言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

コピーライターになりたいか<31>

2011-10-31 10:29:28 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第31回目です。

31.世の中そんなに甘くない 


一生懸命やれば、人は見ていてくれる。きっと見ていてくれる。なんて、ね。
よく言われますし、そんな面映いコピーもあったような気がします。でも、実際はそんなに甘くはないんです。

ずいぶん以前の月9ドラマに「サプリ」というのがあったのですが、コピーライターが主人公で、ドラマの中でも、よくコピーが出てきていました。しかし、いかにもといった面映いコピーばっかりです。
脚本家が考えるコピーですね。
その中に「一生懸命やれば、人はきっと見ていてくれる」というようなコピーがありました。

ほんとかなあ。
実際そんな甘いこともあるにはありますが、ほとんどありません。期待しないでください。
この業界は、まあどの業界もそうでしょうが、シビアです。
どんなに一生懸命努力して作り上げても、一笑に付されてしまうものもあれば、見向きもされないコピーがザラにあります。
せっかく一生懸命やったのに、って落ち込むばかりです。

でも、コピーライティングは、仕事です。
クライアントにOKをもらって世に出なければ、仕事ではないわけです。
一生懸命やる、やらないは、クライアントにとっては、あんたの勝手でしょ、ということ。

別に頭抱えて、ない頭を絞りに絞ってひねり出したところで、そんなことはクライアントには一切関係ありません。
提示された一行、二行のコピーがすべてなんです。
たった数分でできたものであれ、1週間かかって、徹夜までしてできたものであれ、まったく同じ価値のものです。

かといって、わたしはコピーなんてパッパッてやったものがいいといっているのではありません。
そこは誤解のないようにしてもらいたいのですが、どんなコピーであれ、クライアントに提示され、採用されたものがどのような制作過程を経たものであれ、ひとつの仕事であるということなんです。

海に浮かぶ氷山は、見えているところは少しでも、海の中には巨大な氷の塊がある、という意味の「氷山の一角」。
逆に、ひとつの仕事で払う努力はでかい氷山であっても、人に見られるのは、その一角だけであるということです。

クライアントから言わせれば、せっかく大金をかけて作った広告でも、消費者に届くのは、それこそ氷山の一角でしかありません。 
それとおんなじですね。


でも、でもです。
やはり人に見えないところで苦労する、努力するのが仕事ではないでしょうか。

甘く考えるなということは、見えているのは氷山の一角であっても、その下には巨大な力が必要なんだということ。
甘く考えるということは、見えている部分だけしかない、基礎のない、吹けば飛んでいってしまうようなつまらないものでしかないということなんです。


見えない部分が大切です。

前々回のテーマで述べた、どんなコピーであれ、必ずストーリーを作ることといったこととまあ同じことのようなんですが。
しかしこの仕事のつらいところは、いくら一生懸命作ったところで、それがいいコピーでなければ、何の価値もないというところ。

そして、忙しさのあまり、いいやこれでといった、いわゆる“やっつけ仕事”で作ったものでも、採用されて、さらにはクライアントから褒められる場合もよくあります。

要するに、いいものが、生まれさえすればそれでいいんですね、最終的には。

でもだからといって、やっつけ仕事でいつもうまく行くとは限りません。やっつけ仕事でうまく行くということは、それまでにいろいろな経験や修練が積み重なってきているから、苦しいときにひょっと、どこかの記憶の引き出しから出てくる、そういうものなんです。

決していつもやっつけ仕事ばかりうまくこなしている人の頭の中からは、そんな記憶の引き出しはないですから。
結局努力した者、経験の多い者が最後的には勝つんです。

1勝や2勝ぐらいは、フロックでできることもあるけど、1シーズン15勝以上するには、それなりの、試合のないときのトレーニングが重要なんですよね、プロのピッチャーでいえば。

コピーだって同じこと。
氷山の残り9角を常に形作るためには、今の仕事を甘く考えるなと、いうことともいえますか。


<32>へつづく。


それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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ヒット商品を元に考えるということ

2011-10-31 09:28:36 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

夜中の雨も朝目が覚める頃には上がり、今は快晴に近い青空が上空にあります。
雨上がりとともに北風も吹いてくるかと思いきや、何だか外は温かい。
コットンのカーディガンを羽織って動いていると、汗までうっすらと出てきました。
明日からもう11月というのに。




▲この写真、釜飯?
じゃなくて、釜アイス。
高崎駅で売っていたと言って娘が買ってきたものです。

もちろんこの形から想像は容易にできるでしょうが、「峠の釜飯」で全国的に有名なおぎのやが作っているものです。

考えたものですねえ。釜飯と同じ材質でそのミニサイズの釜を作り、その中にアイスクリームを詰めるというアイデアは秀逸です。
存分に自社のイメージを活かしきった商品です。

ひとつ欲を言えば、釜飯の具にそっくりなトッピングにしていたら、もっと面白いなあということですが、そこまでは酷か。
でも、やってやれないことはないと思うんですが。

昨日のTV番組「矛盾 ホコタテ」の中で、商品サンプルと本物を見極めることができるかという対決がありましたが、上記の釜アイスのトッピングも、職人さんが様々に工夫すれば、食品でそっくりなものが作れるんじゃないかなと思います。

そうすることでまたひとつ店のクオリティも上がるというものです。
チャレンジしてもらいたいですね。

さて、上記のようにおぎのやのように、「峠の釜飯」という絶対的な商品がひとつでもあれば、それをコンセプトに派生商品が作れるということ。

そこにちょっとしたユーモアもあれば、お客様の購入の手を伸ばしてもらえるということです。
全く新しい商品を作り出すということは容易なことではありませんが、自社の強い商品から派生させて新しい商品を作っていくということは容易いことではないでしょうか。

花畑牧場を経営していたタレントの田中さんが作った生キャラメルだって、今や生キャラメルアイスやプリンなど様々な派生商品を開発しています。
それらはヒットしなくても、セットものとして組み合わせてもらうと、面白みも出てそれに手を伸ばしてもらえるということです。

いかがですか。

わたしなんかも、よく思うんですが、お菓子等を食べていると、これでもうひとつ面白い商品が作れそうだなあというものがあります。
当事者のあなたならさらにそういった面白いものに思い当たることがあるのではないでしょうか。

売れる、売れないと考えるよりも、まず自分が作って楽しくなるものを試作してみませんか。
そこから思いがけない商品が生まれる可能性だってあるんですから。
売れなければ、違うものを作る、もしくは少し形や素材を変えるとか、いろいろ工夫できると思います。




それでは今日はこれで。


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