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久し振りに読んだ小説本、ミラン・クンデラ著 『存在の耐えられない軽さ』。20世紀の恋愛小説
最高傑作と称されるだけあり、読み応え充分にして些か疲労感が残る重たい読み物でした。
最近ず~っと手にすることが無かった小説本に食指が動いたのは、同名映画を再見してから…。
チェコ出身クンデラが1984年に発表した小説は「プラハの春」時代を題材に、歴史に翻弄された
男女の流浪する魂を鮮やかに描き出しています。「プラハの春」言葉では知っていても、その時代
東欧チュコに起きた悲劇を何処まで分かっていただろうか。小説を読み終えた現在も、遠い時代に
遠い地で繰り広げられた出来事としか思えない部分が多いのだが…。チェコを追われてフランスに
亡命したクンデラが此の小説を発表した当時、世界中に大きな衝撃を与えベストセラーに…。
時代を反映したストーリー自体も面白いが、かなり作者の哲学的思索の記述が多く、読後は正直
やや疲労困憊気味ってところでしょうか。
『存在の耐えられない軽さ』
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掴めたような、でも充分とは言えないような…。近ごろ柔軟性を失ったかもしれない我が頭脳には
良い刺激になった一冊であることは間違いないようです。
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映画の方も原作を裏切らない完成度です。今までは原作イメージと大きく異なり、「観なけりゃ
良かった…
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D・デイ=ルイスの陰影あるトマーシュ、J・ビノシュの純朴なテレザ、R・オリンの奔放なサビーナ、
実に魅力的なキャスティングで、それぞれの代表作に挙げられる熱演を魅せています。
かつて訪れた冬のプラハを懐かしく思い出す、
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