このところ認知症の話が多くなっていますが、歳をとってくると最大の関心事と言えるようです。
身近なところでは母がたの叔父さんがアルツハイマー病ではなく、脳溢血後のひどい認知症になってしまいました。息子である従妹が施設に入れるのはかわいそうと、自宅で面倒を見ていましたが本当に大変なようでした。
しばらくすると徘徊がひどくなり、どこか怪我をして保護されるを繰り返していました。亡くなる半年前ぐらいに施設に入りましたが、発症から11年も面倒を見ていたというのは本当に感心することです。
今年1月に施行された「認知症基本法」では、認知症対策を国・地方が一体となって講じていくことになりました。東京都医師会では現在東京都健康長寿医療センターと共に、フレイル(健康な状態と要介護の中間に位置する虚弱な状態)サポート医研修を実施しています。
75歳以上の後期高齢者検診にはフレイル関連の項目が含まれています。健診でフレイルが疑われた場合にはかかりつけ医が適切なアドバイスを行い、必要な場合はフレイルサポート医が本人に適した地域のサロンを紹介するといった「社会的処方」を作成指示することでフレイルからプレフレイル、さらには健康な状態に戻していく取り組みです。
また今年から東京都と連携して「とうきょうオレンジドクター」の認定を行います。東京都には約1700人の認知症サポート医がいます。
その中から地域包括支援センターなどの関係機関と連携し、認知症を含めた地域課題解決の推進役を務めるとうきょうオレンジドクターを東京都が認定します。
認知症治療歴5年以上、認知症サポート医などフォローアップ研修の受講、地域包括支援センターとの協定合意などが認定条件です。こういった専門医制度がどれだけ認知症減に役立つかは、はなはだ疑問です。
そもそもフレイルやプレフレイルの患者が病院に行くのでしょうか。自宅に引きこもってしまう可能性が高いような気がします。認知症の治療薬はレカネマブだけでなくドナネマブも承認されています。
この薬価が異常に高いことは置いておいても、この2種のクスリはあくまで進行を止める可能性があるもので、元に戻すことはできません。投与対象はアルツハイマー病によるMCI(軽度認知障害)もしくは軽度認知症の人です。
こうした患者は本人も家族も気づかないことが多いのではないでしょうか。今後も超高齢化が進展する日本では、認知症の人がいるのが当たり前の世界になっていくでしょう。
認知症の人を排除するのではなく、尊厳をもって共生する社会を目指すのが認知症基本法だと思われます。これは総論は賛成できるのですが、各論になるとほぼ不可能のような気がしています。
身近なところでは母がたの叔父さんがアルツハイマー病ではなく、脳溢血後のひどい認知症になってしまいました。息子である従妹が施設に入れるのはかわいそうと、自宅で面倒を見ていましたが本当に大変なようでした。
しばらくすると徘徊がひどくなり、どこか怪我をして保護されるを繰り返していました。亡くなる半年前ぐらいに施設に入りましたが、発症から11年も面倒を見ていたというのは本当に感心することです。
今年1月に施行された「認知症基本法」では、認知症対策を国・地方が一体となって講じていくことになりました。東京都医師会では現在東京都健康長寿医療センターと共に、フレイル(健康な状態と要介護の中間に位置する虚弱な状態)サポート医研修を実施しています。
75歳以上の後期高齢者検診にはフレイル関連の項目が含まれています。健診でフレイルが疑われた場合にはかかりつけ医が適切なアドバイスを行い、必要な場合はフレイルサポート医が本人に適した地域のサロンを紹介するといった「社会的処方」を作成指示することでフレイルからプレフレイル、さらには健康な状態に戻していく取り組みです。
また今年から東京都と連携して「とうきょうオレンジドクター」の認定を行います。東京都には約1700人の認知症サポート医がいます。
その中から地域包括支援センターなどの関係機関と連携し、認知症を含めた地域課題解決の推進役を務めるとうきょうオレンジドクターを東京都が認定します。
認知症治療歴5年以上、認知症サポート医などフォローアップ研修の受講、地域包括支援センターとの協定合意などが認定条件です。こういった専門医制度がどれだけ認知症減に役立つかは、はなはだ疑問です。
そもそもフレイルやプレフレイルの患者が病院に行くのでしょうか。自宅に引きこもってしまう可能性が高いような気がします。認知症の治療薬はレカネマブだけでなくドナネマブも承認されています。
この薬価が異常に高いことは置いておいても、この2種のクスリはあくまで進行を止める可能性があるもので、元に戻すことはできません。投与対象はアルツハイマー病によるMCI(軽度認知障害)もしくは軽度認知症の人です。
こうした患者は本人も家族も気づかないことが多いのではないでしょうか。今後も超高齢化が進展する日本では、認知症の人がいるのが当たり前の世界になっていくでしょう。
認知症の人を排除するのではなく、尊厳をもって共生する社会を目指すのが認知症基本法だと思われます。これは総論は賛成できるのですが、各論になるとほぼ不可能のような気がしています。
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