車に乗っていると、他の車に乗っている人とは車を降りるか、窓を
開けて大声で話さない限りは、話ができないので、「あぶないよ」
とか「退いてください」とか「ありがとう」という言葉を伝える代わりに
ホーンを軽く鳴らすというのがドライバーの通例。
でも、時には怒りを表現することもあり、その場合はホーンの音を
比較的大きく長く鳴らす人が多い。
とまぁ、ここまでは誰が聞いても正常な範囲やと思うねんけどね、
たまにその怒りのホーンを5分以上も鳴らし続ける人がおるよね。
このホーン人間がその牙をむくのは、たとえば、自分のガレージの
前に知らない車が止まってて、退いてくれないと車がだせない、
とかいうシュチュエーションの時。
そんなところに車を置くヤツの非常識さに腹を立てる気持ちは
分かるけど、だからといって5分も10分もホーンを鳴らし続けるほう
もまた恐ろしく非常識。
実はこういう人がおれの知ってる人にひとりおる。前述のシュチュ
エーションで、その人がクラクションを鳴らし続けている様子を一部
始終見てたんやけど、もう近づいて止めるもの恥ずかしいほど情
けなかった。それまでもあまり信用できる人じゃないな、とは思って
たけど、その一件依頼、俺はその人を全く信用しなくなった。
もう口もききたくないんやけど、事情があってたまに口をきかざるを
得ない。
仕方がないので、今度はホーンで口をきいてやろうと思っている。
自分の名前が、自分以外の何かを表すようになるということがある。
たとえば、
自然・科学部門では、
星は最初に見つけた人の名前がつくらしいし、新しい元素を見つ
けた人にもその人の名前がつく。
文化部門では、
将棋の戦法などに升田流とか大山流とかがある。
スポーツ部門では、
フィギュアスケートでビールマンスピンや新しいところではイナバウアー。
体操では塚原飛びとか、鉄棒や吊り輪のなんとかホフ。
こんなふうに自分の名前がつく場合は、新しい発見とか、発案とか
がほとんど。それとは違って、いかに目立たせて覚えてもらいやすくす
るか、という意味で名前を付けるというのがいわゆるネーミングという
やつ。
これって、結構あちこちで公募してたりするんやけど、
でかいところでは、施設で、
新潟県の
●Mt.グランビュースキー場
●新潟スタジアム
東京都の
●渋谷公会堂
あたりがある。
ここで、どうにも気になるのが渋谷公会堂。一度も行ったことはない
が、なんどもそのステージに立つ夢はみたので、音楽の聖地みたいな
イメージができあがってて、「渋谷公会堂」以上も以下もないような
気がするのよね。
ネーミングの意味からして、こんなステータスのしっかり出来上がって
いる渋谷公会堂になぜ違った名前が必要なのか理解できない。
「シブヤコウカイドウ」に勝るネーミングはないと思うねんけど。