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夏に多い「脳卒中」の種類は

2020-07-26 10:24:10 | 健康・医療
手足のしびれやろれつが回らない、めまいといった症状が突然現れるのが「脳卒中」です。

こういった症状が出た段階ですぐ病院に行かないと、命を落とす危険性があるのはもちろん、助かっても障害が残る可能性が高い恐ろしい病気です。

脳卒中にはいくつかの種類がありますが、最も罹患者数の多い脳梗塞は、6〜8月に発症件数が増えます。脳卒中は血管が血栓で詰まる脳梗塞と、血管が裂けて出血する脳出血の2つに大別されます。さらに脳梗塞は3つに分類され、脳出血にはいくつかのタイプが存在します。

ここでは脳卒中に含まれるこういった症状の詳細を紹介します。まず「ラクナ梗塞」ですが血管が詰まることによって生じます。ラクナとは小さな空洞という意味で、脳の深部の細い血管が詰まるタイプの脳梗塞です。

小さな梗塞が多発することが多いのですが、無症状の微小梗塞(麻痺などの症状がない)が出ることもあります。高齢者に多く夜間や早朝に発症し、起こり方は穏やかで段階的に悪化していきます。多発しなければ比較的軽症な場合が多いとされています。

次が「アテローム血栓性梗塞」で、アテロームとは粥状硬化いう意味で、動脈硬化で起こる血管の変性のことです。脳内の比較的太い動脈や頸動脈の動脈硬化が進行し、血栓を形成して詰まらせたり、血管の壁からはがれた血栓が流れ、脳内の血管を詰まらせることで生じる脳梗塞です。

発症時の症状は比較的軽い場合が多いですが、悪化することもあるようです。3種目が「心原性脳梗塞」で、心臓内にできた血栓が脳内血管まで流れ、閉塞するタイプの脳梗塞です。

特に心房細動という不整脈や心臓弁膜症などの心臓病がある人の発症率が高くなります。それまで全く問題の無かった脳血管が突然詰まるため、重篤な症状が出現するのが特徴です。急激に意識障害などの症状が出現し、死に至ることもあります。

次が「脳出血」ですが、脳の細い血管が裂けて脳の組織の中に直接出血することで起こります。出血した血液は固まって血腫となり、直接脳の細胞を破壊したり、周囲の脳を圧迫してその働きを妨げます。

出血の原因は、高血圧や動脈硬化によってもろくなった血管が裂ける場合が多く、約8割を占め日中の活動時に発症することが多いようです。代表的のものが「くも膜下出血」で、脳とその表面にあるくも膜の間にある血管の分岐部などにできたこぶ(脳動脈瘤)が裂けて出血することで起こります。

脳卒中の中では珍しく激しい痛みを伴います。血液は脳とくも膜との隙間に急激に広がり、脳全体にダメージをを与え、激しい頭痛と嘔吐を引き起こします。

以上が脳卒中の種類ですが、私もいつ起こってもおかしくない歳ですので、おかしいと思ったら一刻も早く病院に行くのが最善の治療法のようです。



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