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脳梗塞になったら行くべき病院は

2025-01-13 10:32:47 | 健康・医療
私の周りにはあまり脳梗塞を発症した人はおらず、友人のY君ぐらいとなっています。彼が発症した時は奥さんと出掛けていたようですが、救急車で近くの大型病院ですぐ治療を受けたようです。

早かったせいか後遺症も全くなく、元気に暮らしています。一般的に脳卒中とくに脳梗塞で最も重要なのは、1秒でも早く治療を始めることです。時間をかけて名医を探すより、とにかく即応してくれる医療機関にかかる方がいいとされています。

脳梗塞を発症し、脳の血管が詰まると、わずか数分後には脳細胞が壊死し始めます。梗塞の範囲は時間が立つにつれて広がり、手の施しようがなくなってしまいます。ある病院の具体例では、救急から連絡が入ると、その日の担当チームが招集されます。

患者が到着したらすぐに血液検査を行い、MRI室に運びます。造影剤を使ってCTで検査をすることもありますが、MRIの方が1回の検査で得られる情報が多いため、一刻を争う状況ではより有効なようです。

MRIで脳梗塞の診断が確定したら、血栓溶解療法(t-PA治療)やカテーテルによる血栓回収術を行うかどうかの判断を下します。発症から4時間半以内なら、投薬だけで治療できるのがt-PA治療です。

2005年に認可されたアルテプラーゼという血栓を溶かすクスリを点滴し、血管を再開通させます。しかし血栓が大きくt-PA治療では溶かせない場合や、発症から4時間半以上経過している等の場合、カテーテルで血栓を回収する手術を行います。

血栓回収術(カテーテル)ができるのは一般的には発症から6〜24時間以内だから、やはり一刻も早く病院に到着できるかどうかが、脳梗塞治療ではカギを握るといえそうです。

脳梗塞の症状としては、口元や目元の片側が歪む、どちらかの腕に力が入らない、言葉が出てこないといった違和感があれば一刻も早く受診すべきです。脳梗塞では、特に顔や身体の左右どちらかに偏って症状が出ることも多いとしています。

高血圧、糖尿病、脂質異常症や喫煙などで動脈硬化が進んでいる人は、もちろん脳梗塞のリスクが高くなりますが、もうひとつのリスク要因が心臓です。

心房細動がある人や、心臓が弱っている人は血が淀んで血栓ができやすくなるうえ、心臓内にできた血栓が脳の血管に詰まる場合もあります。脳の太い血管が詰まって広範な脳梗塞になることが多く、脳が急速にむくんでしまい命にかかわります。

この様に脳梗塞は早めの治療ができれば、後遺症もなく直る病気といえそうですが、やはり危ないのは一人暮らしの高齢者なのかもしれません。


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