ごっとさんのブログ

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安倍首相米議会演説

2015-05-02 10:18:04 | 時事
安倍首相が訪米行事の一環として、アメリカ上院下院議員の前で演説をしたことが、いろいろな形で報道されています。新聞にもこの演説の、日米対訳の全文が掲載されていましたが、いわゆる見出ししか見ていませんので、全体をつかんではいないと思います。あくまでニュースや報道番組を見ただけですので、私の勝手な感想です。
今回の演説する機会を与えられたことは、やはり名誉なことと捉えてよいと思われます。これは安倍内閣が集団的自衛権行使など閣議決定したことは、アメリカからの要請ではないといっていますが、アメリカ軍の支援であることは確かです。このあたりが評価されて、今回の演説になったようですが、安倍首相をかなり厚遇していることは確かなようです。

内容については、儀礼的な導入部分の後、Abe(アベ)はエイブではないというところから、エイブという愛称で呼ばれたリンカーンに結びつけ、アメリカンドリームと民主主義に入っていくという流れは、なかなかしゃれており、安倍首相の演説文のライターは誰だか知りませんが、なかなかセンスが良いと感じました。そのあとは、アメリカ従属外交的な文章が続いたようですが、演説の場を考えれば当然のような気がします。アメリカ議員にはある程度評価されたようですが、可もなく不可もないといった感じなのかもしれません。

演説をしている安倍首相の映像では、常にカタカナ英語的な発音だったようです。もう少しまともな英語を話せるはずですので、これもテクニックなのかもしれませんが、これで意味が通じたのかやや不思議な気もします。

歴史的に見ると、終戦時アメリカ軍としては、日本を完全に武装解除し、アメリカ軍の管轄下に置くという方針とその時の日本の見方が、70年たったからといってそれほど変わってきているとは思えません。いくら日本が同朋とか協力者と主張しても、基本的立場は変わらないような気もします。たぶん歴代政権もアメリカと対等の立場を築くため、いろいろ行動してきたのだと思いますが、軍事的に完全依存している限りは難しいような気もします、
アメリカが軍事拡大をやめ、世界の警察的な役割から撤退しようとしている現在が、そのよい時期なのかもしれません。

安倍首相の演説については、いつものように中国や韓国から批判的なコメントが出ています。中国はもともと何を考えているかわからない国ですが、韓国も国内問題が多いのかもしれません。どうも日本の近隣国がやや異常な状態である以上、アメリカ異存は続くのかもしれません。