言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「ある地方金融機関の新商品開発」<その1>

2011-10-05 10:10:16 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「ある地方金融機関の新商品開発」<その1>



K信用金庫の本部は、首都圏の端っこの県のそのまた県庁所在地ではない市にある。

12の支店と20数カ所のATMを稼働させている。

その県内では中堅の金融機関だ。

その金融機関から、販売促進コンサルタントの本田に相談にのってほしいという話があった。

本田がまだ広告会社に勤めていたときにクライアントであったところで、その営業担当からの電話だった。

本田は、その信用金庫の広報誌の企画立ち上げから編集を、本田が独立するまでまかされていた。

話は、何でも今度新しい金融商品を発売したいのだが、そのことでちょっとアイデアが欲しいということだった。



本田は、担当の営業開発部の斉藤部長を、本部に訪ねた。

受付を通し、入り慣れた応接室で待っていると、斉藤部長ともう一人が入ってきた。

本田は立ち上がりながら、座るときに外していた上着のボタンをとめた。

「お待たせしました。営業開発部の斉藤です。

それに担当になる山口です。よろしく」

「はじめまして。販促コンサルタントの本田です」

「お噂は営業推進の鬼頭から聞いています。今は独立されてがんばってらっしゃるそうで」

「いえ、がんばってるんですが、なかなか実績が伴わなくて――」

「私どものお客さんの方からも、ちょっと本田さんの話を聞いたこともありますよ」

「え、そうですか。どちらですか」

「千樹さんです」

「あ、あの料亭の」

「本田さんのアドバイスもあって、また盛り返してきたとおっしゃってましたよ」

「いえ、ちょっと参考になるようなことをアドバイスしただけです。盛り返したのはやはり社長と女将さん、そして一番はやはり残っていた社員の力ですよ」

「ご謙遜を。そこがまた本田さんらしいところですね」

「え?」

「もっと胸を張ったらいかがですか。いい仕事、されてるんですから」

「いやあ。私なんか………」

本田は、なんだかうまく斉藤部長にやり込められてしまいそうな雲行きだった。

さすがは小さくても金融機関の部長だな、と本田は内心びくびくしていた。

基本的に本田は気が小さいのだ。

何とか話を本題に持っていこうとした。

「ありがとうございます。ところで早速なんですが、何か私にお話があるということで」

「はい。じゃあ本題に入りますか。山口君、だいたいのところを説明いてくれるかな」

「はい。はじめまして。それではちょっと説明します」

と言って、話は本題に入っていった。
                            
   
                                  つづく


<その2>へつづく。

(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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「ぐんまの食材フェア」

2011-10-05 09:48:19 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝は朝から曇り空です。
朝のうちから雨が降ってくるという予報でした。
日の光がない分冷たく感じます。
雨が降ると冷たい雨になるんでしょうね。
♫ 冷たい雨に うたれて~ ♫ですか。(?)


昨日は群馬県庁の地下食堂で開かれた「麺でつくる つながる ぐんまの食材 ~農商工等連携マッチングフェア~」という長いタイトルのイベントに行ってきました。

県内の飲食、食品加工、生産に携わる人を中心に、それらに関連する企業やお店関係の、いわゆる情報交換という形で行われたものです。

わたしは太田商工会議所の関係者として参加させていただきました。

群馬県の食材ということで、やはり麺類が多かったのですが、その原料では米を使ったものが2、3出ていました。

ひもかわうどんをスイーツにということで、短くカットしたひもかわうどんに、いろいろなスイーツーーー小豆餡やカスタード、栗餡等をつけて食べようというような提案もありましたが、これは単なるアイデアの域だけのもので、ただひもかわに乗せて食べようというのでは、あまりにも工夫がなさ過ぎました。
どのようなときに、どんなスタイルで食べてもらおうというところまで突っ込んで考えることも必要ですし、そのひもかわももう少し工夫した方がーースイーツの食材を小龍包のように包みこむとかーーいいでしょうね。あれじゃ家庭内の遊びです。

概して「これはうまい!」というものがなく、ただただ今までにない組み合わせを模索したものばかりで、まだ一般製品化するのは難しいものが多かったようです。
にもかかわらず、すでに商品化して販売を始めたようなまずいものを中にはありました。

まあそれはわたしひとりの思いなので、思いがけずにヒットするというようなものを万が一にはあると思いますが、まあちょっとそこまで行くような力のある商品は見当たらなかった、という感想が一番合っていると思います。

そんななかでも面白かったのは、県の農業試験場から提案されていたのが、小麦を粉にしないでそのままの形で、米と同じような食べ方でというもの。ふかしてドライカレー風にしたものが見本として出ていました。
でもやはり米ほどのおいしさもなく、ちょっと首をひねりました。これも素材そのものを、そのままでも食べられるようなおいしさに品種改良するという点からもう一度始めた方がいいようです。

わたしが注目したのは、素材を提供するのではなく、各地の特産食材を使ったアイスクリームやシャーベット、ケーキ等を100個から注文を受け、注文主仕様のラベルまで準備するというシステムを開発した会社が、面白いなと思いました。

今までこうした展示会では、このような、いわば表に出ない企業が、小ロットで店や地域のオリジナルスイーツの生産を引き受けるといった形で堂々と現れてきたというのは、新しい試みとして面白いと思いました。

以前に訪問したことのある「ぶんぶんトマト」も出展していましたので、ちょっと挨拶をしました。
その展示品を覗いてみると、アイテムが増えバラエティさが出てきていました。
そしてわたしが以前提案したショウガを使ったものも数点商品開発されていました。
今年の冬もやはり節電で、いかに電気を使わないで身体の暖かさを保つか、というときに一番注目されるのがショウガです。
これも販売の仕方、アピールの仕方でどんどん伸びる商品だと思うので、応援していきたいなと思います。

全体的に見て、野菜関係が少なかったのが残念です。
粉もの以外にも、群馬は野菜や他の食品もまだあるとは思うのですが。

この出展以来方法にも問題があるようです。
こういった展示会の出展方法は、県からの案内で手を挙げた企業のみの出展という形をとるというのが大方ですが、県の方ももうちょっとがんばり、珍しい食材を扱っている企業や農産地等に自ら出向いて出展を促す等の努力をしてほしかったですね。

わたしが、この催しに参加したのは太田商工会議所の関係者としてですが、太田市からの出展はゼロでした。
太田市には今力を入れている食材として大和芋がありますが、その関係のものもありませんでした。
桐生市等からの出展もなかったようです。
何か全体として中途半端なフェアに終わったような、あまり後味のすっきりとしないものでした。


それでは今日はこれで。


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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