ごっとさんのブログ

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進歩するコンピュータ囲碁

2016-02-09 10:34:41 | 文化
最近のPCニュースの中に、ついにコンピュータ囲碁が人間を超えるかもしれないという記事がありました。

考えるゲームの多くは、チェスや将棋のようにコンピュータソフトが、人間のプロを破るところまで行っています。いわゆるAIという人工知能を考えるうえで、囲碁というのはずいぶん長い間関係者のターゲットになっていたようです。

囲碁は19x19という非常に広い盤を使うために、AIが進歩していってもなかなか難しかったようです。例えば通常の可能性のある手は、チェスの場合は32種類ぐらいですが、囲碁は250種類ぐらいあるようです。チェスの場合は、すべての可能性を確認しながらかなり先まで計算し、その中で最も良い手を選ぶという手法で、人間に勝つことができたようです。しかし囲碁の場合は、250種類のすべてに次に250種あるという具合に、計算が膨大になりすぎ通常の時間では良い手が見つからなくなるようです。

このブログでも触れましたが、私が使っているような安くて、それほど緻密な計算をしているとは思えない囲碁ソフトでも非常に強くなっています。数年前ぐらいにやや高価で強いという囲碁ソフトを購入しましたが、当時の私のXPパソコンでは、計算に時間がかかり、一手打つのがかなり遅くなるという欠点がありました。自分の番の時はじっくり考えないといけないのですが、パソコンはすぐ打ってほしいのがこういったゲームです。

その後タブレットを購入した時、安い囲碁ソフトを落としました。これが早く打つ割には強く、解説によると3段程度の腕前となっていました。もちろんアマ3段ですが、全く悪手という手を打つことがありませんし、いわゆる攻め合いのような部分的な争いは絶対的に強くなっています。

こういったソフトとスーパーコンピュータソフトとは全く違うと思いますが、どういったアルゴリズム(計算手順?)でできているのか不思議です。2014年に、当時の最強ソフトが日本のプロ棋士と対局しましたが、4子局でやっとコンピュータが勝ったと記憶しています。このハンデ戦は、アマの高段者がプロとの対局程度ですので、最強と言ってもアマチュアレベルだったようです。

どうも人間は手を読むのに感覚を重視し、そこから読んでいくようです。そこでソフトも単に計算するだけではなく、パターン認識のようなことができるソフトと組み合わせることにより、人間の感覚に近づいたようです。こういった人工知能の分野は、本当に目覚ましい進歩をしているようですが、囲碁でも人間に勝ることができれば、多くの応用が可能となるようです。3月にこのソフトとトッププロとの対戦が企画されているようですが、最後の砦として人間に勝ってほしいものです。