言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

老舗は老舗で、しんどい

2012-08-02 08:21:45 | 生き残るということ
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


いちだんと暑く、蒸し蒸しもひどい朝になりました。
昨夜も夕立はなく、少し風があったので助かりましたが、それでも暑くて。

そんな中、今朝ですが、ツバメの巣の中で動いている子ツバメが確認できました。
でも数は分かりません。最初より数は少なそうです。
最初は5羽も巣立ちましたからね。
でも同じ巣で、同じ年に、2回も子供が巣立つって素晴らしいですね。
何かいいこと、秋にもありそうですね。
あってほしいですね。


さて、本題です。
今日は、老舗と言われているお店のがんばりに期待、ということです。

老舗と思われているお店でも、その内情を聞いてみるとけっこう苦しくて、廃業まで考えているというところもあります。
雑誌やフリーペーパーなどで、その街の特集などを組まれると必ず掲載されるという店でも、そういった店もあるということです。

最近訪問したお店でもそうでした。

そのお店は、直近でもBSフジで、昨年もテレビ東京の「アド街ック天国」で紹介された老舗なんですが、内情はやはり顧客の高齢化と、企業が営業時に携えていく手みやげという習慣が、経費削減で少なくなってきたということなどで売上の減少が続き、店主本人も高齢になり、病気がちになったりと、内部要因的にも外部要因的にも、さまざまな支障が出てきているそうです。

そういったところではもちろん新しい顧客を生み出すために、それなりの新商品開発が必須条件です。
そうしてもうひとつ、新商品開発以上に問題なのが、後継者の問題もあります。
それについては、幸いにもそのお店では子供さんが継ぐことになっているそうで、ですからこれからは商品開発が必至です。

老舗という実体のない位置づけにあぐらをかいていると、知らないうちに顧客の高齢化とともに消滅していかざるを得ない状況に、すぐに陥ってしまいます。

老舗は老舗なりの、お客様には見えない努力を、しなければなりません。それを怠るとすぐに消滅の憂き目に遭います。

新しい店はその努力(=常に新商品を提供するとか)をお客様に見せても受け入れられますし、その努力を見せることによってお客様の共感を得ることができますが、逆に老舗では、お客様=顧客に見せないところで努力し、外見的には全然変わっていないというところを見せなければなりません。
辛いところです。

老舗を支えている看板商品は、いつまでも変わらない味、包装などでお客様が支持してくれています。
ちょっとでも、特に味などを変えると、すぐに「今までのものとは違う」ということでそっぽを向かねかねません。
それが恐くて、なかなか手がつけられないうちに、本当のマンネリになってしまい、気がついたらお手上げということになりかねません。

そこでどんなことをしていかなければならないか、と言うと、お客様に分からないように少しずつ変えていく、時代に合わせて変えていくということですね。難しいですけど。

変わったということを気取られたらダメなんですね。
お客様には分からないところで進化し続けるということです。
しんどいですけど、それは老舗という評判を背負う店の宿命です。

有名な銀座虎屋などでも、そうした老舗の努力をしてきて、今があります。
老舗はその老舗という名前を守るために、常に進化し続けなければ、老舗を保てないという一見矛盾した内容を内に秘めて、今日も進化しています。

先日訪問した老舗にはそのようなことをお話しさせていただき、チャレンジ精神をいつまでも忘れないでほしいとお伝えしました。


さあ今日もがんばろう!

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