがどうのこうのと、マスコミで取り上げられます。水がめを心配なく一杯にしてくれるのは、よく思われていない『雨』です。それでも、雨はよくない天気でしょうか。

そうじゃないですよね。なくてはならないときもあります。そういう点に、コピーライターなら注目してもらいたいんです。

 <晴耕雨読>
という言葉をご存じですよね。
 ~~晴れていたら畑を耕し、雨が降っていたら部屋の中で本を読む、というような、自然に逆らわない生活スタイル~~のことですね。

でも、雨が降っているときにこそ、畑を耕した方がいいときもありますし、逆に、晴れているときに、窓から青空をときどき眺めながら読書をしているというのも、いい気分の時があります。

<<要するに、考え方の違いなんです。>>
この<<考え方の違い>>がコピーライティングにおいては、とても重要なことなんですね。

考え方を変える=発想の転換>です。

このブログの一番最初に僕は、みなさんにテストを出しました。「道ばたに転がっている石ころを売ってください」と。
そのためのキャッチを考えるようにと言いました。道ばたに転がっているような石ころなんて、売れるわけない、というのが一般的な常識です。でも、発想を転換させれば、売ることもできるといいました。

しかし、発想の転換とは、逆のことを考えることではないのですね。違う考え方をしてみようということなんです。一般的な常識にちょっと疑問を持てば、発想の転換も簡単なことなんです。

でも、これにも、やはり訓練が必要です。一朝一夕に、なんでもすぐに発想の転換ができるわけがありません。毎日の訓練が大切なんです。ですから、テレビを見ながらでも、新聞を読みながらでも、また人の話を聞きながらでもいいんです。

言葉に対して、いつも鋭いアンテナを張っていましょう。そうすると、きっと疑問に思うフレーズがいくつも出てきますから。

たとえば、「お仕事が忙しくて、たいへんですね」という言葉。これは、働く人に対してのことで、企業にとってはとてもありがたいこと、嬉しいことで、何もたいへんなわけではありません。

また逆に、「お仕事が忙しくて、いいですねえ」
これは、企業にとってはいいでしょうが、働いている人が体調を崩しているときなどに言われたら、休みたいのだから、よくないことになります。言葉って、使い方、使うところ、使うときでさまざまに変化します。その変化の妙をうまく捕まえるのが、いいコピーライター、うまいコピーライターなのではないでしょうか。

コピーライティングにおいては、ありきたりの言葉を使わないのは当たり前ですが、上記のような、一般に流布されているフレーズにも、ちょっと疑問を持てば、逆にそれを逆手にとって、新鮮なコピー=フレーズが作れるということなんです。

何も新しい言葉を生み出そうと、ない頭の中を探り、知恵を絞らなくても、普通の言葉にちょっと疑問を持てば、素晴らしいコピーの着想を得ることができる、かも知れないということです。

<13>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

あ、そうそう、下記のメルマガ「売れるキャッチコピーを作ろう」をぜひお読みください。
クリック→売れるキャッチコピーを作ろう
毎日たくさん出される広告のキャッチに注目して、気になったもの、気に入ったものをピックアップして解説しています。土、日曜日を除く毎日配信中です。
もちろん無料です。
今すぐにアクセスして、登録してください。

群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co

E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)

不親切なアンケートはがき

2011-05-30 09:21:05 | 販売促進コンサルタントの日記

▲昨日雨の中、車で走っていたら、遠くの県庁の建物の上が雲に隠れていました。
こんな光景は初めて見たと思ってケイタイで撮影しました。
デジカメならもっとズームインできたのですが。


こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日紹介した「ローカル線ガールズ」という本ですが、本の内容は良かったのですが、ひとつだけ、本には直接関係のないことですが、気になったことがあったので、それを今日は書きたいと思います。

それはこの本を出版した会社の読者に対する姿勢ですね。

この本にも読者はがきがついていました。

本の内容についてや、今後の出版について、読者に気づいたことを記入してもらい、送ってもらうという読者はがきです。

しかしたくさんの方に送ってほしいという、その会社の姿勢がどうも感じられないのですね。
本音ではあまり送ってほしくないのでしょうか。
切手を読者に貼ってくれということなんです。

これじゃ何の意味もないものだと感じる以上に、何とまあ不親切なことだなあと思いました。
誰がわざわざ自分の方から切手を買って送るでしょうか。
そのわざわざ送っていただく読者を大切にしたいということでしょうか。
でもたいていは、そこまで読者は会社に奉仕しないですよ。

別に、送ってもそれに対するプレゼントもないものに、誰が切手を貼ってまで送るでしょうか。
まあ仮にいくらかの数のはがきが送られてきたとしても、これからをつなぐツールとしての仕掛けとしては、最低だと思いました。

最低限のサービスとして、どうして料金後納はがきにしておかないのでしょうか。
それがとても不思議なんですね。

そのはがきのアンケートを“今後に生かしたい”と思っているのなら、どうして料金後納はがきにする手続きの、そのひと手間を惜しんだのでしょうか。


以前にも同じようなアンケートはがきがありました。

それはある整備工場というか、ディーラー兼整備工場のはがきで、車の車検が終わって戻ってきた車と一緒に、係の人から、車検証と共に渡されました。
まあ当然必要なことですよね。アンケートをこういう機会にとるということは。

しかしそのはがきを見て私は驚きました。
私に切手を貼って投函してくださいと書いてあるのです。
「アホか!」と私は思わず口に出してしまいました。
誰がわざわざ切手を貼ってまで出すか、ぼけ!とまあ心の中ではそう思いました。

お客様の声が欲しかったらどうして、欲しい側が身銭を切らないのでしょうか。それが当然のことなのに。
この会社はきっと――多分親会社か親ディーラーにでも言われて、いやいやアンケートはがきを作成しているんだなあということが見え見えでした。

上の2つの例は、案外どこでもやっていることではないでしょうか。
何もお客様のことを考えていない証拠です。
自分たちのことばかり考えているから、そういう結果として販促のツールにも現れてしまうんですね。
気をつけたいものです。

でもちょっと考えればわかることなですけどね。
そのはがきを自分が出すということを考えさせすれば、ああ料金後納にしなくちゃなあ、って。

それでは今日はこれで。


▼あ、そうそう、下記は現在配信中の、無料メールマガジンです。
お店や会社経営のちょっとしたいいヒントがたくさん載っています。

消費者目線のマーケティング

繁盛店になりたいか!

「あっ、そうか! ちょっとした『気づき』が繁盛店に変える」

あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所

http://www.shakatsu.co

E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)