ごっとさんのブログ

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ブラジルで小頭症の赤ちゃん

2016-02-07 10:44:05 | 健康・医療
ブラジルで先天的に頭が小さく、脳の発達に問題があるかもしれない赤ちゃんが急増し、4000人に達したという報道を見ました。この原因はまだ確定はしていないようですが、ジガ熱(ジガウイルス感染)が疑われているようです。

少し前にこのジガ熱が広がっているという報道も見ましたが、日本とはあまり関係もなく、この感染症自体それほどひどい症状にならないようなので、あまり注意していませんでした。しかしこういった小頭症の赤ちゃんの原因かといわれると、かなり気になります。

ウイルス感染症は、日本でも妊婦さんが風疹に罹ると、赤ちゃんに影響が出るといわれていますし、いろいろと注意が必要になってきます。そこでジガウイルスについて少し調べてみました。

ジカウイルスはフラビウイルスという仲間のRNAウイルスで、ネッタイシマカという蚊が媒介し、人に感染するようです。しかしこの感染症は、アフリカやアジアの赤道付近にのみ知られていましたが、最近になりかなり広範囲に広がってきたようです。しかし症状が微熱、頭痛、皮膚の発疹程度であり、発熱もデング熱などと比べるとそれほどひどくないというので、感染したかどうか、また感染者数が正確に把握できるのか難しそうです。

もともとこういった限られて地域で、1950年代から分かっていたようですが、2014年には太平洋をまたいでポリネシアのほうに広がり、昨年は南米、中米、カリブ諸国へと広がり、シンガポールまで及んだとされています。去年5月にブラジルで確認され、中南米を中心に感染が拡大しているようです。当然WHOはこのための会議を開き、感染者数は400万人となると警告しているようです。

ブラジルではすでに150万人が感染しているとみられ、特に妊娠している人たちには注意喚起がされているようです。この程度の症状では、治療法がないというより、もともと治療の必要もないのかもしれません。この感染による後遺症や、先に述べた小頭症の赤ちゃんなどと結びつかなければ、特に問題とすることもなさそうです。

しかしブラジルはオリンピックも控えており、多くの外国人が入ってきて、これにより感染地域が世界中に広まる恐れもあります。本当に蚊だけが媒介するのか、ヒト・ヒトの感染がないのか程度ははっきりさせてほしいものです。感染症状が通常は軽くとも、胎児に影響がある恐れは十分にありますので、日本にまで来ないことを願っています。