言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「手もみ専門店の販売促進」(その4)

2012-03-14 09:29:23 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「手もみ専門店の販売促進」(その4)


「私たちは、ここで若い人に向けたリラクゼーションというものを基本にやりたいわけです」

「はい」

「そういうことで始めたわけなんですが、言いました通り、なかなか軌道に乗らないので、どうしようか、と」

「はい、それで私に連絡をいただいたというわけですよね」

「ええ。でも本田さんはなんだか、のらりくらりと私の言いたいことを、なんだか避けて通ってるようで、ちょっとばかし頭に来たというわけです」

「はい、その通りです。済みません。これがまあ私なりのやり方でして、いつも怒らせてしまうんですよね」といって本田は無邪気に微笑んだ。

この微笑みで相手がいつも気を許してしまうのだ。


「じゃあ本題に入りますか。柴田さんは、現時点でいちばんやらなければならないことは、なんですか」

「近所に銭湯なんかできなければ、サービスをよくして徐々にお客さんを増やしていけば、定着していけるだろうって考えていたのですが、お客さんがそれほど増えないうちに、銭湯ができることになってしまったので、今いったい何から手を付けていいか、分からなくなっている状態なんです」

「なるほど。予想では、銭湯にこちらのお客さんも行ってしまうだろうと」

「いや全部が全部とは考えてはいないですが、ある程度とられるだろうと」

「ふ~ん。でもまだとられたわけじゃないですよね。できてないんだから」

「ええ、まあ」

「それなのに今からとられるのを仮定して、おびえているというわけですよね。第三者から見れば」

「いやおびえてるなんて、そんな人聞きの悪い」

「そうですか。私じゃなくても、そう見るんじゃないですかね。おびえる前にすることはたくさんあるとは思うんですが」

「たとえば?」

「たとえば………、そうですね」

「現在登録していただいているお客様に対して、何かアクションを起こしました?」

「一度、DMを送りました」

「どのような?」

「まあご利用していただいたお礼です」

「いいですね。それに何か次回の来店を促すものをつけました?」

「ええ、サービスクーポンを」

「やってるじゃないですか。それなのに、なんでおびえているのかなあ」

「え、でもそれだけじゃ、お客さんはきっとあっちへ行っちゃいますよ」

「柴田さん、ちょっと聞きますが、あなたはそれほど自分の店の実力に自信がないのですか?」

「――いや、そんなことは………」

「だってさっきから聞いていると、もう銭湯におびえ切っているという印象だけが目立ちますけど」

「そうですか?」

「ええ。意識し過ぎじゃないですか。そんなものに気を取られている時間があるのなら、もっと自分たちのお店、特にお客様に対して、もっとサービスを強化するためにどうしたらいいのかって、もっと真剣に悩まれた方がいいと思いますけど………」

「………」


<5>へつづく。

(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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安売りさせるなよ

2012-03-14 09:21:54 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝も晴れて、家の中から見ると暖かさそうです。
でも飛び交っている花粉が目視できそうな………。
昨日、外に出た途端、涙目になってしまいました。
鼻の方はそれほどでもなかったのですが。
今日もたくさん飛びそうな感じです。


さて、昨夜テレビ東京の「ガイアの夜明け」を見ていて思ったことがあります。

ネット通販の特集でした。

シーンは、楽天が出店している企業に持てるノウハウで、売上アップを指導するところです。
その企業はまだ出店して間もないところから売上も低迷しています。
そこで楽天の担当者がてこ入れのために、まず店を多くのお客様に知ってもらうために、ある商品を半額で売るようにとアドバイスします。

そこで私は、ちょっと待てよ、と思ったのですね。

半額で売るのはいいですよ、その商品は確かに売れるでしょう。
しかし、その後また定価に戻すんですか?
定価に戻したらとたんにまた売れなくなるはずです。
じゃあまた価格を下げて………。

結局その商品の販売価格は、半額とまではいかないでしょうが、当初もくろんだ定価販売はきっとできなくなるでしょう。
そのキャンペーンはまだ知られていない店の認知度を高めるためという名目でしたが、私はその戦術はまちがっていると感じました。

まだ出店して間もない店ですから、知られていないのは当然です。
(はっきり言って、その店のネーミングそのものから見直ししなければいけないとは思いましたけどね)

しかし、店というものは商品力ですよ、まず第一には。

ですからその商品をもっとアピールする方法を伝授しなければ、きっとその店は、売上が落ちてきたらまたその半額セールに飛びつくのではないかという危惧が大いにあります。

商品力をアピールするためには?
安売りしたってダメですよね?
当たり前です。その商品の魅力そのものをいろいろなメディアを通じて発信しなければ。

そこんとこ、ミスったなあ、って。

まあ私のこの感じたことが間違っていて、その後この店が大いに繁盛すれば、それはそれでいいですけどね。

今回はこのようにテレビで紹介されたことで、マスメディアという違った方面からのアシストで、結局繁盛店になる可能性はありますが。
このような例はまれです、はっきり言って。

ほとんどの店でこのような半額セールを奨励するということは、結局運営会社だけが儲かるというシステムなのではないかという気もします。
あなたはどう思いますか?

それでは今日はこれで。
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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
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