ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

祝 青山学院 箱根駅伝総合優勝 糖の話 続

2015-01-03 14:15:33 | 自然
今箱根駅伝で、青山学院が総合優勝しました。昨日の往路で5分の余裕はありましたが、まさかこんなに早い選手が大勢いたとは! 2位に10分以上の差をつけた快勝でした。箱根駅伝は、一人がハーフマラソン程度の距離を走ることもあり、毎年いろいろなドラマが生まれます。今年も2日間十分楽しめました。

糖の話の続きですが、昨日植物は光合成で炭酸ガスを固定してブドウ糖とし、2種類の多糖類を生産するということを書きました。このセルロースとアミロース(でんぷん)を作り分けたことが、動物の進化に大きな影響を与えたのです。(昨日結合の向きの記載を間違えました セルロースが上向きのβででんぷんがαです)人間を含めたすべての動物は、でんぷんを加水分解する酵素を持っており、食べたのち消化してブドウ糖として吸収することができます。しかし逆にほとんどすべての動物は、セルロースを分解することはできません。

このように分解吸収することができないのに、多くの草食動物がいることも自然の不思議と言えます。草食動物は、消化管内に多くの微生物を存在させ、その微生物がセルロースを分解しブドウ糖としたものを吸収しているのです。そのため草食動物はかなり複雑な消化管の構造を持っています。まずセルロースはほとんど水に溶けないので、細かく砕く必要があり、歯だけでなく消化管で砕いています。その点穀物(でんぷん)を食べる動物は、人間も含めて単純な構造で済んでいます。

このように植物が2種の多糖類を生産するのが、どの時代からなのかはよくわかりませんが、植物の体を動物が分解できないセルロースで作り、実の回りにでんぷんを作ることで、広い範囲に繁殖できるようになったのかもしれません。このように植物と動物の共存の中に人間がいるのは、本当に面白く自然のシステムに感心させられます。
また動物の脳のエネルギー源は、ブドウ糖だけであり、人間もある程度の血糖値を保たないと生きていけません。

このようにブドウ糖は、生命の基幹物質であると同時に、生きていくうえで欠かすことのできない重要な物質となっています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿