言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「手もみ専門店の販売促進」(その5)

2012-03-21 09:53:15 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「手もみ専門店の販売促進」(その5)


「結局、新しくオープンするという銭湯を理由にしたいだけなんです、柴田さんは。そうして売上に対して起こしている不安感の原因を自身で特定して、
自分自身をなだめているだけなんです。もっとお店のことを考えましょうよ」

「そりゃ考えてるよ」

「いや単に不安になってるだけで、それだけで怯えているだけなんです。ですから別に銭湯が実際にオープンしても関係ないように、今からやればいいんじゃないですか?」

「…………」

「銭湯を利用するぐらいでなくちゃ」

「競争相手を利用する?って」

「そうですよ、利用しましょう。利用させてもらいましょう」

「どうやて?」

「それをこれから考えてみます」

こうして、本田は宿題を持ち帰ってしまった。

店で柴田と話していても、これ以上いいアイデアも出てこないだろうと思ったからだ。



2週間後、本田はまた柴田を訪ねた。

もちろん提案を携えていった。

それがこれだった。

<提案>

1.新しくオープンする銭湯に手もみの割引券を置いてもらうこと。
 それは、競合店という考えではなく、仲間の店という意識に変える、いわゆるケンカより共存共栄を指向するということ。
 その代わりに、手もみ店には銭湯のポスターを貼るとか、銭湯の割引券を置くといういわゆるバーター取引がお互いにとっていいのではないか。

2.銭湯の駐車場に駐車している車のワイパーに割引券を挟み込む。
(もちろん銭湯には許可を取っておくことが重要)

3.客が客を紹介するシステムを作ること。
 紹介キャンペーンをすぐにでも始めること。紹介者、被紹介者双方にメリットになる特典をつけること。

4.顧客には必ず常時DMを送り、忘れられることを防ぐこと。

5.従業員は必ずお客様の名前を覚え、名前で接客すること。 

6.従業員のネームは大きく、ひらがなにすること。

                 などなど

そして実際の企画プランも添えた。

柴田がどう考え、どう実行するかは未知数だが、これぐらいのことなら必ずやれると、本田は思った。


銭湯がオープンしてから数か月後、柴田から一本の電話があった。

「本田さん、ありがとう!」

その声を聞いたとたん、本田は心の中で「やった!」と思った。



                                   この項終わり



(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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工業製品にもデザインが必要

2012-03-21 09:46:12 | 生き残るということ
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

晴れていますが、寒い。
予報では、2月並みの気温だとか。
かれこれ3ヶ月以上、4ヶ月に近い期間で寒い日々が続いています。
これが正常だといわれれば言葉もありませんが、もう少し、あと5℃ぐらい暖かいといいんですけどねえ。


昨日放送されたテレビ東京の「ガイアの夜明け」では、今まで下請けに甘んじてきた町工場が発奮して自社オリジナル商品を作り、新たなチャレンジとして頑張っているという特集でした。

確かに、そこで紹介された町工場はすごいなあと思いましたが、このようにスポットライトを浴びる町工場がある一方で、自分たちではいくら技術を持っていたとしても、独自ののアイデアなんか湧かないという町工場もあり、ほとんどの町工場が後者ではないかと思います。
だからあのような会社というものが突出した評価を受けるのです。

既存の町工場のほとんどはやはり下請けに甘んじ、アッセンブリメーカーのコストダウン要請(いや要求)を引き受けなければならないのです。
反発しようにも、その要求に対する反発する材料がないのです。

技術はあっても、独自の開発力がない、どんなオリジナル商品が作れるのか皆目見当もつかない、というところがほとんどです。
それは職人さんだからしょうがないことです。



たまに、わたしがまだ広告会社に勤めていたときなど、ある町工場の社長が独自の商品(製品)を作ったので、リーフレットを作りたいという話しが持ち込まれました。

そうして依頼のあった工場に出かけて、社長から実物を見せられて、その独自の技術を滔々と説明されます。
社長は得意満面です。

しかしわたしから言わせれば、その商品(製品)は確実に日の目を見ないで終えてしまうだろう、というようなものがほとんどでした。

もちろんこちらは依頼されている方なので、そんなことはおくびにも出さずに、精一杯製品の良さをアピールするリーフレットを制作しますが、はっきり言って、その製品のほとんどはデザインされていないものが多く、これではせっかくのいい機能があっても、売れないだろう(ユーザーに支持されないだろう)というようなものばかりでした。

そういう方は往々にして「デザイン」を疎かにする傾向がありました。
技術、性能が良ければ売れるんだという妄信、ですね。

いい製品であっても、「デザイン」がされていないものはなかなか人が手に取ってはくれません。
「ダッセー」というひと言です。

えてして、そのところが判らないという方が多かったですね。
工業製品には工業製品なりに、きちんと「デザイン」されていないとこの時代は特にそうですが、売れません。

せっかく良い製品であっても、製品は作れるけれど、その販路をつかむことができないで、とんでもないところ、見当違いのところに営業して、結局店頭にも並ばないまま、その製品は一生を終えてしまったというものも少なくはありません。

もしくは売れるはずが肝心のところで資金がつきたり、ここというところにつぎ込まなくてはならないところに出し惜しみしたりして、せっかくの良い製品が在庫の山になってしまっておしまいということもあります。


ここで何を言いたいのかというと、結論です。

工業製品を本気で独自に開発したいのなら、工業デザイナーやプロダクトディレクターのような人と組んでみようということです。
いや組みなさいと言い換えましょう。
その方が遠回りなようで、早く世に出ます。

そしてわたしのような口の悪いアドバイザーですか、そういう人たちと組んで製品を開発した方がうまくいきます

わたしもデザインする力はありませんが、デザインを見る力は人一倍あります。

本気で一般向けの独自の製品をつくりたいのなら、目に見えないデザインやアドバイスというものに、目に見えるモノという経費、それ同等の予算をつぎ込むべきです。

また、自分の持てる技術ではどのような一般ユーザーに向けた製品を作れるのか、それが皆目分からない経営者の方がほとんどだと思います。
そんなときは相談してください。
力にきっとなれると思います。



それでは今日はこれで。
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