ごっとさんのブログ

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ナオミとカナコ ドラマになりました

2016-02-04 10:41:48 | 文化
先日ふとしたことで、「ナオミとカナコ」というテレビドラマが始まっていることを知りました。

私はほとんどテレビドラマを見たことがなく、視聴率が非常に高く話題になっているようなものを途中から見てみる程度です。NHKの朝ドラは、昼の再放送を必ず見ており、必ずしもドラマが嫌いというわけではありません。

この「ナオミとカナコ」になぜ注目したかというと、この本が新刊として出てすぐのころですので、もう1年以上前になりますが、読んでみてかなり気に入った本でした。内容や背景描写などもしっかりしており、かなり読みやすく一気に読んでしまいました。こういった自分が読んでみて、面白いと思った本がドラマ化されるというのは何となくうれしい気がします。もう2話ぐらい進んでしまったようですが、原作通りであればストーリーは知っていますので、どんなドラマになったか途中からでも見てみようと思っています。

このブログでも書評的なものを書いてみようとしましたが、かなり大変でたぶん2作ぐらい書いて止めてしまいました。私は本を読んだ場合、そのあらすじを適当な長さでまとめるということは、比較的得意な分野です。こういったことと、その本を読んでみたいという気を起こすような文章とは、基本的に違っているようです。たぶん書評を書くためには、本の読み方自体が違っているような気もします。そんなこともあって、書評をこのブログに書くのはあきらめていました。

せっかくなのでこの本を簡単に紹介します。「ナオミとカナコ」奥田英朗著・幻冬舎 この本はナオミ偏とカナコ編という2部構成になっています。直美と加奈子は幼馴染で、ともに東京に出てきており、直美は大手デパートの外商部でキャリアウーマンとして頑張っており、加奈子は銀行員と結婚して専業主婦という設定です。

直美が外商部で高価な装飾品の販売の際に、商品を盗んでしまう中国人の李朱美との関わり合いから物語は始まります。この二人がある意味の信頼関係ができることが、この後の展開に重要な役割を果たします。ある時直美は、加奈子が銀行員の夫から家庭内暴力、いわゆるDVを受けていることを知ってしまいます。そこでこの状況を解決するために、この夫の殺害を計画するわけです。

その準備段階として、直美の顧客をうまく利用したり、この夫とそっくりの中国人が出てきたりと、ややうまく行き過ぎている感はありますが、完全犯罪を目指すわけです。この辺りは積極的な直美と、消極的な加奈子がうまく対比できていると思います。この犯罪計画に沿って、うまく実行できるのが前編ということになります。

後半はどういう展開になるか、ドラマを見てから書くかどうかを決めたいとおもいます。