ガン光免疫療法についてはこのブログでも書いてきましたが、その実用化に向けてのステップが進んでいるようです。
近赤外光を使った新しいガン治療法として注目されていましたが、今回楽天の関連会社が厚生労働省に対して医薬品と医療機械の製造販売の承認申請をしました。
この元となる治療法の研究を長年続けてきた、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の日本人研究者へのインタビュー記事がありましたので紹介します。この治療法は今回の承認申請をした医薬品が第一歩で、再発した頭頸部ガンが治療の対象です。
動物実験では同じ標的分子を狙った子宮ガン、乳ガン、肺ガンなどでも効果が認められているため、使用できるガンの範囲を拡大することがこれからの研究課題のようです。
動物実験の次の段階の臨床試験については、胃ガン、食道ガンなどで、この会社が日本や海外の病院と連携して行われています。
この治療法を簡単に説明すると、まずガン細胞の表面にある標的分子に付くことができる光吸収物質のついた抗体を注射して、1〜2日程度ガンに届くのを待ちます。次にこのガン細胞に付着した光吸収物質のついた抗体に近赤外光を当てるとスイッチが入り、そのガン細胞を破壊するというメカニズムです。
これは正常細胞には付着しないため、正常な細胞には傷をつけないという治療法です。このひとつ目の抗体を使ったものが、今回新薬申請した薬「ASP-1929」になります。
ほかの標的を介してガン細胞に付く別の抗体を使えば、この基盤技術を使って治療対象になるガンの種類を増やすことになります。
またガン治療で課題となる再発と転移については、動物実験ではこの治療で1カ所にあるガンをたたくことで、転移しているほかのガンもやっつけた上に、一旦完治すればワクチンの効果ができて再発しないことが認められているようです。
なお今回の新型ウイルスの蔓延で、アメリカの最先端研究所であるNIHも数十人の感染者が出てしまい、3か月ほどのロックダウンの状態となったようです。
またこの新型コロナのため治療ができなくなったガン患者が多く、救急などを除くガン患者の受け入れを原則ストップしていたようです。日本でもガンで年間40万人が亡くなっていますので、新型コロナ優先の治療体制も見直す必要があるような気がします。
今回の光免疫療法は、抗体医薬を使用しますのではたして安価に供給できるのかが課題となりそうな気がします。抗体のようなタンパク質の製造技術は大幅に進歩していますが、まだまだ高価な医薬品から脱却するところまでは行っていないようです。
近赤外光を使った新しいガン治療法として注目されていましたが、今回楽天の関連会社が厚生労働省に対して医薬品と医療機械の製造販売の承認申請をしました。
この元となる治療法の研究を長年続けてきた、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の日本人研究者へのインタビュー記事がありましたので紹介します。この治療法は今回の承認申請をした医薬品が第一歩で、再発した頭頸部ガンが治療の対象です。
動物実験では同じ標的分子を狙った子宮ガン、乳ガン、肺ガンなどでも効果が認められているため、使用できるガンの範囲を拡大することがこれからの研究課題のようです。
動物実験の次の段階の臨床試験については、胃ガン、食道ガンなどで、この会社が日本や海外の病院と連携して行われています。
この治療法を簡単に説明すると、まずガン細胞の表面にある標的分子に付くことができる光吸収物質のついた抗体を注射して、1〜2日程度ガンに届くのを待ちます。次にこのガン細胞に付着した光吸収物質のついた抗体に近赤外光を当てるとスイッチが入り、そのガン細胞を破壊するというメカニズムです。
これは正常細胞には付着しないため、正常な細胞には傷をつけないという治療法です。このひとつ目の抗体を使ったものが、今回新薬申請した薬「ASP-1929」になります。
ほかの標的を介してガン細胞に付く別の抗体を使えば、この基盤技術を使って治療対象になるガンの種類を増やすことになります。
またガン治療で課題となる再発と転移については、動物実験ではこの治療で1カ所にあるガンをたたくことで、転移しているほかのガンもやっつけた上に、一旦完治すればワクチンの効果ができて再発しないことが認められているようです。
なお今回の新型ウイルスの蔓延で、アメリカの最先端研究所であるNIHも数十人の感染者が出てしまい、3か月ほどのロックダウンの状態となったようです。
またこの新型コロナのため治療ができなくなったガン患者が多く、救急などを除くガン患者の受け入れを原則ストップしていたようです。日本でもガンで年間40万人が亡くなっていますので、新型コロナ優先の治療体制も見直す必要があるような気がします。
今回の光免疫療法は、抗体医薬を使用しますのではたして安価に供給できるのかが課題となりそうな気がします。抗体のようなタンパク質の製造技術は大幅に進歩していますが、まだまだ高価な医薬品から脱却するところまでは行っていないようです。
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