ごっとさんのブログ

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カフェインの過剰摂取問題

2020-10-10 10:26:14 | 化学
カフェインは我々の生活に深く浸透しています。

朝はコーヒーから始まったり、リフレッシュや眠気覚ましなどでエナジードリンクや栄養ドリンクを飲む人も多いようです。

また最近コーヒーが肝臓がんの予防になるというような話も出ていましたが、カフェインの摂り過ぎが健康を害する原因になるという説も出てきています。

近年カフェインの過剰摂取が原因で起きる「カフェイン中毒」が話題になり、カフェイン中毒者の救急搬送や死亡例は、国内外を問わず報告されています。重症化すれば、精神錯乱や幻覚、パニック発作、不整脈、消化器症状、循環器症状など心身の影響を及ぼします。

常日頃カフェイン入りの飲料を愛飲していても、重度のトラブルに見舞われたことがなければ、さして注意する必要はないと思いがちですが、実は油断できないとしています。カフェインは血管を収縮する作用があるので、過剰に摂取すると片頭痛や耳鳴りを引き起こします。

胃酸の分泌を促す作用もあるので、胃痛がするという人もいます。また動悸や過呼吸、ふるえといった交感神経刺激症状が出ることもあるようです。

現状ではこうした症状を病院で見てもらっても、ストレス性の症状で片づけられてしまう場合がほとんどです。医師もアルコールやタバコのの摂取量を聴くことはあっても、カフェインの摂取量を気にすることはほとんどないようです。

カフェインによる体調不良は見過ごされやすく、重症化するまで本人も自覚が持てないケースが多くなります。コーヒーやエナジードリンクに多くのカフェインが含まれていることは周知の事実ですが、これら以外にも紅茶や緑茶、烏龍茶などにもカフェインが多量に入っています。

お茶なら問題ないだろうと、カフェインを過剰に摂取する人も少なくないようです。カフェインが持つ依存性の高さも、過剰摂取者を増やす理由のひとつです。

カフェインは依存性薬物と同様に、身体依存、精神依存の両方をもたらすほど強い依存性を持っています。精神依存は、とにかくその薬物が欲しくなる渇望感が生じ、身体依存は身体に耐性がついて効き目が悪くなり、摂取量が増えていくことです。

カフェインはこれほどの依存性を持ちながら、アルコールやタバコのように購入に際しての年齢制限もなく、もちろん大麻や覚せい剤のように法で取り締まられているわけでもありません。

カフェイン依存の人は、カフェインが効いている間は元気に働けますが、切れた時の反動が大きいようです。この様にカフェイン中毒への警鐘を鳴らしていますが、どうも実態はよくわかりません。

私もコーヒーは好きでよく飲みますが、依存症的な感じを持ったことはなく、こういった中毒の可能性もあると知って、適度に飲むのは問題がなさそうです。