こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ホームページのない宿」(1)
今どき珍しい宿がある。
立派なホームページを作り、お客様に伝えたいことをあれこれあれこれ、これでもかと掲載している、ホームページだけ見るととても立派なホテルや旅館がたくさんあるが、今回の宿の物語は、そうしたゴテゴテとしたばかりではなく、ホームページそのものがない小さな旅館の繁盛物語である。
北関東の山奥の小さな温泉宿。
誰が呼んだというわけではなく、いつの間にか宿の名前ではなく通称昔“語りの宿”と呼ばれる一軒宿の温泉がある。
その宿はもともとは湯治場の温泉として、ふもとの村人ぐらいにしか長い間利用されずにいた。
が、あるとき旅行記の得意な作家が泊まり、その宿のことに少し触れてから、だんだんと物好きな温泉好きの旅行者が訪れるようになった。
それでもやはり中心は近在の村人であり、農作業が一段落してからしばらく過ごすだけの寂れた温泉宿だった。
そして近年、車社会が村にも入ってくるようになると、数少ない村人たちでさえ、あまりこの温泉にはやってこようとはしなくなった。
それに加えて、さらに追い討ちをかけるように、村の過疎化が急激に進んだ。
そしてその温泉宿は、温泉好きの客がその静かさを求めてやってくるだけの、経営するも何もない寂れたものになっていった。
その温泉宿は元から少ない家族だけの経営だったし、畑を作り自給自足態勢で臨んでいたので、何とか宿を締めるということにはならなかった。
というよりも何よりも、その宿の離れで家族は住んでいたので、宿を開けても閉めても結局は何も変わらないというだけで、客がやって来たときは、それなりの宿として歓待しただけのことで、宣伝などははなからする意思はなかった。
またその温泉では、身体が温まり、疲れた身体もすぐに回復するという噂で、何とか客も途切れずに続いていた。
客がやってくると、夕食は囲炉裏でとることになっていた。
囲炉裏を囲みながらその日に泊まる客の数人は、必ずそこの古(ふる)女将(本当は大女将だが、本人はわざと自分のことをそう呼ぶ)の炉端話を聞かされることになる。
それほどなまっていないので、話の内容はよく聞き取れた。
その話は、その地方の昔の面白い話やエロティックな民話もあり、時には怪談もあり、といったバラエティに富んだもので、聞き手をいつまでも飽きさせなかった。
つづく
<2>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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北関東の山奥の小さな温泉宿。
誰が呼んだというわけではなく、いつの間にか宿の名前ではなく通称昔“語りの宿”と呼ばれる一軒宿の温泉がある。
その宿はもともとは湯治場の温泉として、ふもとの村人ぐらいにしか長い間利用されずにいた。
が、あるとき旅行記の得意な作家が泊まり、その宿のことに少し触れてから、だんだんと物好きな温泉好きの旅行者が訪れるようになった。
それでもやはり中心は近在の村人であり、農作業が一段落してからしばらく過ごすだけの寂れた温泉宿だった。
そして近年、車社会が村にも入ってくるようになると、数少ない村人たちでさえ、あまりこの温泉にはやってこようとはしなくなった。
それに加えて、さらに追い討ちをかけるように、村の過疎化が急激に進んだ。
そしてその温泉宿は、温泉好きの客がその静かさを求めてやってくるだけの、経営するも何もない寂れたものになっていった。
その温泉宿は元から少ない家族だけの経営だったし、畑を作り自給自足態勢で臨んでいたので、何とか宿を締めるということにはならなかった。
というよりも何よりも、その宿の離れで家族は住んでいたので、宿を開けても閉めても結局は何も変わらないというだけで、客がやって来たときは、それなりの宿として歓待しただけのことで、宣伝などははなからする意思はなかった。
またその温泉では、身体が温まり、疲れた身体もすぐに回復するという噂で、何とか客も途切れずに続いていた。
客がやってくると、夕食は囲炉裏でとることになっていた。
囲炉裏を囲みながらその日に泊まる客の数人は、必ずそこの古(ふる)女将(本当は大女将だが、本人はわざと自分のことをそう呼ぶ)の炉端話を聞かされることになる。
それほどなまっていないので、話の内容はよく聞き取れた。
その話は、その地方の昔の面白い話やエロティックな民話もあり、時には怪談もあり、といったバラエティに富んだもので、聞き手をいつまでも飽きさせなかった。
つづく
<2>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
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