幸い私はいわゆる頭痛もちではなく、この歳になるまでほとんど頭痛で苦しんだ記憶がありません。
周りにもそういったヒトがいませんので、片頭痛と聞いても実感がないのですが、CMなどでは頭痛薬が大々的に宣伝されていますのでかなり苦しんでいる人は多そうです。
頭が痛くて寝込んだり吐いたりすることもある片頭痛ですが、日常生活に支障があっても「たかが頭痛」と周囲も本人も軽視しがちで、医療機関の受診率は低いようです。
頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛があり、くも膜下出血や脳腫瘍などの他の病気により引き起こされる二次性頭痛に対して、原因となる病気が無くても起こるのが一次性頭痛(慢性頭痛)です。
片頭痛は緊張型頭痛、群発頭痛と並ぶ三大頭痛のひとつで、国内の患者数は840万人と推計されています。心臓の拍動に合わせて痛みを感じ、吐き気や嘔吐を伴ったり光や音に過敏になったりするのが片頭痛の特徴とされています。
片頭痛の診断も難しく、血液検査や脳波の検査でも異常がなく、コンピュータ断層撮影(CT)と核磁気共鳴画像装置(MRI)による検査で脳に異常がないことがはっきりしてから診断されることが多いようです。
治療薬としては、頭痛のメカニズムに直接働きかける「トリプタン」が開発され、2000年から日本でも使えるようになっています。片頭痛の発症メカニズムは完全には分かっていませんが、頭蓋内の血管が拡張し炎症が発生することで痛みを引き起こすと考えられています。
トリプタンは神経伝達物質のひとつで血管の拡張と収縮に関わるセロトニンの作用に働きかけて、血管の拡張と炎症を鎮めます。2022年6月に発売された「レイボー」は、頭痛発作が起きたときに服用する急性期治療薬としては20年ぶりの新薬です。
片頭痛発作を起こす神経伝達物質の放出を抑えて症状を和らげますが、血管収縮作用がないので血管疾患のリスクがある人も服用できます。
また2021年には血管を拡張させたり炎症を起こしたりする物質(CGRP)をブロックすることで、痛みの発作が出ることを抑える片頭痛予防薬も複数の製薬会社から相次いで発売されています。当然こういった新薬は処方箋が必要ですが、問題は受診率の低さです。
「頭痛の診療ガイドライン2021」によると、片頭痛患者の約7は医療機関を受診したことがなく、約5割は市販薬のみを服用しているようです。
ただ多くの患者は痛みが去ったから受診しないだけでなく、どこに受診したらよいかが分からないという状況で、啓発の必要性があるとしています。
この様に片頭痛の新薬も登場していますが、普通のクリニックの医師などがどこまでこういった最新情報を把握しているのかも問題のような気がします。
周りにもそういったヒトがいませんので、片頭痛と聞いても実感がないのですが、CMなどでは頭痛薬が大々的に宣伝されていますのでかなり苦しんでいる人は多そうです。
頭が痛くて寝込んだり吐いたりすることもある片頭痛ですが、日常生活に支障があっても「たかが頭痛」と周囲も本人も軽視しがちで、医療機関の受診率は低いようです。
頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛があり、くも膜下出血や脳腫瘍などの他の病気により引き起こされる二次性頭痛に対して、原因となる病気が無くても起こるのが一次性頭痛(慢性頭痛)です。
片頭痛は緊張型頭痛、群発頭痛と並ぶ三大頭痛のひとつで、国内の患者数は840万人と推計されています。心臓の拍動に合わせて痛みを感じ、吐き気や嘔吐を伴ったり光や音に過敏になったりするのが片頭痛の特徴とされています。
片頭痛の診断も難しく、血液検査や脳波の検査でも異常がなく、コンピュータ断層撮影(CT)と核磁気共鳴画像装置(MRI)による検査で脳に異常がないことがはっきりしてから診断されることが多いようです。
治療薬としては、頭痛のメカニズムに直接働きかける「トリプタン」が開発され、2000年から日本でも使えるようになっています。片頭痛の発症メカニズムは完全には分かっていませんが、頭蓋内の血管が拡張し炎症が発生することで痛みを引き起こすと考えられています。
トリプタンは神経伝達物質のひとつで血管の拡張と収縮に関わるセロトニンの作用に働きかけて、血管の拡張と炎症を鎮めます。2022年6月に発売された「レイボー」は、頭痛発作が起きたときに服用する急性期治療薬としては20年ぶりの新薬です。
片頭痛発作を起こす神経伝達物質の放出を抑えて症状を和らげますが、血管収縮作用がないので血管疾患のリスクがある人も服用できます。
また2021年には血管を拡張させたり炎症を起こしたりする物質(CGRP)をブロックすることで、痛みの発作が出ることを抑える片頭痛予防薬も複数の製薬会社から相次いで発売されています。当然こういった新薬は処方箋が必要ですが、問題は受診率の低さです。
「頭痛の診療ガイドライン2021」によると、片頭痛患者の約7は医療機関を受診したことがなく、約5割は市販薬のみを服用しているようです。
ただ多くの患者は痛みが去ったから受診しないだけでなく、どこに受診したらよいかが分からないという状況で、啓発の必要性があるとしています。
この様に片頭痛の新薬も登場していますが、普通のクリニックの医師などがどこまでこういった最新情報を把握しているのかも問題のような気がします。