錦織4連覇達成 メンフィスオープン

今日の早朝メンフィスオープン（ATP250）の決勝戦があり、錦織はストレートで勝ち史上初めての4連覇を達成しました。

この大会はATP250という小さく、錦織ぐらいになるとあまり出場しませんので、錦織は第1シードとして参加しました。いわば優勝できる条件が整っている大会といえますが、錦織にとってこの大会は相性が良く、また見るほうにとっても今シーズンの錦織が活躍できるかの試金石となっていますので、注目していました。

錦織より上位の選手がいないといっても、こういう3セットマッチの大会では、ちょっとした油断で負けることもあり、波乱が起きやすい大会とも言えます。中継は準々決勝からはWOWOWが生中継ですし、第1シードの選手はナイトセッションが多く、今回も日本時間で朝10時半でしたので、ゆっくり見ることができました。

2回戦はPC動画で見ましたが、錦織は初戦がどうも調子が上がるまで時間がかかることが多いのですが、今回は初めから安定しており、軽くストレートで勝ち上がりました。準々決勝からは高画質のWOWOWですし、まだランキングもかなり下の選手ですので、危なげなく勝ちました。やはりこういう試合を見ると、錦織の強さは本物で、トップ10らしい余裕が出てきたような気がします。

準決勝は地元アメリカのビッグサーバーとの戦いですが、サーブだけではなくストロークもすべて叩いてくるという選手でした。こういう選手は決まると非常に強く、錦織も調子が上がらないまま1セットを取られてしまいました。しかしそれ以後はうまくかわしながら要所を締め、逆転で勝ちました。この辺り見ていても強くなったという実感がありました。

今日の決勝戦は予想外で、アメリカの18歳が勝ち上がってきました。この選手の準決勝も見ましたが、鋭いサーブと強いストロークはありますが、技術的にはまだまだ錦織には及びませんので、決勝戦も割と安心してみていました。開始早々錦織にミスがでて、0-3となってしまいましたが、たとえ1セット落としてもこれならばと思っていましたが、やはり後半巻き返し6-4でこのセットを取りました。この流れが続き2セット目も6-4で危なげなく取り、見事優勝しました。

表彰式まで見ていましたが、今年も本物のギターをもらい、優勝スピーチも貫禄のあるものでした。こういった優勝して当然的な大会でも、実際に勝ち上がって優勝するというのは本当にすごいことです。この大会での強さが維持できれば、今後のATP500やマスターズも期待できるような気がします。これで下位の選手に取りこぼすことはなくなりそうですが、同じようなトップ10の選手やビッグ4に勝てるかが今シーズンの課題でしょう。