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高齢者の転倒・骨折をいかにして防ぐか

2024-10-28 10:37:49 | その他
私も高齢者となり、転んだりしないようかなり注意して歩いています。特に階段は気を付けていますが、ちょっとしたことで骨折などの危険があるようです。

私の母は70代のころ、洗面所で転ばなかったのですがちょっとつまずいただけで足を骨折してしまいました。実際高齢化の進展とともに、高齢者の転倒事故は大きな社会課題として浮上してきています。

人口動態統計(2023年)によると、転倒による65歳以上の高齢者の死亡数は9662人と、交通事故による死亡者数2116人をはるかに上回っています。高齢者の転倒をいかにして少なくするかが、健康寿命の延伸にとっても重要なテーマとなっています。

高齢者が転倒し、骨折することを防ぐためには、ウォーキングを行う、スクワットをするなど日ごろの運動習慣が重要といわれています。しかしいくら運動を行っていたとしても、年齢と共に筋力は衰え、結果として転倒するリスクは高まります。

そうしたリスクを低減するために期待されるのがテクノロジーの力です。高齢者の生活課題をテクノロジーによって解決する技術はエイジ・テックと呼ばれています。ここでは転倒防止テーマに焦点を当てた、海外のエイジ・テック企業のケースを紹介します。

エイジテックでは数多くの転倒関連のデバイスが開発されています。アップルウオッチに代表される様な加速度センサーを備えたウエアラブル端末や、家庭内に設置したセンサーなどで転倒を感知するものです。

すぐさま家族や施設職員などに転倒を連絡するデバイスは、多数開発されています。しかしそれらの多くは、転倒したことを通知するという、あくまで事後対処的な装置です。

フランスの企業が開発した「ヒップウエア」は、転倒の瞬間にエアバッグを膨らませ、腰を保護するウエアラブル・デバイスです。これを装着しておけば、万が一転倒した際にも、センサーが転倒を察知すると、0.08秒で転倒側のエアバッグが膨らみます。

特殊なエアバッグの形状により、腿骨頸部は地面に衝突する前に保護され、股関節や骨盤を守ることができます。テキサス州ヒューストンで開発されたジブリオは、自分の体のバランスを測定することができる計測器です。

測定の仕方は簡単で、ジブリオの上に乗り、1分間じっと静止しているだけです。しかし実際には何もせず60秒間立ち続けるのは、実は極めて困難です。ヒトは直立を保つために小さな体のバランス調整を行っています。

ジブリオはこれを測定し、ユーザーが今後12カ月間に転倒するかどうかの可能性を予測するのです。これ以外にも多くのデバイスが開発されていますが、やはり基本は如何に注意深く行動するかにかかっているような気がします。


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