宇宙に生命はいるかという質問に、ほとんどの宇宙研究者はいると回答するようです。ただこの場合生命とは何かという定義が必要なのですが、これもまた難しい問題です。
ここでは地球型生命として定義の問題は置いておきますが、海があれば生命はいると考える人は多いでしょう。私は地球以外には生命はいないという論者ですが、この辺りも省略しておきます。
小学生に宇宙の生命の絵を書いてもらうと、タコに似た生き物を描く子が多いようです。SF映画などで描かれる宇宙人やエイリアンみたいな地球外生命体も、変わった形はしているものの眼鼻や手足など、基本的な仕組みは地球生命とだいたい同じです。
ほとんどの人が今の地球にいる生き物を基にした似たようなものをイメージするでしょう。しかし今の地球にいる生命だけが「生命」とは限りません。たぶんもっと広い意味での生命とは何かを考える必要があるのです。
結局この問題はまだはっきりとした答えが出ていないのも確かです。そこでここでは宇宙にも地球と同じような生命がいるかどうかという問題に絞って考えます。この文章のもととなる記事の筆者は、地球にいる生命は決して地球だけの特別なものではないと思っているようです。
どこの星であれそこに海がさえあれば、地球と同じように生命が生まれるはずとしています。地球の海は、深海の熱水噴出孔から湧きだす熱い水と岩石が反応することで、様々な物質が溶けたダシのきいたスープのようなものになったもので、それこそが「海」といえます。
地球で最初の生命は、およそ40億年前に海底の深海熱水噴出孔で生まれたと思われます。もし地球以外の星に地球と同じような海があれば、そこには必ず地球のような熱水噴出孔があるでしょう。そうであれば地球で最初に生まれたのと同じような生命ができあがるはずです。
それが地球生命のように何十億年も生き続け、植物や動物などさまざまな形に進化するかどうかは分かりません。それはその星の環境によるでしょう。しかし海さえあれば、地球生命の共通祖先(ルカと呼ばれています)と同じものが生まれる可能性は高いのではないでしょうか。
私はこの意見に全く賛成できませんが、もう少し続けます。「海」のある星は、既に太陽系の中で見つかっています。木星の衛星エウロパと土星の衛星エンケラドスは、どちらも表面を厚い氷が覆っていますが、その下には海があることが分りました。
とくにエンケラドスの海は、溶けている物質が地球とよく似ていると思われます。とはいっても太陽系でも探査機を送り込んで、地下の海のサンプルを持ち帰るのは私が生きている間には無理な気がします。
地球外生命というのはひとつの夢ではあるのですが、そのために膨大なコストを費やすのはやや疑問に思っています。
ここでは地球型生命として定義の問題は置いておきますが、海があれば生命はいると考える人は多いでしょう。私は地球以外には生命はいないという論者ですが、この辺りも省略しておきます。
小学生に宇宙の生命の絵を書いてもらうと、タコに似た生き物を描く子が多いようです。SF映画などで描かれる宇宙人やエイリアンみたいな地球外生命体も、変わった形はしているものの眼鼻や手足など、基本的な仕組みは地球生命とだいたい同じです。
ほとんどの人が今の地球にいる生き物を基にした似たようなものをイメージするでしょう。しかし今の地球にいる生命だけが「生命」とは限りません。たぶんもっと広い意味での生命とは何かを考える必要があるのです。
結局この問題はまだはっきりとした答えが出ていないのも確かです。そこでここでは宇宙にも地球と同じような生命がいるかどうかという問題に絞って考えます。この文章のもととなる記事の筆者は、地球にいる生命は決して地球だけの特別なものではないと思っているようです。
どこの星であれそこに海がさえあれば、地球と同じように生命が生まれるはずとしています。地球の海は、深海の熱水噴出孔から湧きだす熱い水と岩石が反応することで、様々な物質が溶けたダシのきいたスープのようなものになったもので、それこそが「海」といえます。
地球で最初の生命は、およそ40億年前に海底の深海熱水噴出孔で生まれたと思われます。もし地球以外の星に地球と同じような海があれば、そこには必ず地球のような熱水噴出孔があるでしょう。そうであれば地球で最初に生まれたのと同じような生命ができあがるはずです。
それが地球生命のように何十億年も生き続け、植物や動物などさまざまな形に進化するかどうかは分かりません。それはその星の環境によるでしょう。しかし海さえあれば、地球生命の共通祖先(ルカと呼ばれています)と同じものが生まれる可能性は高いのではないでしょうか。
私はこの意見に全く賛成できませんが、もう少し続けます。「海」のある星は、既に太陽系の中で見つかっています。木星の衛星エウロパと土星の衛星エンケラドスは、どちらも表面を厚い氷が覆っていますが、その下には海があることが分りました。
とくにエンケラドスの海は、溶けている物質が地球とよく似ていると思われます。とはいっても太陽系でも探査機を送り込んで、地下の海のサンプルを持ち帰るのは私が生きている間には無理な気がします。
地球外生命というのはひとつの夢ではあるのですが、そのために膨大なコストを費やすのはやや疑問に思っています。